京都町家麦酒醸造所

京都の中心地で名水仕込みのクラフトビールを♪老舗「京都町家麦酒醸造所」の和空間で飲んで学ぶ!

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京都市の中心に位置する中京区にある「京都町家麦酒醸造所(きょうとまちやばくしゅじょうぞうしょ)」は、名水で仕込んだ上品でやさしい味わいのクラフトビール作る醸造所です。隣接する「堀野記念館(ほりのきねんかん)」では、できたてを瓶詰めしたクラフトビールを買えて飲めるだけでなく、酒造りに関する資料を見学できます。

Summary

創業から240年以上の歴史をもつ酒蔵が手がける醸造所

京都町家麦酒醸造所

地下鉄丸太町駅7番出口から徒歩7分の「京都町家麦酒醸造所」は、天明元年(1781)創業の酒蔵「キンシ正宗」が手がけるクラフトビールの醸造所です。こちらの建物は、かつて「キンシ正宗」の酒蔵として使用されていた場所です。

京都町家麦酒醸造所

隣接する「堀野記念館」は、酒造りの資料を保存展示しているミュージアムで、「京都町家麦酒醸造所」のクラフトビールや「キンシ正宗」の日本酒を販売する売店、試飲スペースが入る施設です。建物は「キンシ正宗」の創業者である堀野家の旧宅をそのまま利用しています。当時の風情を感じながら、売店で購入したクラフトビールを館内でいただくこともできます。

名水・桃の井を使った気品あるクラフトビールを醸造

京都町家麦酒醸造所

「京都麦酒醸造所」のクラフトビールは、創業以来酒造りにも使われてきた名水「桃の井」を使って醸造されます。命の水ともよばれるこの名水は、なめらかな口当たりでえぐみがなく、醸造されたクラフトビールもクセのないクリアな味に仕上がります。「桃の井」は、醸造所に隣接する「堀野記念館」の中庭で見られ、井戸水は実際に飲むこともできますよ。

京都町家麦酒醸造所

工場長である三好さんは、「キンシ正宗」に入社してから24年間、クラフトビール一筋で醸造を続けています。一度に1000Lものクラフトビールを醸造していますが、工程の多くは手作業だそう。味見をしたり香りを嗅いだり、五感を使った綿密な調整を繰り返し、変わらない味を守り続けています。

「京都町家麦酒醸造所」のクラフトビールを隣接の売店で購入♪

京都町家麦酒醸造所

隣接する「堀野記念館」には、「京都町家麦酒醸造所」のクラフトビールのほか、「キンシ正宗」の日本酒などが購入できる売店が入ります。こちらで販売されるクラフトビールは、醸造所で瓶詰めされたものをそのまま店頭に並べているので、ボトルタイプとは思えないほどのフレッシュさが楽しめます。

京都町家麦酒醸造所
左から「京都町家麦酒 かるおす」、「花街麦酒 まったり」、「京都平安麦酒 くろおす」 各330mL543円

「京都麦酒醸造所」を代表するのは、軽やかなケルシュスタイルの「京都町家麦酒 かるおす」、香ばしいアルトタイプの「花街麦酒 まったり」、深いコクをもつドライスタウトタイプの「京都平安麦酒 くろおす」の3種類。すべて京都の食事に合う味わいを追求して醸造されています。

京都町家麦酒醸造所
大サイズ各2178円、小サイズ各430円

こちらの3種類は、330mLの通常サイズ以外にも、1000mLの大サイズと、2021年6月に新登場した200mLの小サイズから選ぶことができます。クラフトビールはほかにも、通常の2~3倍のホップを使用した「京都はんなりIPA」543円など、個性豊かな限定種が並ぶことも。そのときの出合いを楽しんでください。

趣ある中庭で乾杯♪おいしさを引き立てる専用グラスも

京都町家麦酒醸造所

売店には緑豊かな中庭があり、和を感じる床几台(しょうぎだい)に座りながら購入したクラフトビールをいただくことができます。
なかでも、「京都町家麦酒 かるおす」と「京都花街麦酒 まったり」は、それぞれの魅力を最大限に引き出す専用のグラスが用意されています。「京都町家麦酒 かるおす」の専用グラスは、ホップの香りが広がるよう、飲み口が大きく開いています。流れ込む勢いも強くなるので、スッキリとしたケルシュスタイルに最適の形です。

京都町家麦酒醸造所

「京都花街麦酒 まったり」の専用グラスは細長いシルエットが特徴です。飲む際に鼻と液面の距離が近くなることで、麦の豊かな香りをダイレクトに感じられるようになっています。飲み口が狭いため泡が逃げにくく、飲み進めても泡と液面の美しいバランスが保たれます。

「堀野記念館」で酒蔵の歴史をお勉強!

京都町家麦酒醸造所

売店も兼ねる「堀野記念館」内では、昔の酒造業者用の資料や町内絵図など、「キンシ正宗」の歴史を学べる文書・資料が保存展示されています。2022年6月現在、見学エリアは縮小されていますが、売店エリア内の展示であれば自由に見学することができます。

京都町家麦酒醸造所

文治元年(1864)に発生した大火災として知られる「どんどん焼け」を生き抜いた貴重な建物は、2000年に国の登録有形文化財にも指定されました。建物の構造を眺めるだけで、日本建築の歴史を学ぶことができますよ。

京都町家麦酒醸造所

「名水のなめらかな口当たりを生かし、飲んだ瞬間に思わず頬がほころぶような、柔らかなクラフトビールを目指しています」と工場長の三好さんは語ります。その言葉通り、「京都町家麦酒醸造所」のクラフトビールはどれも心が満たされる優しい味わいです。京都にお出かけする際は、心がほどける一杯を求めて立ち寄ってみてください。

■京都町家麦酒醸造所(きょうとまちやばくしゅじょうぞうしょ)
住所:京都府京都市中京区堺町通二条上ル亀屋町173
TEL:075-223-2178

■堀野記念館(ほりのきねんかん)
住所:京都府京都市中京区堺町通二条上ル亀屋町172
TEL:075-223-2072
営業時間:11~17時
定休日:火曜、ほか臨時休あり
料金:入館500円(売店エリア利用は無料)

Text:杞山穂花(Clay)
Photo:能勢太郎(Clay)

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