【グルメ×カルチャー×アクティビティ】海の町・女川を遊びつくそう!
宮城県の東、牡鹿半島に位置する海の町・女川(おながわ)。道の駅おながわを構成する商業施設「シーパルピア女川」や海をコンセプトにした「地元市場ハマテラス」を中心に、新しい観光コンテンツが目白押し!1日でまわれるオススメのスポットを5つご紹介します。
Summary
【みなとまちセラミカ工房】女川の新名物!ぷっくり&キュートなスペインタイル
ぷっくりとした見た目、カラフルで元気いっぱいのイメージのスペインタイル。
女川町内のお店や通りなどでよく目にするこのタイルは、「みなとまちセラミカ工房」で制作されているもの。芸能人にも紹介されたことで火がつき、女川の新名物としていま、話題を呼んでいます♪
工房がオープンしたのは2012年のこと。きっかけは代表の阿部さんがスペインのバレンシア近郊を訪れたことにはじまります。町を彩るタイルの鮮やかさに深く感銘を受けた阿部さんは「震災で色を失ってしまった女川の町をスペインタイルで彩りたい!」と決意し、工房を立ち上げました。
現在、地元の女性たちを中心に制作活動が行われ、工房内で一般客は絵付け体験をすることができます。体験ではあらかじめ用意されたいくつかのデザイン画から好みのものを選び、7.5cm四方のタイルにトレース。釉薬で色付けし、焼成のため2〜3週間ほど待てば完成です(発送の場合は別途送料が必要)。約1000度の高温で焼き上げるタイルは、何年経っても色褪せることがないのだそう。
体験メニューは自分用に1枚制作するプラン以外にも、女川の町に自分の1枚を寄贈するメモリアルプランも人気。「町をスペインタイルで彩るプロジェクト」として、サインを入れて女川の町のどこかに自分の1枚が飾られます♪
また工房内ではオリジナルグッズを販売しています。女川らしい風景やキュートな絵柄が揃い、おみやげにもぴったり♪表札や時計などオーダーも各種受け付けているので、気になる方はぜひ相談してみてくださいね。
■みなとまちセラミカ工房
みなとまちせらみかこうぼう
住所: 宮城県牡鹿郡女川町女川2-7-4 シーパルピア女川E-21
交通:JR女川駅から徒歩2分
TEL:0225-98-7866
営業時間:9〜16時(体験は10〜14時)
定休日:無休
料金:絵付け体験(所要:45〜90分)2750円〜※要予約
【まぐろ屋明神丸】船主直営!世界のおいしいまぐろで贅沢ランチ
女川駅からまっすぐ続く商店街「シーパルピア女川」は、向こうに女川港が広がり、海風が吹き抜ける絶好のロケーション。
そんな海の町・女川で一度は絶対に食べたいのが「まぐろ屋明神丸」のまぐろ丼。まぐろ漁船から直送される最高のまぐろがお手頃価格で提供されているんです。
「明神丸」の名前を冠したまぐろ漁船は、一番おいしいまぐろを求めて、太平洋やインド洋、ペルー沖やオーストラリア沖など世界中の海を1年かけて巡ります。
そして女川港で水揚げされたまぐろを目利きが選別。通常では手に入らない良質なまぐろを店へ直送し、最高の状態で食べられるのは船主直営店だからこそ。お昼どきは地元の方も多く訪れる人気店なんです。
今回注文したのは「まぐろ三色丼(上)」。最高級のミナミマグロ、ビンチョウマグロ、ねぎとろが楽しめる店一押しのメニューです。
中トロの脂ののりが見事で、表面に溶け出すツヤが食欲をそそる……!1切の厚みがとにかく分厚くて1300円とは思えないほどのボリューム。身もしっかりとしていて食べ応えも抜群でした♪
まぐろ丼のほかにも、「いくらまぐろ丼(上)」1900円や、季節限定の「うにトロ丼」2700円など常時10種類前後がラインナップ。全制覇したいほど魅力的なメニューばかりで、女川の食のレベルがこんなにも高いのかと驚かされること間違いなしです。
■まぐろ屋明神丸
まぐろやみょうじんまる
住所: 宮城県牡鹿郡女川町女川2-60 シーパルピア女川C-14
交通:JR女川駅から徒歩2分
TEL:0225-50-2088
営業時間:11〜14時(土・日曜、祝日は10時30分〜15時)
定休日:無休(11〜3月は木曜休)
※価格は変更になる場合があります
【蒲鉾本舗 髙政】これがお魚!?ぷりぷり肉厚、なめらか食感の宮城名物・笹かまぼこ
宮城名物といえば‟笹かまぼこ”。県内にはたくさんの蒲鉾店がありますが、ここ女川を代表するのが「蒲鉾本舗 髙政」。直営店は10店舗あり、仙台駅や百貨店などでも購入することができます。
蒲鉾本舗 髙政の特徴といえば、プリンとした歯ごたえとその旨み。以前は石臼で魚をすり身にしていたそうですが、震災後に建設した新しい工場へ最新の機械を導入したことで、よりなめらかな加工が実現したのだとか。
震災のときに炊き出しで作って配っていた肉厚の形が評判だったこともあり、その厚みが今も受け継がれているそうです。
