【岡山・児島】絶景&サウナを満喫できる泊まれるデニム屋「DENIM HOSTEL float」
国産ジーンズの聖地として注目を集める岡山県の児島にある 「DENIM HOSTEL float(デニム ホステル フロート)」は、"泊まれるデニム屋"がコンセプトのホステル、デニムブランドITONAMIの直営店、カフェを備えた複合施設です。2022年春には、サウナ施設やグランピングドーム、トレーラーハウスも登場し、ますます目が離せません。宿泊利用のほか、日帰り利用できる情報も含めてたっぷりご案内します。
Summary
岡山・児島のデニムを体感できるユニークなホステル
瀬戸内海を一望できる海沿いの高台に立つ「DENIM HOSTEL float」。かつて、47都道府県のものづくりの産地をキャンピングカーで旅しながら製品販売をおこなっていた、デニムブランドITONAMI(旧EVERY DENIM)のオーナー兄弟が、"職人さんが作ったジーンズにもっとふれてほしい"という思いから、ジーンズの産地であるここ児島にデニム産業と人々をつなぐ拠点をオープンしました。
建物はある企業の保養所だった山腹の平屋をリノベーション。ホテルのみならず、デニムショップやカフェ、サウナを併せもち、日帰り利用も可能です。今では若者を中心に多くの人々が集い、つながる場所となっています。
瀬戸内海を望む絶景が自慢!デニム尽くしの客室
客室の窓からは瀬戸内海が一望でき、抜群の開放感です。この眺望にほれ込んだオーナーが、この絶景を長時間楽しんで欲しいと、宿という形を選ばれたそう。瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながらどこかの誰かを思い浮かべる。そして非日常の体験に心浮かれるそんなコンセプトも「float(浮く)」には詰まっています。
このような和の客室が3室あり、どの部屋からも瀬戸内海のオーシャンビューが堪能できます。また、座布団や襖、畳の縁など部屋のあちらこちらにデニム生地やデニムカラーがあしらわれているのも特徴です。
窓から見える空と海の風景と、室内のブルーに包まれ、その心地よさから自然と穏やかな気持ちになっていきます。和室との相性も抜群のデニムの魅力を、全身で感じられる空間です。
こちらの和室に宿泊した方には、愛媛県岩城島産のレモンピューレがのったアイスクリームをサービス。到着したら、まず海を眺めながら“ウエルカムアイス”をいただきましょう。
海に浮かんでいるようなトレーラーハウスと、海辺のスモールグランピングドームが登場!
2022年春には、トレーラーハウスとグランピングドームが新たな宿泊棟としてオープンしました。宿のすぐ前に立つトレーラーハウス「FUNE(ふね)」は、額縁のような大きな窓枠があり、腰を掛けると自分が一枚の絵に入ったように。より海を間近に感じられる空間です。
ウッドデッキ付きで、窓の外に出ることも可能です。心地よい波の音をBGMに、海景色と一体化した気分が味わえます。
緑に囲まれた場所に位置するグランピングドーム「KUMO(くも)」は、気持ちよく眠れそうな大きなベッドが自慢です。こちらも海景色を満喫できるつくり。オプションで焚き火セットを選ぶことができ、ゆらめく炎に癒されながら、美しい星空を楽しむこともできます。
海を望む話題のサウナは日帰り利用も可能
2022年春には、瀬戸内海を眺めながら"ととのう"ことができるサウナも登場しました。エストニア製の樽型サウナで、老舗ストーブメーカー「TYLO(ティーロ)」の電気ストーブで内部を温めます。ロウリュには瀬戸内産のレモン入りのアロマ水を使用。岡山県で採掘された花崗岩「白桜みかげ」にアロマ水が降り注がれ、レモンの香りが立ち込めます。
水風呂にはこのサウナのために設計された信楽焼の浴槽が二つ。オーナー兄弟が旅先で出会った文五郎窯(ぶんごろうがま)のものだそう。このように施設内には、オーナー兄弟が日本全国を旅した時に出会った作り手の思いが込められた製品があちらこちらに配されています。
