食・グルメ
2022.08.24
【京都】日本茶の楽しみ方、最新系。「◯間-MA-」でお茶×創作菓子のペアリングコースを
伝統的なお茶の魅力をモダンな空間でおしゃれに楽しむ、そんなハイセンスな茶室が増えている京都。今回紹介するのは、京都駅から徒歩圏内にある「〇間-MA-」。町家を利用したゆったりとした空間で、お茶とお菓子のペアリングが楽しめる、今話題のネオ茶室です。日常から少し離れ、お茶の良さを改めて感じてみませんか。
古き良き町家をリノベーションした空間
「○間-MA-」は京都駅の南側、世界遺産の東寺のすぐそばに店を構えます。2019年のオープン以来、日本茶や中国茶など、厳選した約200種類のお茶や茶懐石などを提供していましたが、もっとお茶に親しんでもらおうと2022年1月にリニューアル。お茶とお茶に合うお菓子のペアリングなど新しい取り組みを始めました。
お店に入ると、かつて炭問屋だった築100年の町家をリノベーションした趣たっぷりの空間が広がります。走り庭（廊下）はギャラリースペースになっていて、ブレンドティーや飲み比べのセットなどのお茶、お茶のフレグランス、作家の器なども販売しています。気に入るものが見つかったら、帰りに購入するのもいいですね。
お茶トークが楽しいカウンターが特等席
走り庭（廊下）の横の格子戸を開けるとカウンター席とテーブル席が配された茶房が。茶房ではお茶トークを楽しみながら好みのお茶を探すのがおもしろさのひとつ。カウンター席ではお茶を淹れてくれる様子も間近で見られますよ。
今回はペアリングコースの茶菓3300円〜（月により内容・価格は変動）を注文。3種類のお茶とそれぞれのお茶に合うお菓子が味わえる、贅沢なお茶堪能コースです。さまざまなお茶をベースに特別にデザインされたお茶（デザインドティー）をいただけるのでおすすめです。
お茶と創作菓子のペアリングコースを味わう
「一品一品じっくりと味わって欲しい」と、お茶とお菓子の順に一品ずつ提供してくれます。一品目のデザインドティーは、和紅茶とローズとホップを調合したもの。冷たいものと温かいもので風味が変わるのが特徴で、冷たいものは爽やかなワインのよう。温かいお茶はローズの華やかな香りと、後味に残るホップの苦味が印象的です。
お茶と合わせたのが、国産レモンジュレと塩マスカルポーネホイップ。フレッシュで酸味のあるレモンと、マスカルポーネの塩気がよく合います。
二品目は中国茶の青茶、武夷岩茶 石乳（ぶいがんちゃ せきにゅう）。お茶を淹れてもらう前に茶葉を香ると華やかな香りに包まれました。
石乳は、希少な品種でミルキーな香りが特徴。お菓子のミルヒはぎは、ごはんと牛乳を甘く炊いたドイツの伝統菓子「ミルヒライス」に小豆とクルミをのせた、まるでおはぎのような一品。ほっとするようなやさしい味わいです。
最後のペアリングは、煎茶の品種２種のブレンドと、お菓子はカボスとレモンの葛饅頭。この葛饅頭は「御室和菓子いと達」とコラボしたお茶漬け菓子「茶妙」というもので、なんとお茶漬けのようにお菓子にお茶をかけていただきます。お茶の苦みと葛饅頭の甘み、カボスとレモンの酸味のバランスが絶妙でした。
今回のお茶とお菓子のペアリングコース「◯間-MA-茶菓」3300円〜以外に、抹茶を愉しむ一汁三菜のお昼のコース「◯間のCHAJI-昼-」5500円〜や200種以上のお茶から好みの三種を味わう「茶味比べ」2750円～なども楽しめるので、気分や予算に合わせて選んでみてください。
お茶を多角的に楽しむことができる「〇間-MA-」の風情ある空間で、お茶とお菓子に向き合い、穏やかな気持ちになれる特別な時間を過ごすことが出来ました。お茶の種類がたくさんあるので、自分だけのお気に入りのものを見つけたいですね。
■○間-MA-（マ）
住所：京都府京都市南区西九条比永城町59
TEL：075-748-6198
営業時間：11～17時（昼コース11時～、茶菓コース14時～共に一斉スタート）
※2日前までに要予約
定休日： 水曜
Photo：鈴木誠一
Text：米田友海（エディットプラス）
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