観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で徳島の秘境めぐりへ

観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で徳島の秘境めぐりへ

徳島県 秘境 絶景 ご当地グルメ るるぶ&more.編集部
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2022年、瀬戸内国際芸術祭で盛り上がる四国。高松や瀬戸内の島々を芸術祭で満喫したら、もう一足伸ばして、四国のなかでも秘境とよばれる徳島の祖谷へ絶景さんぽと観光列車の旅はいかが?高松駅を朝出発する1日プランを紹介します♪

Summary

まずは高松駅から四国の“まんなか” 大歩危峡へ

秘境感満点の霧けぶる渓谷。夏は新緑、秋は紅葉が楽しめます
秘境感満点の霧けぶる渓谷。夏は新緑、秋は紅葉が楽しめます

地図で見ると、まさに四国の真ん中に位置する大歩危峡。JR高松駅から1時間20分弱、唯一の最寄り駅JR大歩危駅へ到着します。

大歩危峡は、吉野川によって浸食された奇岩が連なり、四季折々に美しい景観が楽しめる絶景スポット。この渓谷を満喫するためには、奇石を間近にみられる遊覧船が一番!ということで、さっそく遊覧船へ。JR大歩危駅からは車で5分弱、徒歩で25分くらいでレストラン大歩危峡まんなかに到着。こちらの1階がチケット売り場で、地下が乗り場になっています。

国の天然記念物にも指定されている約1億年前の結晶片岩が目の前に!
国の天然記念物にも指定されている約1億年前の結晶片岩が目の前に!

■大歩危渓谷遊覧船(おおぼけけいこくゆうらんせん)
住所:徳島県三好市三好市山城町西宇1520
TEL: 0883-84-1211
営業時間:9~16時(最終出航15時30分)、土・日曜、祝日は~17時(最終出航16時30分)※営業時間短縮中
定休日:無休
料金:大人1200円、3歳~小学生600円(税込)※2022年8月1日(月)から乗船料金変更予定

車で20分

渓谷の眺望も楽しめるそば処「祖谷美人」で郷土料理のランチ

大歩危の名物の大きな油揚げがのった「ぼけあげそば」1,000円
大歩危名物の大きな油揚げがのった「ぼけあげそば」1000円

少し早めのランチはそば処「祖谷美人」へ。旅館に併設された、絶景ビューのお食事処です。地元産そばの実と湧水を使った祖谷そばは太くて短い平麵が特長。つゆはあっさり薄口でやさしい出汁が利いてます。

渓谷の眺めが楽しめるテラス席もある
渓谷の眺めを楽しめるテラス席がオススメ

■そば処 祖谷美人(いやびじん)
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳9-3
TEL: 0883-87-2009
営業時間:8~17時
定休日:無休

車で5分

スリル満点!日本三奇橋のひとつ、祖谷のかずら橋

そば処祖谷美人から車で5分、祖谷のかずら橋があります。こちらは、野生のシラクチカズラを使って編んだ吊橋で、なんと日本三奇橋のひとつ。水面からの高さ14m、長さ45m、幅2m。国の重要有形民俗文化財に指定されており、3年に1度掛け替えられるそうです。平家の落人たちが追手から逃げる時すぐ切り落とせるようにカズラを使ったと言われているとか。

足を踏み出すとギシギシと揺れ、スリル満点!
足を踏み出すとギシギシと揺れ、スリル満点!
■祖谷のかずら橋(いやのかずらばし)
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
TEL: 0883-76-0877
営業時間:8~17時(4~6月は~18時、7・8月は7時30分~18時30分)
定休日:無休
料金:渡橋大人550円、小学生350円

車で15分

平家の物語に思いを馳せる平家屋敷民俗資料館

壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇の御典医、堀川内記の子孫が代々守り継いできた土地が資料館として公開されています。建物は江戸時代の建築で屋敷・土蔵共に三好市有形文化財に指定されており、平家ゆかりの品々や古文書、民具などが展示されています。

200年近くにわたり作り出された茅葺の屋根裏・合掌造り(けや木)の黒艶 ※通常館内は撮影禁止。
200年近くにわたり作り出された茅葺の屋根裏・合掌造り(けや木)の黒艶 ※通常館内は撮影禁止。

■平家屋敷民俗資料館(三好市重要有形文化財) (へいけやしきみんぞくしりょうかん)
住所:徳島県三好市西祖谷山字東西岡46
TEL: 0883-84-1408
営業時間:9~17時(12~2月は~16時)
定休日:無休
料金:入館大人500円、小学生300円

車で15分

大歩危・祖谷の特産品を駅前スーパーでゲット!