外気浴には木陰にチェアをご用意。穏やかによせる波や行き交う船を眺めながら身体を癒やす、最高のサウナ時間が過ごせます。
■浮サウナ(ふうさうな)
料金:混浴サウナ90分コース1人2200円、女性専用サウナ90分コース1人2200円 ※いずれも貸切ではありません。
営業時間:10時~、13時~、15時~、17時~、19時~
休み:水・木曜
※1回4人までの事前予約制。予約・支払は公式Webサイトから。
※水着、タオルは各自で持参。
※定員、営業時間は変更する場合があります。
カフェでは施設名にちなんだ特製フロートと絶品スパイスカレーを
ホテルは素泊まりなので、食事を希望される方は併設するカフェ&バーを利用します。名物は11種類のスパイスをブレンドしたスパイスカレー。しっかりと煮込まれたまろやかな味わいの無水チキンカレーと、スパイスが豊かな層になって押し寄せてくるドライキーマカレーのあいがけがおすすめです。
愛媛県岩城島産のレモンをたっぷり使ったレモネードにアイスを浮かべた「フロート(岩城島レモネード)」や、岡山県高梁で生まれた和紅茶「高梁紅茶」500円など、選りすぐりの食材を使ったドリンクをぜひ。「自家製パウンドケーキ」400円や、「米粉のカヌレショコラ」400円などの焼き菓子もあわせてどうぞ。
ソファ席やカウンター、テーブルなどお好きな席でくつろいで。もちろんカフェからも海が一望できます。宿泊せず、カレーと絶景をお目当てに訪れる人も多いそう。
営業時間:11時30分~18時(宿泊・サウナ利用者は~21時<20時30分LO>)
定休日:水・木曜
ストレッチジーンズやデニムワンピースを扱うショップも!
施設内には、デニムブランド「ITONAMI(イトナミ)」の直営店&セレクトショップも。児島のデニム産業の技術のすばらしさや、職人さんの思いをデニムを通して伝えています。
看板商品は4倍伸びる(!)という、「超ストレッチジーンズ - Relax」。形はストレートに近いスリムで、やわらかく伸縮性に富んだ生地が特徴です。履き心地のよさとシルエットの美しさを、ぜひ試着で体感してみてください。
木材パルプが原料のテンセル®️生地で作った、デニムワンピースも人気です。独特のやわらかさと光沢のある風合いで、肌ざわりも抜群。タックの数や幅も絶妙で、ほんの少しフワッと揺れるスカートは大人女子にぴったり。
そのほか、今治の「IKEUCHI ORGANIC(イケウチ オーガニック)」が風力発電の力で織るタオルや、大阪の「木村石鹸」が天然素材を釜炊きして作る石鹸など、オーナーが旅先で出合った上質の生活雑貨も扱っています。
また、色褪せたり変色などで着られなくなった思い出の服を、インディゴ染料で染め直す「fukuen(フクエン)」や、不要デニムを粉砕して糸にして織り上げ、新たな製品にする「FUKKOKU(フッコク)」など、未来を見据えたプロジェクトの紹介もしています。
営業時間:11時30分~18時
定休日:水・木曜
例えばこんな1泊2日――
客室で絶景を眺めつつレモンのアイスクリームをいただいたら、サウナで体の調子を整え、スパイスカレーとクラフトビールの夕食を。ショップで買い物に迷ったら、次の日までゆっくり悩むのもまた楽しい。朝は目の前の海岸を散歩して、心地よい海風をしっかり受けて。
とっておきの休日が過ごせる「DENIM HOSTEL float」。ぜひ足を運んでみてください。スタッフの接客も好評で、旅人同士の交流も多いそうですよ。
■DENIM HOSTEL float(でにむ ほすてる ふろーと)
住所:岡山県倉敷市児島唐琴町1421-26
TEL:086-477-7620
営業時間:チェックイン16~22時、アウト10時(アーリーチェックインをオプションで購入すれば13時チェックインも可能)
定休日:水・木曜(宿泊は曜日に関わらず予約可能)
Text:こばやしみもざ
Photo:酒井羊一
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