三軒茶屋の「台湾茶藝館 桜樺苑」で台湾的アフタヌーンティーをいただきます♪
三軒茶屋駅から徒歩7分、閑静な住宅街にたたずむ「台湾茶藝館 桜樺苑(たいわんちゃげいかん いんふぁえん)」は、本場の台湾茶を堪能できる茶藝館です。自家製スイーツと軽食がセットになったアフタヌーンティーで台湾気分を満喫しましょう♪
ブルー×赤、色鮮やかな癒やしの空間
店主の何 宛樺(か えんか)さんは日本生まれの台湾人。台湾茶を通じてリラックスできる場所を作りたい、“以茶會友(イーチャホォエヨウ=お茶によって友に会う)”の思いで2019年、三軒茶屋に茶藝館をオープンしました。時間をかけてゆっくりていねいに香り高いお茶を味わう、工夫茶スタイルで台湾茶を提供しています。
ブルーと赤の台湾カラーが目を引く、色鮮やかな店内はフォトジェニック。カウンター席、テーブル席、螺鈿(らでん)細工の椅子とテーブルのサロン席、さらに個室やペットOKなテラス席も用意されているので、訪れる人数やシチュエーションで席を選べます。
まずは工夫茶で香り高い台湾茶を堪能
台湾茶について少し解説。台湾では烏龍茶を代表とする青茶(半発酵茶)が一般的に飲まれていますが、その種類は豊富で産地によって香りも味も異なります。「台湾茶藝館 桜樺苑」では5種類の烏龍茶と4種類の高山烏龍茶(標高1000m以上で収穫された茶葉のこと)を用意していて、お茶を飲む前に香りを楽しむ「聞香杯(もんこうはい)」を使用した工夫茶スタイル。1煎目は何さんがいれてくれるので、工夫茶が初めての人も安心。今回は何さんおすすめの奇莱山の烏龍茶「冷香」をチョイス。
熱湯で温めた茶壷(急須のこと)に茶葉を入れ、あふれるくらいに熱湯を注いだら1分程度蒸らします。この時、熱湯で温めていた茶器のお湯を茶壷にかけます。そうすることで茶葉が開いて香りやうま味がより引き出されます。
聞香杯に茶水を注いでから、飲杯に茶水を移して、聞香杯に残ったお茶の香りを楽しみましょう。お湯を注ぐ前の茶葉は爽やかな香りですが、聞香杯ではさらにお花や果物のような甘さが感じられる香りに変化します。
聞香杯で香りを楽しんだら、茶杯でお茶をいただきます。喉にす〜っと通っていく雑味のない爽やかで芳醇な味わいが楽しめます。台湾茶は通常4~5煎いただけて、2煎目からは各自でお茶をいれて飲みましょう。煎ごとに香りと味わいが変わっていきます。
自家製スイーツと台湾風軽食のアフタヌーンティー
お待ちかねのアフタヌーンティーがこちら。セイボリーとスイーツが2段の籠に入った台湾ならではの欲張りセット。セイボリーは大根餅、台湾風おこわ(油飯)、草仔粿(チァオズグォ)の3種類。草仔粿は台湾風の草餅。草餅と聞くとあんこの和菓子を思い出しますが、台湾では切り干し大根入りのお惣菜系です。干しエビと干し椎茸のうま味がぎゅっと詰まっていて、一度食べたらクセになるおいしさ。
スイーツは、四季春(しきしゅん)という烏龍茶の風味がほのかに香る、さっぱりとした茶葉入りチーズケーキ、緑豆を使った伝統菓子の緑豆糕(るいとうがお)、口溶けなめらかでクリーミーな杏仁豆腐の3種類。杏仁豆腐は杏仁(きょうにん)というあんずの種の核を使った本格派です。
アフタヌーンティーは飲み物が別注文となっているので、好みのお茶を選んでくださいね。烏龍茶以外にも、台湾紅茶や花茶などもありますよ。
異国情緒あふれる「台湾茶藝館 桜樺苑」のアフタヌーンティーはいかがでしたか。1人前からオーダーできるので、おひとりさまでゆったりするのもよし、友達同士でお茶会を楽しむのもよし。とっておきの台湾時間を過ごしてください。
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:田尻陽子
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