【奈良】まるで和菓子なかき氷。あんこがシロップ⁉ 古代米白玉も付く「モリカ米店」のかき氷
奈良・大和郡山にある「モリカ米店 和カフェモリカ」は、雑穀店に併設するカフェ。雑穀や古代米を材料にしたおはぎやお餅などの甘味を提供しています。夏が近づくと始まるのはかき氷。雑穀店がなぜかき氷?そんな疑問を一口食べた瞬間に吹き消すほどのパワーのある一杯には、雑穀と奈良への愛がいっぱい詰まっていました。
Summary
金魚の町、大和郡山の雑穀店の軒先でかき氷
「全国金魚すくい選手権大会」の会場にもなり、日本の金魚の三大産地でもある大和郡山市。2021年には柳町商店街に金魚ストリートが誕生。600mほどの通り沿いにある30を超える店舗に水槽が並べられ、これまた30を超える種類の金魚が元気に泳いでいます。
南北に通る柳町商店街のちょうど真ん中くらい。矢田筋を曲がったところにあるのが「モリカ米店 和カフェモリカ」です。
店先には、種々様々な雑穀が整然と並びますが、ふと横を見ると、まさか……。
お客さんを出迎えるかのように、Swanのかわいらしい水色のかき氷機が設置され、この場でかき氷を作っています。ひらひらと削った氷が皿に落ちていく様子が涼しげで、吸い込まれるように店内へ。
和を基調とした落ち着いた店内。白壁に吊るされた雑穀たちがインテリアの一部として溶け込んでいます。
地元大和郡山の朝摘みいちごを使った氷「奈良いちご」
さて、おまちかねのかき氷です。奈良のかき氷でやはり人気なのはいちご。「和カフェモリカ」では、朝摘みのいちごを瞬間冷凍。ひんやりスムージーのシロップにしています。
近くまで寄って、このシロップに使われているいちごの量の多さ、みずみずしさを感じてください。使われているいちごは、知り合いのおじいさんが丹精を込めて育てた甘いいちご。種の粒々まで新鮮です。
古代米をはじめ地元の美味しい食材を詰め込んだかき氷「こおりやま」
そして看板かき氷はこちら「こおりやま」。地元、大和郡山とモリカ米店の魅力をぎゅっと濃縮したような氷です。セットで自家製ドライフルーツと白玉もついてきます。
見て!シロップがあんこ。白くてふわふわの氷とトロ~リ甘いあんこのシロップを一緒に食べると、まるで伊勢の赤福を食べているかのよう。小豆をしんなりと炊いて、丁寧に裏ごししてあります。
ごはんでいえばお漬物のように添えられているのが、自家製ドライフルーツ。左から吉野の柿、御所の夏みかんのピール、大和郡山のいちご。このドライフルーツがもたらす味の変化が劇的で、驚き。フルーツ大福で、あんことフルーツの相性の良さは実証済みですが、ドライフルーツとあんこもめちゃくちゃ合います。目からウロコのおいしさです。
白玉も雑穀店ならではのひとひねり。団子のなかに古代米と日本みかんの原種である橘、そして豆腐を練り込んで、もちもちです。
おみやげに自家製ドライフルーツと小袋雑穀を
食後に物販コーナーへ。ありました! うれしい。さきほどの氷に添えられていた自家製夏みかんピールが販売されています。なんとこのピール、店主の息子さんが木に登って収穫した夏みかんで作ったそうです。 そんなエピソードを聞いたら、買わずにはいられません。
米店から始まり、いまはたくさんの雑穀米が揃うモリカ米店ですが、雑穀を栽培する農家は少なく、これだけの種類を集めるのに最初は苦労したそう。
食べたことのない雑穀を一度試してみたいという人のために1回サイズの小袋(138円)も販売されていますので、気になる方はぜひ。
雑穀との見事なコラボレーションが楽しめて、ちょっぴり健康になれそうなかき氷をぜひご賞味あれ。
■モリカ米店 和カフェモリカ(もりかこめてん わかふぇもりか)
住所:奈良県大和郡山市柳町3-1
TEL:0743-52-2059
営業時間:10~17時(LO16時30分)
定休日:土・日曜
アクセス:近鉄郡山駅から徒歩5分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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