【岡山・倉敷】複合施設「倉敷SOLA」で倉敷のものづくりを衣食住で体感!ユニークな5店舗が集結
白壁の土蔵や町家が立ち並ぶ倉敷・美観地区の川沿いに立つ複合施設「倉敷SOLA(くらしきソラ)」。地元の食材を使って"倉敷洋食"を提案するカフェレストラン、倉敷発の足袋シューズ店、新たな雑貨を提案するジーンズ専門店、「民藝」が堪能できる日本料理店&ホテルと、古きよき伝統に現代的な遊びを加えた新感覚の店が揃います。倉敷のものづくりが衣食住で体感できる話題の5店をご紹介します。
Summary
倉敷川沿いの好立地に立つ、趣きある建物もステキ
「倉敷SOLA」があるのは、川辺に蔵や洋館が立ち並ぶ倉敷きっての観光エリア・倉敷美観地区。明治時代の建物を改装して、一部に白壁の建物が足され、5店がコの字型に並ぶ複合ショップです。倉敷川沿いの昔ながらの街並みに溶け込む、趣ある外観も魅力的です。
敷地内に入ると、中央に芝生の「みんげい広場」が広がります。1階は右側にカフェレストランとショップが3店並び、真ん中が工芸ギャラリー、左側が日本料理店で、2階は宿泊施設です。
倉敷×ハンガリーの新しいグルメ「倉敷洋食 バラトン」
まずは「倉敷洋食バラトン」をご紹介。店名はハンガリーのバラトン湖に由来し、ハンガリー産の食材や料理と倉敷の素材を組み合わせた洋食店です。
おすすめはランチタイムメニューの「鴨と季節の野菜の握りセット」(季節によって一部メニューの内容や野菜の変更あり)。ハンガリー産の上質な鴨の胸肉を柔らかくローストしてご飯に乗せ、トマトや茄子や蓮根などの野菜をそれぞれの食材に合わせて調理し、様々なハーブを添えて握り寿司風に仕上げます。鴨のうま味と上品な野菜の風味が見事にマッチ。美しいビジュアルにも注目です。
鴨寿司はレモン塩や特製のドレッシングをつけて、サラダ感覚でさっぱりいただけます。岡山・東児が丘のレモンを使い、刻んだ皮をたっぷり入れたレモン塩は、すっぱいだけじゃなく、レモンの奥深い風味が感じられます。また赤ワインビネガーと醤油で仕込む、特製ドレッシングも買って帰りたいほど美味です。
14~17時のティータイムでは、イチゴやレモン、ミカンなど岡山県産のフルーツを使ったジュースを用意。甘さ控えめで、果物の風味がしっかり感じられます。11~17時はテイクアウトもOKなので、フルーツ王国・岡山の味をぜひ手軽に。
店内は天井が高く、白木造りでナチュラルな雰囲気です。庭に臨むカウンター席や円卓のテーブル席など、25席を用意。「みんげい広場」に面したテラスにも8席もあるので、天気の良い日は、ぜひテラスでゆっくりくつろぎましょう。
■倉敷洋食 バラトン(くらしきようしょく ばらとん)
TEL:086-489-6218
営業時間:11~18時(土・日曜、祝日は10時30分~)
定休日:不定休
歩きやすくてオシャレ!"足袋シューズ"が新しい「MARUGO KURASHIKI」
次は「MARUGO KURASHIKI(マルゴ クラシキ)」へ。倉敷にある創業100年を越す地下足袋の老舗が展開する新ブランドで、足の健康とファッション性を兼ね備えた“足袋シューズ”を提案しています。こちらは3つ目となる直営店で、明治期に建てられた日本家屋をリノベーション。外観は昔ながらの重厚な屋敷で、中はスタイリッシュな空間が広がります。
女性に人気なのが、「たびりら」シリーズのレザー。長年地下足袋を生産してきた経験からたどり着いた足にフィットする足型と、岡山産をはじめとするこだわりの材料が自慢。履いて歩くと、足の指が自然に伸び、足の指が地面をつかんでいるかのよう!
実際履いてみるとこんな感じ。想像以上にスタイリッシュです!やわらかい上質の国産レザーを使い、とっても履きやすい。
こちらは倉敷産の帆布生地を使用。秋のうろこ雲を連想させるような、金色の水玉模様がかわいい!インソールは綿100%の刺子生地で肌ざわりも◎。
「hitoe(ヒトエ)」はトレーニング用です。甲の部分は特殊な糸を立体的に編み上げたもの。指の動きや足裏の力を高める絶妙な硬さのソールとともに、最適なフィット感で足の動きを軽快にサポートします。
新発売の「Emma(エマ)」は、なんとサンダル!スペイン・メノルカ島発祥の「アバルカサンダル」を参考に、国産レザーを使い、履くほどになじむ一足に仕上げました。
「Emma」は履くとこんな感じ。指が分かれている地下足袋の形がアクセントとなり、個性的でオシャレ!
