食・グルメ
2022.06.11
学芸大学にオープンした「Another8 Corner」で、クラフトビールや日本酒をカジュアルに！
ビールがいっそうおいしく飲める季節の到来！ そんな折、“日本のクラフト酒類を世界に”をコンセプトに京都と東京でクラフトビールと日本酒のバーを展開する「酒八（サカハチ）」が、2022年5月26日（木）、学芸大学駅西口から歩いてわずか2分ほどの場所に「Another8 Corner」をオープン。目黒で人気の「Another8」の姉妹店で、路地の角地（Coner）にあることから、「Another8 Corner」と名付けられました。カジュアルな雰囲気のなかで、造り手の思いが詰まったクラフトビールや日本酒、それらとマッチする個性豊かな創作料理が楽しめます。
どこか懐かしくて新しい！ 街と融合する新世代の赤提灯
午後3時からの営業ですが、夕暮れ時に訪ねると、すでに多くの人がグラスを片手に、テラスやスタンド席で夜風に吹かれながらくつろいだり、談笑したりする姿が見られます。ご近所さんなのでしょうか、ワンちゃん連れのお客さんも。この一角は街と酒場がフラットに繋がり、思わず立ち寄りたくなる、なごやかなムード。
昭和の時代には、こんないい感じの酒場がいろんな街にあったのでは？ そんな懐かしさを感じさせるたたずまいが、かえって新鮮に思えます。
夕暮れとともに、外壁には店名をやわらかな書体で表したネオンサインが灯ります。これもちょっとノスタルジック。
店舗はもともとお花屋さんであったり、美容院であったりした建物。時代の流れとともに建物の役割が変わるなか、かつての雰囲気や素材を残しつつ、酒場にリノベーションしてあります。
店内はおひとりさま、カップル、グループなど、さまざまなシチュエーションで利用できるように席がレイアウトされています。お店に入ってすぐのところは、オープンキッチンのカウンター席です。ひとりで、ちょっと一杯楽しむときによさそうです。
カウンターの奥はテーブル席。かつてのタイル壁が残され、シンプルな合板のテーブルやイスが配置されています。一方、天井を見上げると、コンクリートの躯体や配管がむき出しで、無骨でヴィンテージ感のあるインダストリアルテイスト。肩の力が抜けた居心地のよい空間です。
路地に面した窓辺には、ベンチが造り付けられ、テーブルがわりになる小さな台も固定されています。窓を開けると、縁側のような感覚でくつろげます。
窓辺のベンチを路地側から使うと、街とボーダレスに繋がる開放的なテラス席に。ビールがいっそう、おいしくなりそうですね。
8種類のクラフトビールと日本酒をラインナップ
ビールのタップは8本あり、国内外からセレクトしたマイクロブルワリーの旬の味をラインナップ。さわやかでキレのあるラガー、フルーツ系、ホップが効いたIPA、麦芽の香ばしさが印象的な黒ビールなど、グラデーションのあるバランスで厳選されているので、きっと好みのタイプが見つかるはず。今まで飲んだことのないクラフトビールに出合える確率も高いですよ。
クラフトビールの価格はどの種類もすべてS（230ml・650円）、M（300ml・800円）、L（440ml・1100円）。シンプルな薄手のグラスに、あまり泡を立てず、ぎりぎりまで注ぐのが、この店のスタイル。
ビールの泡のあり・なしは好みの分かれるところですが、泡をできるだけ立てずに、炭酸が液体のなかに溶け込んだまま味わう方が、コクやうまみがそのまま味わえるという考え方があります。個性あふれるクラフトビールを、泡なしスタイルで味わってみてはいかがでしょう。
日本酒も常時8種類を取り揃えています。さわやかでフルーティーな冷酒から、料理をひきたてる穏やかなタイプのもの、フルボディで肉料理などに合わせやすいもの、円熟味があり燗酒としても楽しめるものなどなど（120ml・800～900円）。そのほか、ワインやスウェーデンのシードルも用意されています。
ノンジャンルの創作料理をオンメニュー
料理は多種多様なクラフトビール、日本酒とのペアリングのために考案されたオリジナル料理。
写真はオープン初日のビールと料理の一例です。ビール右は大阪でケルシュスタイルのビール造りにこだわる「ONE’s BREWERY」の「うぃーとけるしゅ」。左は福島でホップを栽培してビールを造るブルワリー界のニューカマー「HOP GARDEN BREWERY」の「Abukuma Red」。
つまみは「キウイの山椒マリネ」（600円）と「穴子のフィッシュ＆チップス」（1,050円）をチョイス。キウイと山椒なんて斬新！ 外カリッ、中フワッ、しっかりと味の付いたフィッシュ＆チップスは、苦味の効いたビールと好相性です。
目黒の「Another8」でも人気が高い看板メニューの「冷製レバニラ」（650 円）。低温調理した鳥のレバーを、インパクトのある自家製ニラソースで味わいます。
程よい甘みと酸味のバランスで、さわやかな味わいの「黄桃と人参のマリネ」（500円）。
パリパリ食感でパクチーと一緒に味わう「ガパオ春巻き チリミントソース」（700円）。ひとひねりある、個性豊かな料理揃いです。
オーダーはキャッシュオンスタイルで
「Another8 Corner」は、オーダーごとに支払いをするキャッシュオンスタイル。入口のカウンターでメニューを見て、ドリンクを選び、代金を支払うと、ビールならすぐに目の前のタップから、日本酒ならボトルからグラスに注いで手渡されます。
追加でオーダーするときも、その都度会計するので、後で「予算オーバー?!」なんて心配はありません。
午後3時から深夜までオープンしているので、友達と軽くアペロする（夕食前にちょっと一杯楽しむ食習慣）もよし、ふらりとおひとりさまを楽しむもよし。しっかり食べて飲んでもOK、2軒目使いとしてもちょうどいい。さまざまなシーンにフィットするので、知っておくと、重宝すること間違いなしです。
クラフトビールの種類はどんどん変わるので、いつ出かけても新しい味に出合えそうです。
■Another8 Corner
住所：東京都目黒区鷹番3-8-10 大根ビル1階
TEL：03-6303-1642
営業時間：15時～翌1時（フード24時LO、ドリンク24時30分LO）
定休日：月曜
アクセス：東急線学芸大学駅西口から徒歩2分
Text & Photo：YUKO
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