【台湾現地レポ】ソロでもグループでも気軽に! ハイクオリティな「丰禾台式小館」で台湾料理

【台湾現地レポ】ソロでもグループでも気軽に! ハイクオリティな「丰禾台式小館」で台湾料理

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台湾料理は円卓料理を大人数でシェアするものと思い込んではいませんか?「丰禾台式小館(フォンハー タイシー シャオグァン)」なら、ひとりでだって家族でだってバラエティに富んだ台湾家庭料理が楽しめます。しかも高コスパ! これまで多めのポーションに諦めていた方も必見です!

Summary

台湾伝承料理ベスト12のひとつ、稲穂が目印の「丰禾台式小館」

台湾各地の家庭で、宴会で食べられてきた伝統的な台湾料理を新たなスタイルで楽しんでもらおうと2019年4月にオープンした「丰禾台式小館」。

お店としての歴史は浅いですが、母体は各種レストランを展開する台湾の一大企業「王品グループ」とあって開業当初から話題に。2021年には台湾版ミシュランともいえる「全台十二大傳承臺菜餐廳(台湾12大伝承台湾レストラン)」の称号を獲得し、多くのファンを魅了しています。

「店名の"丰禾(フォンハー)”は、穀物が豊かに実る様子を意味しているんですよ」と教えてくれたのは店長の謝忠祥さん。「台湾の主食である稲米がたわわに実り頭を垂れるさま、それはバラエティ豊かな台湾料理を提供するこの店の象徴でもあるんです」

よく見れば看板にも稲穂のアイコンが。どこか素朴でかわいらしく、気取らない雰囲気がまさにこのレストランを表しているかのようです。

台湾レトロな店内で、おいしい台湾料理に舌鼓

カメラに収めたい台湾レトロな店内
カメラに収めたい台湾レトロな店内

ここ台北南京東店はMRT南京松江駅5番出口の横にあり、アクセスはとても良好。ただし、2階にあるため、通り過ぎてしまわないようにご注意を。

店内へ足を踏み入れると、なんだか懐かしい気持ちにさせられる台湾らしい風景が広がります。エメラルドグリーンの木製の引き戸、花模様の磨りガラスの窓、モザイクタイルのカウンター、人造大理石テラゾーの床……。飾られた小物もアンティーク調のものばかり。レトロかわいい空間に気分は高まります。

広々とした店内はおよそ90坪、全103席あり、3つの個室もあります。ファミリーやグループで集える円卓のほか、カップルや友人同士の会食にちょうどよい2~4人掛けのテーブルも。

訪れる客の大半は20~40代、雰囲気のよいインテリアを気に入ってか女性客がやや多い傾向にあるのだといいます。また3世代家族揃って食事を楽しむ人たちも多く、ベビーチェアの用意も。幅広い層に支持されています。


ひとりでもいろいろ食べられる定食風セットがうれしい!

「丰禾起家雞個人餐」NT$249。
「丰禾起家雞個人餐」NT$249。

多様な顧客のニーズに応えるように、メニューは多岐に渡ります。何よりうれしいのが、ひとりでも様々な料理を堪能できる定食風セット「個人餐(グーレンツァン)」があること。主菜は8種の中からお好みで選べます。

看板料理が主菜の「丰禾起家雞個人餐(フォンハー チージャージー グーレンツァン)」は、"霜降り鶏”と呼ばれるフランスと共同で改良した台東・鹿野地鶏種を使用。軟らかさと適度な歯ごたえを併せ持つチキンが人気のひと皿です。鶏の旨味を楽しんで!