マートの女将が調理方を教えてくれました!
マートの女将が調理法を教えてくれました!

大歩危駅へ戻ります。駅前にあるのが、徳島県三好市の特産品を多く扱うスーパー「歩危マート」。ここで狙うのは、オリジナルの「名物ぼけあげ」。いわゆる揚げ豆腐。県外からこれだけのために来店される方も多いとか。オーブンでカリっと焼いて、大根おろしをたっぷりのせて、柚子酢、唐辛子、醤油など好みでかけていただきます。

名物ぼけあげ 1枚450円
「名物ぼけあげ」1枚450円
歩危マート
住所:徳島県三好市西祖谷山山村徳善西7
TEL: 0883-84-1111
営業時間:8時~18時30分(日曜は~18時)
定休日:1月1日

大歩危駅へ徒歩すぐ

ハイライトは観光列車「四国まんなか千年ものがたり」

ハイライトは「四国まんなか千年ものがたり」の乗車です!運行区間は香川県多度津駅から徳島県大歩危駅を一日一往復している、人気の観光列車です。多度津駅から大歩危駅に向かう下り列車は、緑色が先頭車両の「そらの郷紀行」。大歩危駅から多度津駅に向かう上り列車は、赤色が先頭車両の「しあわせの郷紀行」の2種類が運行しています。今回は「しあわせの郷紀行」で大歩危駅を出発、多度津駅まで約3時間の列車の旅です。

四国まんなか千年ものがたり 1号車
四国まんなか千年ものがたり 1号車

車内のインテリアデザインは、ウッディな和のテイスト。座席はソファーで、1号車「春萌(はるあかり)の章」は新緑色のソファー、3号車「秋彩(あきみのり)の章」は紅葉色のソファー。2号車は、座席レイアウトがカウンター式になっていて、車窓が正面となるスタイルです。ほんのり灯る照明も車窓の景色を邪魔しないステキな演出です。

四国まんなか千年ものがたり 2号車
四国まんなか千年ものがたり 2号車
のどかな車窓の風景を眺めながら、幸せなお食事タイム
のどかな車窓の風景を眺めながら、幸せなお食事タイム

車内のお楽しみ、お食事の時間。ステキなお重のお弁当が運ばれてきます。こちらは、「しあわせの郷紀行」のみで供されるおとなの遊山箱。徳島県三好にある日本料理「味匠藤本」料理長監修による料理を楽しめます。
伝統工芸品阿波しじら織のランチョンマットに美しい三段のお重を広げると、徳島の旬の素材を使ったこだわりの逸品がぎっしり。さらに椀物やコーヒーと季節の和菓子が付き5100円。要予約なので、事前に忘れず予約しておきたいですね。

各駅でのおもてなしや車窓から手を振ってくれる地元の人たちとの触れ合いもほっこりします
各駅でのおもてなしや車窓から手を振ってくれる地元の人たちとの触れ合いもほっこりします

各駅もみどころ満載。東洋文化研究者アレックス・カー氏監修の待合室がある大歩危駅を出発し、タヌキ伝説の里といわれる阿波川口駅ではタヌキに扮装した地元の方たちがお出迎え、徒歩か列車でしか行けない秘境駅の坪尻駅では全国的にも珍しいスイッチバックを体験、洋風建築が美しい琴平駅などなど、各駅で記念撮影をしたりしていると、終点の多度津駅まであっという間の3時間の列車の旅でした!
多度津駅には17時14分到着。高松駅に戻るならJR予讃線特急で35分ほど、岡山へも45分ほどです。

観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の予約は、全国のみどりの窓口か、パックツアー商品としても販売されているので、各旅行会社でも予約できます。食事の予約は、JR四国のみどりの窓口・Webサイトまたは、スマートフォン専用アプリからの事前申し込みになります。詳しくは「四国まんなか千年ものがたり」の公式サイトで確認を。

【観光列車「四国まんなか千年ものがたり」概要】
●運転日
毎週金・土・日曜、祝日を基本に運行、詳しくはWebサイトへ。

●列車名および運転時刻
①そらの郷紀行
多度津駅 10:19発、大歩危駅 12:47着
②しあわせの郷紀行
大歩危駅 14:21発、多度津駅 17:14着

問い合わせ先
公式サイト:https://www.jr-shikoku.co.jp/sennenmonogatari/index.html
JR四国 電話案内センター TEL:0570-00-4592

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

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