食・グルメ
2022.07.07
【京都・伏見】京町家でクラフトビール♪茶屋をリノベしたマイクロブルワリー「家守堂」
京都・伏見にある、築約160年の京町家を活用した醸造所＆パブ「家守堂(やもりどう)」。マイクロブルワリーだからできるクリエイティブな発想で独創的なビール作りを心掛けていて、ビールとのペアリングを意識した食事メニューも充実しています。この場所は、長年お茶の店「安本茶舗」として親しまれていましたが惜しまれつつ閉業。「家守堂」のオープンに伴い、現在は店内の一角で「安本茶舗」の茶葉を購入することもできます。
歴史を紡ぐ風情あふれる町家ブルワリー
良質な地下水が豊富なエリアで酒処としても知られる、京都市伏見区の古き良き町並みに佇む「家守堂」は、京阪本線伏見桃山駅から徒歩7分の場所にあります。明治初期に建てられた京町屋をリノベーションし、2019年6月に醸造所＆パブとしてオープンしました。
元々は古くから地元で愛されてきたお茶の店「安本茶舗」だった建物をリノベーション。かつて使われていた看板や茶箱、古時計など、店内にはその名残も。京町家のノスタルジックな雰囲気と、モダンな内装が居心地のよい空間を造り出しています。
店内には中庭の見えるテーブル席や、一人でも利用しやすいカウンター席などがあり、ふらっと立ち寄れる気軽さも魅力です。歴史を感じる当時の雰囲気を可能な限り残す工夫がされており、ひび割れた土壁や既存の柱などを補強しつつ利用しています。
心が躍るアイデア満載のオリジナルビール♪
以前からクラフトビール作りに携わっていたブルワーが「家守堂」で手掛けたビールは、これまで26種！京都産のホップやお茶を使ったものなど、伏見の特徴をいかしたビールをはじめ、毎回飲んだときにワクワクできるような独創的なアイデアあふれるビールが揃います。
サーバーからいただけるハウスビールは常時4種類。取材日には家守堂で販売している宇治産の雁ヶ音(かりがね)茶とユズの果皮を副原料に使用した「茶かぶき」や、すっきりとした味わいのイタリアンピルスナー「ピアチェーレ！」がラインナップ。
写真のグラスはREGULAR(400mL)700円で、ひと回り小さいSMALL(200mL)500円もあります。全4種を120mLずつ試すことができる「ハウスビール4種テイスティングセット」1250円もあるので、まずはこちらで利きビールを楽しんでみるのもおすすめです。
店舗ではボトルビールも販売されています。伏見を代表する神社「伏見稲荷大社」に神の使いとして祀られている白狐がデザインされた、クールなボトルはおみやげにもおすすめです。レモンやディル、マツのキレのある香りが引き立つ「デステーノ」といったオリジナルビール以外にも、海外から輸入したセレクトビールなども購入できます。
ビールのおいしさを引き立てる料理も充実！
ビールとのペアリングを意識した料理も豊富に揃います。例えば、「フライドチキン＆フレーバーポテト」は、トロピカルなホップの香りが、料理のスパイスとマッチ。ポテトのフレーバーはチリ檸檬やチーズ胡椒など4種類から選べるので、好みに合わせてチョイスが可能。
ほかにも大根やニンジン、タマネギなどの野菜や豚肩ロースをビールで煮込こむことで、ほろっと柔らかく、濃厚な味わいが楽しめる「豚肩ロースのクラフトビール煮込み(パン付き)」も人気です。
「自家製ピクルス」400円や「人参サラダ」300円などちょっとしたビールのアテや、プリン、チーズケーキといった食後に食べたいスイーツも揃います。
地元で愛されてきたお茶でリラックス♪
惜しまれつつ閉業したお茶の店「安本茶舗」の伝統を継承し、店内ではお茶を購入することもできます。京都人に馴染み深い京番茶をはじめ、玉露や煎茶などが揃っています。
写真の「焙じ茶 極上」650円は、カフェインも少なく就寝前のリラックスタイムにおすすめです。こちらは茶葉の購入のみですが、煎茶や玉露は店内で飲むことも可能で、飲みのしめにもぴったりです。
趣あふれるモダンな京町家で、クラフトビールを片手に癒しの時間を過ごしてみてください。
■家守堂(やもりどう)
住所：京都府京都市伏見区中油掛町108
TEL：075-603-3080
営業時間：11～22時
定休日：月曜(祝日の場合翌平日休)
text:西絵美
photo:能勢太郎
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