14~21cmまでの子ども用は贈り物にも最適です。
スタッフがにこやかに対応してくれるので、まずは気軽に試し履きしてみてください。もちろん、すてきに履きこなしているスタッフの足元も要チェックです。
■MARUGO KURASHIKI(まるご くらしき)
TEL:086-428-0230(本社)
営業時間:10~18時
定休日:不定休
えっこれもデニム⁉新しいデニムにワクワク「青木被服 倉敷SOLA店」
デニムの聖地・岡山県井原市で約60年前にジーンズの縫製工場として創業した「青木被服」。ジャガード織デニムを使った小物やデニムの着物など、高度な裁縫技術を生かした既成概念にとらわれない新しいアイテムが話題のお店です。
右側は糸を組み合わせたジャガード織で絵画を描いた「デニム絵画 ジャガード」。大原美術館ミュージアムショップとのコラボアイテムで、同館所蔵のアンリ・ル・シダネル作の名画 「夕暮の小卓」をデニム生地で表現したものです。プリントにはない、「織り」独特の立体感と風合いがいい感じで、まさに一つの作品。絵画のようにおうちに飾ってもすてきです。
左側の「DENIM ROSE -IBARA/藍バラ-」は、デニム生地のみを使って手作りしたバラ。葉の葉脈まで忠実に再現しています。
束ねられたバラは美しく、思わず見入ってしまうどほど。ダークブルー、ミックスブルー、ホワイトと3色揃いますが、少しずつ色が違うので、見比べてお気に入りの色を探してみてください。
こちらは、英国モッズコートを現代版にアレンジしたオールウェザーコート。絹糸を横糸に使用した最高級のシルクデニムが生地に採用されていて、素材の表情が非常に豊か!天気や季節問わず、大活躍しそうな1着です。
このように 「青木被服 倉敷SOLA店」には、初めて出合うデニムアイテムがたくさん。「デニム素麺」1480円や「インディゴクッキー6個入」1188円など、手軽なデニムフードもあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
■青木被服 倉敷SOLA店(あおきひふく くらしきそらてん)
086-489-6600
営業時間:10~18時
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)
民藝文化が満喫できる、「日本料理店 雲」と素泊まりの宿「滔々」
倉敷といえば、日本で二番目に開館した「倉敷民藝館」があるほど、「民藝」との関係が深い町。その「民藝」が存分に満喫できるのがこちらの2店です。
「日本料理店 雲」は、同じく美観地区にある人気の日本料理店「Bricole(ブリコール)」の姉妹店。「民藝と日本料理を楽しむ」がコンセプトで、地元の食材と昆布のだしを中心に使った上品な味わいの料理が、見ごたえのある民藝の器で供され、目でも舌でも楽しめると早くも評判のお店です。
メニューは2通りで、6品2750円(昼のみ)、コース5500円(昼・夜)。コースのみ前日までの予約が必要です。※2023年7月1日以降、メニュー料金改定予定
■日本料理店 雲(にほんりょうりてん くも)
TEL:086-489-6851
営業時間:12時~14時30分、18時~21時30分
定休日:月曜(月に1回日曜休)
滔々(とうとう)」は、日本の工芸品を紹介するギャラリーを併設した宿泊施設。敷地内の2棟の建物の2階、計3室をそれぞれ異なる意匠でリノベーションしました。1階には全国の作り手による手工芸品を販売するギャラリーを併設。客室とギャラリーで「民藝」にふれることができます。1泊素泊まり(1室2名利用)4万4000円~。
■滔々(とうとう)
TEL:080-9799-7751
営業時間:イン15時、アウト10時
定休日:無休
倉敷ならではの素材や文化を現代人に合うようにカスタマイズした「衣・食・住」が、たっぷり詰め込まれた「倉敷SOLA」。「みんげい広場」を通って、「きび美ミュージアム」や複合施設「くらしき宵待ち GARDEN」、「倉敷民藝館」ともつながり、川沿いがメインだった人の流れが変わりつつあります。初めて出合う"倉敷の今"を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
■倉敷SOLA・みんげい広場(くらしきそら・みんげいひろば)
住所:岡山県倉敷市中央1-4-13
TEL:086-422-2299[㈱三楽]
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
Text:こばやしみもざ
Photo:酒井羊一
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。