大阪・奥なんばの老舗「浪芳庵」で出合った“和菓子職人のつくるかき氷”が絶品すぎる!
これからの季節、大阪・奥なんばでかき氷を食べるならハズせないのが「浪芳庵(なみよしあん)」。創業から160年以上の歴史をもつ和菓子店ならではの、“和菓子職人のつくるかき氷”が絶品なんです!老舗が自信をもって提供する、この夏必食のひんやり氷菓の魅力をお届けします。
Summary
大阪・奥なんばに本店を構える和菓子の老舗「浪芳庵」
「浪芳庵」は、安政5年(1858)に、道頓堀西の浪芳橋のたもとで創業した和菓子店。現在は、大阪メトロ大国町駅1番出口から徒歩5分の奥なんばに本店を構えています。2018年に改装した本店では、趣あふれる重厚な門が出迎えてくれます。
工場直結の「浪芳庵 本店」では、名物の炙りみたらしや「朝焼どら焼き」270円、「季節の上生菓子」432円のほか、職人の技を生かした、「もちあんドーナツ」324円や「もちプリン」594円など、伝統を受け継ぎつつも、新しく進化した和菓子を提供し続けています。さらに本店には、和モダンなカフェも併設。できたての甘味をその場で味わうことができると、連日人気なんです。
本店カフェでこの夏食べたい!和菓子職人のつくるかき氷
本店カフェでぜひ味わってほしいのが、「和菓子職人のつくるかき氷」。宇治金時と黒蜜きなこの2種があります。宇治金時は、グリーンが鮮やかなかき氷に、専用に炊き上げた柔らかな餡(あん)を流れるように盛りつけた、和菓子店ならではの涼やかで美しい見た目にほれぼれ。
氷はふんわりとした食感で、口の中で餡と一体になってすーっと溶けていきます。京都の老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」による、和菓子に適した抹茶を使った蜜がたっぷりかかり、お茶の風味とうま味が豊か!
もう1種類のかき氷・黒蜜きなこも評判です。じっくりと煮詰めたきな粉ペーストと、黒蜜、餡が氷の山を覆うようにたっぷり!
鼻から抜けるきな粉の香ばしさとコク深い黒蜜の味わいは濃厚。添えられたお団子とも合わない訳がありません。
さらに氷の中には、特製の白餡が入っており、味の変化も楽しめます。
なお、かき氷は通年提供。メニューには、開発した職人さんの名前も載っているので、オーダーの際、ぜひ注目してみてください。
趣あふれる、本店カフェは予約がマスト
本店カフェや本店は、京都から移築したという古材を生かした風情漂う建物。店内は、アンティークの照明や貴重な調度品が配された、趣たっぷりの空間が広がります。メニューを提供する器も、骨董品や台湾で仕入れたものなど、味わい深いものばかり。ゆったりとした時間が流れるカフェで、贅沢なひとときが過ごせます。
テーブル席のほかスタイリッシュなカウンターも。冬には薪ストーブが温めてくれます。「一保堂茶舗」の日本茶はもちろん、コーヒー、紅茶と甘味の組み合わせや、だし巻き玉子サンドなどの軽食を楽しむこともできますよ。
大きな窓からは、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の美しい姿を見せてくれる庭園が眺められ、開放的。
なお、本店カフェは現在、2~4名での予約制なので、公式サイトから事前に予約して訪れてください。小学生以上はワンドリンク制(かき氷可)です。
名物の「炙りみたらし」はおみやげにベスト
看板商品の炙りみたらしは、おみやげにすればよろこばれること間違いなしの一品。契約農家の厳選米で作ったお餅を、注文を受けてから職人が最高級の紀州備長炭で焼き上げます。お餅は丸い球状にせず、約1000度という高温の炭火で一気に焼くため、うま味と水分が逃げないのだそう!
炙りみたらしは、北海道・利尻産昆布のだしと、和歌山・湯浅のたまり醤油を煮詰めたタレをたっぷり絡めてどうぞ。香ばしいお団子とトロリとした甘辛タレのハーモニーは格別です!「浪芳庵」全5店舗あわせて、1日2000~3000本も売れるというのも納得の味わい。なお、炙りたてが味わえるのは、本店と福島駅前店のみです。「炙りみたらし ~3本セット、バニラアイス添え~」1815円(+ワンドリンクオーダーが必要)など、一番おいしい焼きたてをイートインで味わうのもおすすめ。かき氷など、ほかのメニューに1本から追加オーダーすることも可能です。
伝統を大切にしながらも、時代に沿って常に進化し続けることで、160年以上愛される「浪芳庵」。この夏はぜひ本店カフェで、老舗ならではのかき氷やできたての甘味を堪能してください。
カフェを併設するのは本店と福島駅前店のみですが、なんばウォーク店・エキマルシェ大阪店・大阪国際(伊丹)空港店でも、炙りみたらしなどの購入は可能なので、こちらもお見逃しなく。
■浪芳庵 本店・カフェ(なみよしあん ほんてん・かふぇ)
住所:大阪府大阪市浪速区敷津東1-7-31
アクセス:大阪メトロ各線大国町駅1番出口から徒歩5分
TEL:06-6641-5886
営業時間:11~17時(土・日曜、祝日は~17時30分)、本店カフェは12時~18時45分(土・日曜、祝日は11時~)※入店は~17時30分 ※カフェは当面の間予約制、ワンドリンク制
定休日:不定休
Text:林檎林
Photo:沖本明
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。