食・グルメ
2022.07.11
押上「Mr.Bakeman」のバナナを使ったトーストサンドの意外な組合わせに驚き！
「Mr.Bakeman」は墨田区で評判のバナナスイーツ専門店「バナナファクトリー」の姉妹店として誕生した焼き菓子＆コーヒーのお店。意外な組合わせでバナナの新しい魅力を引き出したトーストサンドや、カヌレ型に焼き上げた新感覚スイーツ「パヌレ」など挑戦的なメニューが盛りだくさんです！
モダンながら温かみもある「Mr.Bakeman」のカフェ空間
「Mr.Bakeman」があるのは隅田川の支流、北十間川沿い。東京スカイツリーから徒歩5分ほどの場所なので、下町の景色を楽しみつつ観光がてら訪れるにも最適です。こちらの建物はもともと金型工場の倉庫だったもの。ゲストハウスのラウンジを経て、現在は地元の常連が足繁く通う憩いのカフェになっています。
店頭のショーケースにはおいしそうな手作りケーキがずらり。季節のフルーツなどを生かしつつ、常時6種類ほどを揃えているそうです。フィナンシェやマフィン、グラノーラなどもカウンターに並んでいました。
オーナーの市村建人さんが、ヨーロッパ各地で訪れたカフェからインスピレーションを受けたという店内。天井が高く広々としたスペースを贅沢に使い、イタリア産やデンマーク産というビンテージのスツールが配されています。ホワイトを基調としながら、倉庫だった雰囲気もほどよく生かされた居心地のよい空間です。
パイとカヌレの要素をあわせもつ不思議な焼き菓子「パヌレ」
バリエーション豊かな焼き菓子のなかでも特に気になったのが「カヌレ」の隣に並んでいた「パヌレ」各396円。こちらはカヌレの形をしたオリジナルスイーツだそう。
「カフェラテ」550円と一緒にオーダーすると、かわいらしいプレートにのって運ばれてきました。なんと、この特徴的な器もお店の方が手がけたオリジナルのもの。お店のオープン1年前から茨城県にある笠間焼の窯元に通って焼き上げたそう。
焼菓子や器は自家製にこだわっていますが、縁のある各地のよいものも柔軟に取り入れているようです。たとえば、品質のよいコーヒー豆は山梨県甲府市「AKITO COFFEE」で焙煎されたもの。さまざまな豆と比較するなかで焼菓子との相性がよいと感じた上、「日々に寄り添う」といったコンセプトにも共感し、お店のある山梨まで足を運んで仕入れています。
キャラメリゼされた表面はカリッと、パイ層はサクサク、しっとりカヌレのようなニュアンスもある「パヌレ」。やさしい甘さの粒餡（つぶあん）とクリームチーズが混ざり合い、アクセントのクルミも香ります。味、食感ともに重層的かつ立体的で、小ぶりなサイズながら食べごたえがありました。
姉妹店である「バナナファクトリー」ではできなかったことにチャレンジしているそうで、バナナを使用した焼き菓子は意外と少なめ。日本の旬の素材を使用した焼菓子をテーマに、その場でしか食べられないイートインメニューを豊富に揃えています。
多彩な味と食感が見事に調和する「ベイクマンサンド」
一方で軽食メニューにはバナナをふんだんに取り入れています。中でも驚きだったのが「ベイクマンサンド」1320円（ドリンクとセットの場合は合計金額から50円引き）の調和のとれた味わい。
近所にある人気ベーカリー「かめぱん」の食パンをカリッと焼き上げ、塩気を利かせたベーコンとチーズ、そしてバナナを挟み込んでいます。塩味、甘み、うまみの一体感を高めるのは自家製ピーナッツバター＆ハニーマスタードソース。シャキッとした食感で酸味が効いたピクルスも絶妙なアクセントになっていました！
斬新なメニューも見事なバランス感覚で上質に仕上げている「Mr.Bakeman」。今後は夏場のジェラート販売や、バーガー屋さんとのコラボ企画など、さまざまな挑戦を続ける計画だとか。焼き菓子＆コーヒーのお店という枠を越え、ますます楽しみが広がりそうですね♪
text&photo：柴山たき（effect）
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