おでかけ
2023.05.22
大阪あじさいスポット!久安寺「あじさいうかべ」が2023年6月15日(木)~7月2日(日)まで開催
淡い色合いの大きなあじさいが池にふわふわ…大阪であじさいを楽しむなら、池田にある久安寺(きゅうあんじ)の「あじさいうかべ」がおすすめです。数年前からSNSで注目され始め、6月中旬に開始されると、多くの人がこれを目当てに訪れます。「あじさいうかべ」のみどころや観賞時期、久安寺までのアクセスなど、事前に知っておきたい情報をレポート!
久安寺「あじさいうかべ」がフォトジェニックすぎる!
開創から約1300年、豊臣秀吉が参拝したと伝わる大阪・池田の古刹・久安寺。紅葉の名所として知られていましたが、近年はあじさいスポットとしても大人気のお寺です。
境内に足を踏み入れると、あじさいが小径の両側に咲き誇り、出迎えてくれます。色とりどりのあじさいが続く風景に早くもうっとり。
大ぶりの花が低い位置で咲いているので、花を間近で見ることができます。ナイスショットが撮影できるかも!
小径を進んだ先の具足池(ぐそくいけ)で開催されているのが、お目当ての「あじさいうかべ」!あじさいがまるで絨毯のように浮かべられています。2023年は6月15日(木)~7月2日(日)に開催。まずは夢のような美しい景色をたっぷり堪能しましょう。
境内に植えられたあじさいは、約1000株。盛りを過ぎたあじさいに最後の潤いを与え、終わりゆく命を感じて欲しい、と約16年前に「あじさいうかべ」は始められました。最初はあまり知られていませんでしたが、昨今はSNSの影響で、一躍人気のあじさい観賞スポットとなりました。
水に浸かり、美しい色を放つ花からは、イキイキとした生命力が感じられます。
こちらは夕暮れ時の具足池。この日はブルーのあじさいが多いこともあり、幻想的な雰囲気が漂っています。
境内の奥にもあじさいがいっぱい
具足池は無料ゾーンにあり、そのすぐそばにある拝観受付から奥は、有料ゾーンになります。こちらにもあじさいが多く咲いているので、参拝と合わせてぜひ足を運んでください。
6月中旬以降、境内はどこを見てもあじさいが咲いていますが、特に多いのは、本堂から仏塔へ続く道、開運の鐘・朱雀池・霊園の周辺など。上の写真は本堂と一緒にパチリ。朱塗りの本堂とあじさいのブルーの対比がすてきです。自分だけのあじさいを撮りに、境内を散策してみても。
本堂の近くであじさいが低い位置で咲く小径を発見しました!しゃがみ込んで、子どもの目線で見るのもおすすめです。
毎年一つか二つは、ハート型のあじさいが咲くそう!見つけられたら幸せが訪れるかも?
期間限定!あじさいの「切り絵御朱印」も忘れずに
2023年6月3日(土)~7月2日(日)の期間限定で、ご本尊の千手観音とあじさいをモチーフにした「切り絵御朱印」が、今年から新しく授与されることになりました。見入ってしまうほど、繊細で美しい御朱印です。
あじさいや蓮が描かれた御朱印帳もあります(右が蓮、ほか3つがあじさい)。ちなみに蓮は7月ごろから朱雀池で咲き始め、密かに人気なのだそう。
そのほか久安寺 境内のみどころをチェック
あじさいを愛でたらまずは本堂で参拝を。11世紀の仏師・定朝作と伝わるご本尊・千手観音は秘仏で普段は拝観できませんが、複製とそのほかの仏様にお参りすることができます。
本堂横の回廊を進むと、山の緑がグッと迫ってくるポイントがあり、思わず足を止めてしまう美しさ。奥は鯉のいる「バン字池」が広がる池泉回遊式庭園となっています。
本堂横の回廊から三十所堂へ向かいます。新緑の季節は両側のまばゆい緑が目に飛び込んできます。
三十三所堂では、西国33ヵ所霊場の本尊のお姿33体を祀っています。こちらに参拝することで、実際の霊場を参拝したのと同じ功徳を積むことができます。
敷地のいちばん奥の仏塔では、約6.4mとビッグサイズの大涅槃像(だいねはんぞう)を祀っていて、おおらかな寝姿に心が和みます。参拝後はお体に触れてもよいそう。
豊臣秀吉が座ったといわれる、ゆかりの「腰掛石」もあります。元は境内の「ア字山」の山頂にあり、月見茶会を催した際に秀吉が座ったと伝わります。実際に座ってもOKなので、記念撮影する人も多いのだとか。小さな背もたれがある形状で、確かに座り心地はバッチリ。
拝観受付の近くには、豊臣秀吉が月見茶会の時に手植えしたという、樹齢400年を超す榧(かや)の老木があります。
時間のある方は坐禅や写経、写仏体験にチャレンジしても。さらに充実した時間を過ごすことができます。
奉納料:各1人1000円(拝観料込)
所要時間:各60分
当日でも参加OK、2名以上から
境内を散策中、お寺の看板犬・ちょび助に出合えたらラッキーです!おとなしくて、愛らしい表情がたまりません。
久安寺へはどうやって行く?アクセス詳細
久安寺の最寄りは、池田駅。阪急大阪梅田駅から急行で約20分です。池田駅の改札口を出たら左折、階段を降りて右折し、バス乗り場「②」へ。必ず事前に出発時刻を調べましょう。
バスでのアクセスは2通りです。
①阪急バス伏尾台方面行きの便のうち、バス停久安寺を経由する便で約15分、久安寺下車、久安寺まで徒歩1分
あるいは、
②阪急バス希望ヶ丘四丁目方面行きで約15分、久安寺下車、久安寺まで徒歩1分
詳しくは、阪急バス 公式WEBサイトをご覧ください。
住宅街からのどかな川沿いを進み、徐々に山深くなってきます。上の写真はバス停「久安寺」。降りたら、向かいのバス停で帰りのバスの時刻を調べておきましょう。
バス停「久安寺」からすぐ、久安寺の赤い楼門が見えてきます。じつは14世紀の室町時代に建立されたもので、国の指定需要文化財に指定されたもの。中には仁王像を祀っています。入るのは、隣の小さな赤い門からです。
車の場合、駐車場は通常70台。「あじさいうかべ」期間中は臨時駐車場を含め200台となりますが、期間中の週末は込み合いやすく、すぐに停められない場合があるので注意してください。
2023年の久安寺「あじさいうかべ」の開催期間・ポイントは?
2023年6月15日(木)~7月2日(日)「あじさいうかべ」の期間中は、特に週末が混雑しやすく、希望のバスに乗れない場合もあるので、平日に訪れるのがおすすめです。
また「あじさいうかべ」を鑑賞するおすすめの時期は、花が多く飾られた6月下旬。開始すぐの6月中旬は花が少なめなのだそう。下の写真は催しの終盤に、池を縁取るように花を飾ったもの。その美しさはまさに一期一会です。
華やかなあじさいはもちろん、ほかにもみどころ盛りだくさんの久安寺。池や植えられたあじさいを愛でて写真をたくさん撮ったら、さまざまな仏様にお参りしたり、新緑の中を散策したり(紅葉の名所だけあって、青もみじもとてもきれいです)。ゆったり流れる穏やかな時間に、心もスッキリ、浄化されること間違いなしです。
■久安寺(きゅうあんじ)
住所:大阪府池田市伏尾町697
料金:拝観300円
TEL:072-752-1857
営業時間:9~16時
定休日:無休
Text:こばやしみもざ
Photo:久安寺、こばやしみもざ
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