シーパルピア女川店では、定番の笹かまぼこや揚げかまぼこのほか、見た目がかわいい御膳蒲鉾も店頭に並びます。
御膳蒲鉾は江戸前寿司のような美しさで、かにやうに、えびなどの海の幸を贅沢にかまぼこにのせたひと品。お酒の席や食卓に華を添えてくれるとして、贈答品としても喜ばれているそうです。
また女川にある本店では、笹かま焼き体験(1本200円)の体験メニューも用意。最新の設備で作るかまぼこを楽しめます。
焼き立ての温かいかまぼこは魚の風味がより際立ってふわふわ!ふだんは冷蔵商品のかまぼことはまたひと味違ったおいしさを体験できますよ♪
■蒲鉾本舗 髙政 シーパルピア女川店
かまぼこほんぽ たかまさ しーぱるぴあおながわてん
住所: 宮城県牡鹿郡女川町女川2-60シーパルピア女川 ハマテラス内
交通:JR女川駅から徒歩2分
TEL:0225-25-7557
営業時間:8時30分~16時30分
定休日:無休
【BOOK CAFE ONAGAWA】2022年1月OPEN!一期一会の本と出会える場所
シーパルピア女川A棟の一角に、自由に読書が楽しめるライブラリースペース「BOOK CAFE ONAGAWA」が2022年1月にオープンしました。
こちらは元々、音声プラットフォームVoicyで放送されている『荒木博行のbook cafe』がリアルの場に再現されたもの。
マスターを務める荒木さんが、ビジネスパーソンにオススメしたい過去の名著から最新の書籍までその内容を紹介しており、Voicyフォロワー数は3万人以上にものぼるという人気チャンネルなんです。
そのバーチャルで開かれていたBOOK CAFEが、東北で新しい取り組みを支援する日本財団の「New Day基金プロジェクト」によって、リアルな場としてこの町に誕生することになったのです。
発起人である「石鹸工房KURIYA」の厨(くりや)さんは「ここでは絵本のほかビジネス書もあり、全世代に楽しんでいただけます。大人たちが本を読む姿を子どもたちが見て、そして将来を切り拓いてくれる本に出会ってほしいですね」と展望を語ってくださいました。
ライブラリーのラインナップは約500冊。女川のスローガンである「スタート」を共通テーマに、 武蔵野大学アントレナーシップ学部長の伊藤羊一氏やCOTENの深井龍之介氏、ヤフー株式会社CSOの安宅和人氏など著名人がセレクトした本が並びます。
どの人がどんな選書をしたかはシークレット。実際にこの場に行かなければわからないというプレミア感が期待を一層高めてくれそうです。
ちなみにカフェという名がありますが、飲食は提供しておらず、ライブラリースペースとして自由に活用できます。利用は無料で、貸出・持ち出しは不可。ゆったりとくつろげる椅子や机が用意されているので、気になるタイトルを目にしたら手に取り、本との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
■BOOK CAFE ONAGAWA
ぶっく かふぇ おながわ
住所: 宮城県牡鹿郡女川町女川2-60シーパルピア女川A棟屋内
交通:JR女川駅から徒歩2分
TEL:0225-25-7191(三陸石鹸工房KURIYA)
営業時間:9~18時(A棟の開館時間に準ずる)
定休日:無休
料金:無料(※貸出・持ち出しは不可)
【たびの情報館ぷらっと】レンタサイクルで潮風気持ちいい町めぐり
震災を乗り越えて新しく生まれ変わりつつある女川町。見どころがコンパクトに集まったこの町をめぐるならレンタサイクルがオススメです。
観光案内所も兼ねた「たびの情報館ぷらっと」では、4種類のスポーツバイクを貸し出しており、小一時間ほどで町を周遊できます。
電動アシスト自転車・ロードサイクル(2種)・クロスバイクから選ぶことができ、料金は一律で1時間500円〜。人気の電動アシスト自転車は2台しかないので利用したい方は早めに訪れましょう。
女川湾を囲むように広がるこの町の魅力は、やはり海のある風景。天然の良港である女川港の岸壁では釣りを楽しむ人がいて、時間がゆっくりと流れています。
ほかにも「女川いのちの石碑」が建てられた山祗(やまつみ)神社や、食堂がある女川町地方卸売市場などもオススメの立ち寄りスポット。道路も整備されていてとても走りやすく、海風を切りながら爽快なアクティビティが楽しめます。まだまだ進化途中のこの町をたっぷり体感してみましょう!
■スポーツバイクレンタル(たびの情報館ぷらっと)
住所: 宮城県牡鹿郡女川町女川2-16-5
交通:JR女川駅から徒歩5分
TEL:0225-54-4328(女川町観光協会)
営業時間:9時〜最終返却17時
定休日:無休
料金:1時間500円、1日1台3000円※要事前予約
Text & Photo:ジェンティーレ 恵
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。