“さすが京都”なパフェ発見!八坂神社の鳥居内「NiKEN CHAYA CAFE」のいちご大福入りパフェ
京都市内で最も人通りの多い四条通の東端にあり、存在感を放つ八坂神社。その南楼門と石鳥居の間にある名料亭「二軒茶屋 中村楼」が、2014年のリニューアル時に料亭の隣の蔵を改装して「NiKEN CHAYA CAFE」をオープン。こちらのカフェで注目を集めているのが、フルーツ大福の入ったパフェ。その気になる内容とは?
Summary
京都祇園・八坂神社の南楼門前の老舗茶屋
八坂神社の南楼閣のそばにある「二軒茶屋」。その歴史は古く、伝承によると創業は室町時代末期。名物の「祇園豆腐」は、坂本龍馬や伊藤博文などの著名人にも愛されたといいます。
人気のポイントは3つ。八坂神社の南楼閣がすぐ目の前にあるロケーション、古い蔵をリノベーションしたレトロモダンな映え空間、そんな素敵な場所に登場するいちご大福がまるっと入った愛らしいいちごパフェ。京都好き女子にとって完璧なシチュエーションです。
蔵を改装したレトロモダンなカフェ店内
間口は瓦屋根の乗った渋い外観ですが、中からつながる蔵の壁にはセンス溢れるロゴが。ここから先が「NiKEN CHAYA CAFE」です。
階段を登って二階席へ。漆喰に土壁を塗って仕上げた昔ながらの土蔵だけに夏でも湿度が低く、ひんやり。暗がりをうまく活かした暗めの照明が蔵の内装をほのかに浮かび上がらせます。
ガラスのシェイドが土壁に光の模様を映し出し、どの席を切り取っても絵になります。天棚の料理を運ぶときに使う岡持ちや懐石料理に使う器の箱すらアンティークなインテリアの一部。
一転、自然光が眩しいテラス席は、晴れた日に。目の高さに八坂神社の朱色の楼閣を眺めることができる唯一無二のロケーションです。
季節限定で登場!冬春はいちご、秋はシャインマスカットのフルーツ大福入りパフェ
さて、おまちかねの「いちごパフェ」がやってきました。ステムレスのワイングラスにいちごを敷き詰め、その上には半分にカットした断面萌えのいちご大福が! いちごが採れる季節にだけ登場するいちごパフェ。甘くてすっぱくてみずみずしいいちごの魅力をさまざまなバリエーションで楽しめます。
仕上げに、いちごの生搾りシロップをとろりとかけて味を調整。幸せすぎます。老舗料亭プロデュースだけあって、いちご大福も自家製。ミルクのアイスは甘すぎず、フレッシュな酸味とあんこの甘さがお互いを引き立て合います。
いちごの季節が終わったらメニューから消えてしまう限定メニュー。さみしいですが、秋が近づいたらシャインマスカットバージョンが登場しますので、お楽しみに!
鯛茶漬けや生湯葉丼など京都らしいメニューでランチ&名物田楽豆腐を
さて、「NiKEN CHAYA CAFE」ではスイーツやお茶だけでなく、お昼前の11時から夕方18時までおばんざい付きの鯛茶漬けや生湯葉丼といった食事ものもいただけます。母体の「二軒茶屋 中村楼」であれば昼でも7000円を下らないお料理をカジュアルな価格でいただけるのも嬉しいポイント。
こちらは人気の鯛茶漬け。粒のたった艶々のお米に、丁寧にとった出汁をかけた贅沢なお茶漬け。刻み海苔とぶぶあられもいい働きをしています。
出汁に触れたところだけ熱の入った鯛のお刺身。練り胡麻の風味とともにいただきます。刻んだ三つ葉や山葵(わさび)もよいアクセントになって、するすると箸が進みます。
追加でオーダーしたいのは田楽豆腐。坂本龍馬も好んで食べた「祇園豆腐」というのが、この田楽豆腐ですから京都旅行の土産話にもなります。特製の木の芽味噌は、のっているというよりも豆腐と味噌が一体となって、上品なビジュアルに。焦げた味噌の香味も上品で、「なるほど、これが名物か」と感心する逸品。甘味との相性も良いので、是非お試しを。
甘味やごはんを堪能したら、一階のお土産物売り場も要チェック。
老舗のロゴが入った風呂敷包みのパッケージも粋です。目上の方へのお土産にもよさそう。お銘茶(グリーンティ1200円)、二軒茶屋カステラ(白味噌・抹茶 各1260円)、とうふ昆布(650円)、茶漬け豆腐(650円)などインターネットでは手に入らないこちらのお店ならではの商品があるので、カフェ利用をしない人も店内を覗いてみて。
蔵の中は、ひっそりと静かで居心地よく、蒸し暑い京都の夏でも涼しく過ごせそう。いちごパフェが終われば、生搾りのフルーツ蜜がかかったかき氷が登場。どの季節に訪れても季節の楽しみを感じさせてくれる京都の老舗カフェ。素敵です。
■NiKEN CHAYA CAFE
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区 605-0073 京都市東山区祇園八坂神社 鳥居内
TEL:075-561-0016
営業時間:11~18時
定休日:無休
アクセス:京阪「祇園四条」駅から徒歩10分または京都市バス「祇園」から徒歩4分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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