2022年4月オープン! 京都の酒蔵「玉乃光酒造」のレストラン&ショップで“酒粕”の魅力を再発見

2022年4月オープン! 京都の酒蔵「玉乃光酒造」のレストラン&ショップで“酒粕”の魅力を再発見

るるぶ&more.編集部 京都府 日本酒 町家レストラン 町家 ランチ
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2023年に創業350年を迎える伏見の酒蔵「玉乃光酒造」。京都随一の老舗酒蔵が、2022年4月に市内の中心部である四条烏丸にレストラン&ショップ「純米酒粕 玉乃光」をオープン。さまざまな楽しみが詰まった新店のテーマは「純米酒粕」。さまざまな角度から、酒粕の魅力を伝えています。

Summary

酒どころ・伏見の老舗酒蔵「玉乃光酒造」の新展開

京都の伏見といえば、全国有数の酒どころ。そんな伏見で延宝元年(1673)に創業したのが、「玉乃光酒造」です。数ある酒蔵のなかでも、米と米麹だけで造られる純米酒をいち早く復活させたことで知られるのがこちらの酒蔵。この玉乃光酒造が、2022年4月に新たな展開を始めました。
その新展開とは、「純米酒粕」をテーマにしたレストランとショップ。
純米吟醸と純米大吟醸のみを造り続ける玉乃光酒造では、なんと年間100トンもの酒粕が出ているのだそう。ほとんどは活用されず処分されてしまう酒粕ですが、料理に使えばおいしく、健康にもとても良いもの。そこで、純米酒粕をテーマにしたお店をオープンさせたのです。発酵やサステナブルといったキーワードが注目される近年、「酒粕」はぴったりすぎるほど時代にマッチした食材ですよね。
町家をモダンに改装した店内には、ショップとレストランが入っています。すっきり洗練された雰囲気で、年代を問わず利用しやすそう。
店の奥にはすてきな坪庭もありました。京都らしい雰囲気なので、観光客の方にも喜んでもらえること間違いなしですね。
また、坪庭の奥に見えている個室では、月1回ペースでワークショップも開催されているのだとか。お酒の飲み比べや、酒粕料理とのペアリングなど、その時々でテーマは変わるそうです。新しいお酒の楽しみに触れることができそうで、とても気になります!

昼も夜も!酒粕を生かしたメニューをいただきます

レストランはランチ・ディナーどちらも楽しむことができます。
こちらは、「野菜と肉と糀と純米酒粕のプレートランチ」2200円。メインプレートには、麹や酒粕を使った12品のおかずがずらり。内容は月替わりですが、塩麴に漬け込んだ鶏のから揚げや、季節の魚の酒粕味噌柚庵焼きなどなど。
「日本酒と一緒に楽しみたい…!」というあなた、+330円で店長おすすめ日本酒(またはソフトドリンクまたは酒粕アイス)を付けることができますよ♡
プレートランチには、酒粕ポタージュ、炊きたて土鍋ごはんもセット。土鍋ごはんは季節の食材を使った炊き込みご飯なので、こちらも内容が楽しみです。
夜にも、ディナー用のプレートメニューがありますが、酒粕を使ったオリジナルの一品料理も豊富に揃っています。迷ったらまず頼んでもらいたいのが、「鯛の酒粕なめろう」869円と「酒粕レーズンバター」539円。お馴染みのなめろうとレーズンバターに、酒粕の風味が加わり、日本酒に合わないはずがありません。
名物メニューのひとつが酒粕おでん。五種のだしと純米酒粕をあわせた特製だしで、野菜やひろうす、ちくわなどをじっくり炊いています。種類もいろいろありますが、人気は「丸ごとトマト」649円。旨みたっぷりのだしで炊かれたトマトに、チーズがとろける魅惑の一品です。
これだけのお料理となれば、やっぱり日本酒もはずせません。酒蔵直営の店とあって、自慢の純米吟醸や純米大吟醸が種類豊富に揃っています。サイズもグラスから楽しめるので、ぜひ料理に合わせていろいろ試してみてください。迷ったときはスタッフさんに聞くのもおすすめですよ。

酒粕を用いたテイクアウト商品も充実!

楽しみはレストランだけではありません。こちらでは、酒粕を用いた商品を扱うプレミアムブランド「無垢 -muku-」も展開。商品のラインナップももちろんですが、シンプルでおしゃれなパッケージもすてき。ちょっとしたプレゼントにも良さそうです。
おすすめ商品をいくつかご紹介します。こちらは、「ねり粕(300gスパウトパック)」648円。酒粕というと、板状のものをイメージする人が多いと思いますが、普段使い慣れていない人は、ちょっとハードルが高い食材ですよね。でもこちらのねり粕は、じっくり寝かせて熟成させているので、やわらかく使いやすいのが特徴。スパウトパックなので、ちょっとだけ使うことができるのも便利です。
スイーツはいろいろありますが、人気は「酒粕フィナンシェ」1個270円。プレーンと日本酒入りの2種類があり、お酒が大丈夫な方はぜひ日本酒入りをどうぞ。じゅわっと日本酒の香りが口いっぱいに広がり、クセになります。
お酒の肴を…という方には、「酒粕クリームチーズ」810円おすすめ。なめらかなクリームチーズを酒粕に漬け込んだ一品で、クリームチーズのコクと酒粕の風味が絶妙にマッチ。ちなみにこちらはプレートランチのメインプレートにも登場するので、ランチで気に入ってお土産に購入する方も多いそうですよ。ぜひチェックしてみてください。
「無垢 -muku-」シリーズではありませんが、もちろんお酒も販売しています。自慢の純米酒はもちろん、玉乃光酒造による米焼酎や、純米吟醸で仕込んだ梅酒や柚子酒なども。全種類を販売しているわけではありませんが、レストランで気に入ったお酒があれば、ぜひお土産にしてくださいね。

「純米酒粕」をテーマにした、老舗酒蔵による新展開。レストランやショップなど、いろんな楽しみがあり、日本酒が好きな人はもちろん、普段はあまり飲まないという人も、酒粕の新しい魅力に気軽にふれることができそうです。「純米酒粕 玉乃光」を通して、酒粕のおいしさや楽しみを再発見してみてください。

純米酒粕 玉乃光
住所:京都市下京区烏丸高辻東入ル因幡堂町658-1
TEL:075-352-1673
時間:レストラン11時30分~15時(14時LO)、17~22時(21時30分LO)、ショップ11~19時
定休日:無休

Text:山口春菜
Photo:橋本正樹

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