田んぼの真ん中の青空レストラン「淡路島ピザ 石原商店」で淡路島の旬を堪能
海に程近い旧国道を走っていると、山を背にした広場に突如現れるキッチンカー。約4年前に大阪から淡路島に移住した店主・石原さんが「淡路島のおいしい食材を知ってほしい」とこの場所で、淡路島産の旬の素材を使ったオリジナルピザを提供しています。2トントラックの中に備えた薪窯でオーダー後に焼かれる本格ナポリピッツァは島内外から注目の的となっています。
Summary
4年前に淡路島へ移住、淡路島食材の魅力を伝えるべくコロナ禍で独立
店主の石原諭さんは、子どもが生まれたことをきっかけに「一生食べていける仕事を」と働き方を見直し、大阪の広告代理店から淡路島の観光農園に転職。そこで身につけたピザ作りのノウハウを生かし独立を決意。2020年10月からキッチンカーで移動販売を開始しました。コロナ禍ということもあり、コストがおさえられるキッチンカーを選択したそう。
最高のロケーションでいただくのは、本格的な薪窯で焼くナポリピッツァ
現在、水曜(聖隷淡路病院に出店)以外の曜日に営業している拠点は、「佐野運動公園」近くの「佐野ベース」とよばれる場所。2トントラックが駐車できて、お客さんの駐車場が確保できる場所を探し周りやっと出合ったとか。周囲には田んぼや畑が広がり、のんびりした雰囲気が最高!パラソルやテント席もあり、日除け対策も万全です。
生地はイタリア産と国産の小麦をブレンドし、低温発酵・熟成。特注の石窯でオーダー後に焼き上げます。薪で焼くことで、電気やガス窯とは異なり、水分が逃げずにモチっとふんわり仕上がります。
モチモチ生地の上には淡路島でとれた旬の食材がたっぷり
自ら生産者の元へ奔走し、季節ごとにメニューを考案している石原さん。「朝来たら、トラックの近くに野菜が転がっていることも(笑)」と、毎日のように近所の畑から新鮮な野菜が届くそう。
ピザは約20種1200円~。利平水産の海苔を使用した名物の「ノリゲリータ®︎」1700円は、分厚くて香り高い海苔とモッツァレラチーズの相性の良さに驚く1枚です。
取材時のメニュー「島の春」2300円は、淡路島沖のシラスの釜揚げ、淡路島ファーム太陽と海の新玉ねぎ、じゅんちゃんファームの絹さやなどがのった春の到来を感じさせる一枚。夏はコーン、オクラ、トマトなどが登場するなど、内容は季節によって変わります。淡路島だけで生産されている希少な「淡路島なるとオレンジ」などのフルーツとチーズが相性抜群なデザートピザも好評です。
左から有機農法の生姜でつくられたオーガニックなジンジャーエール「カーマジンジャーエール」700円、ペルーの「インカコーラ」600円など、ピザに合う各国のクラフトコーラや柑橘系ジュースは、屋外で飲みやすいように瓶で提供。かわいい見た目にもテンションがあがります。
キッチンカーの可能性は無限大!医療従事者にも食で幸せを
トラックの前には、自由にお客さんがメッセージを書き込める黒板が。週末は島外からのお客さんも多く「美味しかった!」という感動のメッセージで埋まるそう。
「医療従事者や病院を訪れる人にも季節を感じてほしい」と毎週水曜日は、淡路市にある聖隷淡路病院にも出店しています。さらにピザづくりだけにとどまらず、つながりのある飲食店とのコラボやイベント出店など、淡路島の生産者を盛り上げるために奔走する石原さん。自らも楽しみながら淡路島ならではの豊かな食体験を提案してくれる石原さんの今後の活動が楽しみです。
■淡路島ピザ 石原商店
住所:淡路市佐野2632-1
TEL:080-6102-2271
営業時間:11~15時
定休日:不定休
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Text:岡田あさみ
Photo:村瀬高司
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