チョコレートだけじゃない!京都の専門店が提案するカカオ豆を使ったスペシャルランチ

チョコレートだけじゃない!京都の専門店が提案するカカオ豆を使ったスペシャルランチ

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舞妓さんが行き来する京都・宮川町に本店を構える「+chocolat プラスショコラ」は、世界中から取り揃えた100種類以上のタブレットチョコレートの食べ比べメニューで有名な人気店。京都御所北にオープンした2号店「カフェ・プラスショコラ御所北」では「カカオ=チョコレート」という概念を覆し、食材としてカカオを使ったランチを提供。謎多きカカオハヤシライスを実食してきました!

Summary

ハイソな街、御所北に佇む築100年の古民家の趣をそのままに改装したカフェ

チョコレートをこよなく愛する店主、宮原さんが2号店を出店するのに選んだ場所は、同志社大学の室町キャンパスの北、西向き一方通行の道沿いにある築100年の古町家です。

こちらは友人のジビエ専門料理店の店主が探し当てた二連棟の古民家。引き継がれてきた建物の歴史を壊すことなくリノベーションしたその空間で、昼は「カフェ プラスショコラ 御所北」が、夜はジビエ専門料理店「地球の幸せを夢見るバク」が営業されています。

かつて間取りを分けた柱、天井と襖の間に風通しのために設けられた欄間、網代扉など古建築の趣がそこかしこに見られます。店内を奥に進むと、京町家の特徴のひとつでもある奥庭も。

一面の壁には、プラスショコラのチョコレートがずらりと顔見せし、違う棚には「地球の幸せを夢見るバク」のつぶつぶマスタードなどの商品が並べられ、どちらの営業時間にも購入できるようになっています。

カカオはチョコレートだけのものにあらず!カカオを使ったランチを実食

カカオハヤシライス 1100円
「カカオハヤシライス」 1100円

さて、ランチです。レシピはすべて宮原さんが監修。「月替わりカカオ定食」「カカオハヤシライス」「カカオミートソースパスタ」「たっぷりきのことカカオ醤の和風パスタ」と、どれも気になるラインナップに迷うこと10分。「ハヤシライスの概念が覆りますよー」とスタッフさんにおすすめしていただいたハヤシライスをチョイス。出てきた瞬間、脳内で描くハヤシライスとはまったく違う見た目に戸惑います。カレー…?

カレーみたいな色ですが、食べるとちゃんとトマトの味。でも、それに負けないカカオの存在感。いままで食べたことのない斬新な味です。

その不思議な味の正体は、エクアドルに住むカカオ探検家・高橋氏がつくるエクアドル固有種「アリーバ」のカカオマス。ミルクや砂糖を加えるとチョコレートになるカカオマスは、単品だと甘さはなく、料理にコクと深みを出します。

HOT SAND 大人なチョコバナナ700円
「HOT SAND 大人なチョコバナナ」700円

食事メニューのホットサンドもカカオ入り。「アボカド&スモークサーモンのサンドイッチ」780円には、隠し味にカカオの果肉、「ハム&チーズ&卵 カカオアクセント」780円にはカカオマスタードのアクセント…とロンドンでフードペアリング理論を学んだ宮原さんならではのアイデアが盛り込まれています。どれも魅力的ですが、少し甘いものが食べたくて選んだのは「大人なチョコバナナ」。バナナ丸ごと1本とエクアドル産のチョコを贅沢に使った一品です。

朝の時間帯(8時30分〜11時)は、+200円でドリンク付きに
朝の時間帯(8時30分〜11時)は、+200円でドリンク付きに

バナナはまったりと甘くて、周りのチョコレートはビターで、バナナがチョコレートに甘さを加えていると感じるほど、チョコ自体の甘さは控えめ。チョコバナナと聞いて想像するあまったるい味とは違う、まさに大人のチョコバナナ。とても好みの味でした。

糖分わずか8gの看板メニュー、ガトーショコラ

小麦粉不使用のガトーショコラ600円
小麦粉不使用のガトーショコラ600円

最後にご紹介するのは、看板メニューの小麦粉不使用 ガトーショコラ。本店をオープンした当時から変わらず大人気の商品だそうです。カカオを知り尽くした専門店が完成させた、力強いカカオの味わいを堪能できるガトーショコラ。ショートケーキ1切れの糖分がおよそ40gといわれるのに対し、このガトーショコラは糖分わずか8g程度。ダイエット中の人も罪悪感なく食べられますね。

イートインしなくても購入できる100種類の世界のチョコレート

棚に並ぶ板チョコを数えただけでも100種類以上あります。「上質なチョコレートをカジュアルに手に取れるように」と板チョコに特化したお店をはじめた宮原さん。セレクトも素晴らしく、44種類もの国際チョコレート賞を受賞している(2021年までの累計)ノルウェー発のチョコレート「FJAK(フョーク)」もさまざまなフレーバーが並びます。

異国のおしゃれなパッケージも魅力的。「手に取るだけで心が躍るパッケージ、まだ口にすらしていないのに、おいしそう!と胸が騒ぐ」。そんな見ているだけでもワクワク、ドキドキするようなチョコレートが勢揃いしていて、つい欲しくなります。

マニア歓喜の品揃えなのでしょうが、正直どれを選んでよいのかわかりません。「柑橘系のフルーツが入って、甘すぎず苦すぎないもの」と好みを伝えてスタッフさんに選んでもらいました。バレンタインデーの贈り物選びでも、周りに差をつけられそう!

無限の可能性を秘めているというカカオ豆の、可能性の一端を見せてくれた「カフェ プラスショコラ」。今後の展開にますます目が離せません。

■カフェ・プラスショコラ御所北
住所: 京都府京都市上京区上立売東町29 シェアショップ幸
TEL:075-468-4575
営業時間:8時30分~17時
定休日:不定休
アクセス:地下鉄「今出川」駅から徒歩3分


Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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