祐天寺「LURIE.」のトーストモーニングと自家焙煎コーヒーで優雅な時間を

祐天寺「LURIE.」のトーストモーニングと自家焙煎コーヒーで優雅な時間を

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祐天寺で長年親しまれていた自家焙煎コーヒー工房を引き継ぎ、北欧モダンとミッドセンチュリーをミックスしたカフェ空間を生み出した「LURIE.(ルーリー)」。雰囲気は洗練されましたが、その根底は変わらず、丁寧で優雅な時間を提供しているようで…….。今回はトーストとコーヒーのセットが楽しめるというモーニングタイムに訪問しました!

Summary

建築士が作り変えた自家焙煎のコーヒー工房「LURIE.」

閑静な住宅地ながら大小5つの商店街があり、お散歩するにも最適な祐天寺駅周辺。昔ながらの庶民的なお店が数多く点在していて、今回紹介するカフェ「LURIE.」も以前は歴史のある自家焙煎工房「New Crop」でした。「New Crop」のマスターから焙煎技術を受け継いだ新店主が、現在も焙煎したてのおいしいコーヒーでもてなしてくれます。

「北欧モダンとミッドセンチュリー」をテーマとした店内は、すべて建築士をしていたご主人が手がけたもの。アメリカやイギリスなどのアンティーク家具を取り入れて、居心地のよい雰囲気を演出しています。
壁の本棚には建築やデザイン、コーヒーなどご主人の好みの本がずらり。定期的に入れ替わるそうなので、読書を楽しみつつほっとひと息つくのもおすすめです。

小型の半熱風式焙煎機3台は「New Crop」で長年愛用されていたものを引き継いでいるそう。400gという使い切りやすい少量の生豆を焙煎できるため、いつも新鮮な豆が揃うのも魅力です。ひと粒ごと状態の悪い豆を取り除くハンドピックなどの手間暇をかけて、クオリティの高いコーヒーを提供しています。

調和する深煎り「ドリップコーヒー」と甘さ控えめ「クラシカルプリン」

早朝の忙しい時間帯でも、オーダーされた1杯ごとに店主がハンドドリップでコーヒーをおいしく抽出してくれます。ふっくらと膨らむ豆、ペーパーフィルターを濡らさないよう「の」の字を描きながら、丁寧な手つきでお湯を注いでいました。

定番はオリジナルブレンドの「LURIE.ブレンド(深煎り)」500円。苦味、酸味、香りなどのバランスが整っており、飲み心地がよいと評判の人気No1メニューです。そのほか仕入れ次第で内容は変わりますが「ドリップコーヒー(Hot/Ice)」500円〜は、シングルオリジンの豆もセレクトできます。豆での購入は100gで800円〜。

ご主人がこよなく愛する深煎りのコーヒーと相性抜群なのが「クラシカルプリン」500円。できる限り砂糖の量を減らすため、1カ月くらい毎日作り続けて独自のレシピを導き出したそう。ちょっと固めの食感で、卵の濃厚さが際立つ上品な味わい。カラメルソースの量で甘さを調整しながら楽しむ趣向です。深煎りコーヒーのしっかりとした苦味が、やさしい甘さを引き立ててくれますよ。

忙しいときこそ心を落ち着かせて楽しみたいモーニングセット

朝8時半から10時半までオーダーできる「Morning」のセット950円では、上質なコーヒーとともにトーストメニューがリーズナブルに味わえます。「ピザトースト(トマト・ナス・モッツァレラ)」や「ハニーレモントースト(国産レモン)」など、どれもおいしそうでしたが、今回は「あんバタートースト(自家製あんこ)」をセレクトしました。

こんもりとトーストにのるのは自家製あんこ。店主の奥さまが祖母から受け継いだレシピを大切に、小さなホーロー鍋で1・2日分を少しずつ丁寧に作っています。こちらも砂糖は控えめ。北海道産の小豆本来の甘さを、トーストの予熱で溶け出した北海道産バターがリッチに引き立てます。品のある味わいですが、お皿の脇に盛られたイギリス産マルドンの海塩を振りかけると、さらにやさしい小豆の甘さが際立ちますよ。当然、深煎りコーヒーにもぴったり♪

朝のひととき、腰を落ち着けて贅沢な時間を楽しむのもよいですし、休日に祐天寺散策がてらちょっとひと息つくにも最適なお店です。シフォンケーキやキャロットケーキなど自家製の焼き菓子をはじめ、平日お昼限定のオムライスも評判だとか。心地よい空気に包まれる店内で、丁寧にいれられた自家焙煎のコーヒーとともに楽しめば、自然と気持ちも優雅になりますよ♪


■LURIE.(るーりー)
住所:東京都目黒区中町2-38-27
営業時間:8時30分~18時(金曜は〜22時)
※営業時間は変更の可能性あり。詳しくは店舗SNSを確認
定休日:火曜


Text&Photo:柴山たき(effect)

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