「排骨芋頭米粉湯個人餐」NT$259。
「排骨芋頭米粉湯個人餐」NT$259。

もうひとつのおすすめが「排骨芋頭米粉湯個人餐(パイグーユィトォミーフェンタン グーレンツァン)」です。こちらはタロイモ入りのスープビーフンに、フライドポークがついたWメインなセット。欲張り派におすすめです。

いずれのセットも副菜やスイーツもついてボリュームたっぷり、栄養満点! まるで「あれもこれも食べなさい」と勧めてくれるおもてなし上手の台湾の人たちの気持ちが込められているかのようです。


料理の中で出逢う台湾文化、充実の単品メニュー

「魷魚螺肉蒜」NT$380。
「魷魚螺肉蒜」NT$380。

もちろん単品メニューもバラエティ豊か。台湾伝統の家庭料理や宴席料理まで幅広く取り揃えています。

一見普通の鍋料理のように見える「魷魚螺肉蒜(ヨウユィルゥロースァン)」 は、「酒家菜(ジョージャーツァイ)」と呼ばれるお酒と共に楽しむ高級宴席料理のひとつです。煮込むほどに、スルメやトコブシなどの素材の味と香りが変化する味わい豊かな一品。台湾ビールと一緒に召し上がれ!

「糖醋鱸魚」NT$380(匹)、切り身はNT$240。
「糖醋鱸魚」1尾NT$380、切り身はNT$240。

ダイナミックな見た目の「糖醋鱸魚(タンツールゥユィ)」は丸揚げしたスズキをフルーツ風味の特製ソースでいただきます。 これは「辦桌(バンジョー、台湾語でバンドゥ)」と呼ばれる戸外で行なわれる宴会でよく振る舞われる定番料理なんだとか。甘酸っぱさが子供から大人まで人気です。

「芋絲米糕」NT$500(大)、中サイズはNT$260で3~4人分もあり。
「芋絲米糕」NT$500(大)、中サイズはNT$260で3~4人分もあり。

台湾・大甲産のタロイモを使ったおこわ「芋絲米糕(ユィスーミーガォ)」も見逃せません。せいろで蒸されたおこわの上には、蒸し&揚げの2種のタロイモがトッピングされ、ごはんのモチモチ、タロイモのホクホク&サクサクといった異なる食感が楽しめます。こちらも「辦桌」で好まれる料理なんですよ。

「丰禾起家雞」NT$550(大)。「雞」は台湾語で「家」と同じ発音であることから、鶏を食べると家庭円満・事業繁栄に繋がるといわれ、家族・親戚の会食には欠かせない料理なんだそう。
「丰禾起家雞」NT$550(大)。「雞」は台湾語で「家」と同じ発音であることから、鶏を食べると家庭円満・事業繁栄に繋がるといわれ、家族・親戚の会食には欠かせない料理なんだそう。

料理の中にひそむ台湾文化――「酒家菜」「辦桌」など――に触れられるのも楽しみのひとつです。オーダーした品にどんな物語が隠されているのか、スタッフにたずねてみるのもおもしろいかもしれません。残念ながら日本語対応可能なスタッフはいませんが、英語はOK! メニューは中国語表記となっていますが、漢字と写真でほぼ理解できそうです。

さて豊富なメニューに迷ったら、上記の人気単品メニューも選べる2・4・6人用コースをチョイスしてはいかが? 2人用の「二人相伴卓(アールレンシャンバンジョー)」コースなら、肉類・海鮮・スープなど7種がついてNT$1080とお得。少人数でもほどよいサイズ感でいろいろ食べられますよ。

高クオリティなのに高コスパ! 気軽に行ける台湾料理レストラン

現在店舗はここ台北南京東店のほか台中にもあり、近日中にさらにもう1店舗が台中にオープン予定! 今後も各地で展開していく予定とのこと、要チェックです。

そんな人気のレストランは週末を中心に混み合います。待ち時間が惜しいのなら事前予約をおすすめします。公式ウェブサイト(www.veggtable.com/index.php)の「訂位」をクリックしてご予約ください。

ハイクオリティなのにコスパよし! 少人数でも気軽にさまざまな台湾料理が楽しめる「丰禾台式小館」へ。台湾旅行の際にはぜひ訪れてみてはいかがですか?

■丰禾台式小館 台北南京東店(フォンハー タイシー シャオグァン タイペイナンジンドンディエン)
住所:南京東路二段146号2樓
TEL:02‐2507‐6808
営業時間:11時~14時30分(14時LO)、17時30分~21時30分(21時LO)
定休日:無休
※料金にはサービス料10%が別途上乗せされます。

Text:林綾子(台北ナビ)
Photo:張哲倫

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