映えな金沢のアートスポット「アトリエHIMITO光水土」
金沢でSNS映えするアートスポットとして注目の「アトリエHIMITO光水土」。市内を流れる犀川(さいがわ)の川沿いの道に立つ、レトロなビルの1階にあるアトリエに一歩足を踏み入れると、タンポポの綿毛で作られた壮大なアートが広がり、そこはまさに非日常。お気に入りの1枚を撮って、旅の思い出にしてみてはいかがでしょう。
圧巻!1万本のタンポポの幻想的な世界
18年前にオープンしたHIMITO。展示空間は2部屋あり、入り口を入ったすぐ手前の部屋と、その奥にもう1つ部屋があります。照明を抑えた2部屋には、なんと、1万本以上のタンポポの綿毛が!部屋に入って頭上を見上げれば、綿毛が連なる大小のカーテン。風にのって自然を循環するタンポポの綿毛をイメージし、野山に咲くタンポポをアトリエに連れてきて、作品に仕上げているのだそうです。
圧巻は奥の部屋。大きなダイニングテーブルはあふれそうなほどタンポポの綿毛で満たされて、綿毛のカーテンと共に自然の幻想的な美しさが、まるで別世界に紛れ込んだよう。どこをどう切り取ってもステキな写真が撮れそう! 思わず撮影に夢中になってしまいます。
部屋には大きな姿見や手鏡などが至るところに置かれ、鏡の映り込みを利用した写真もステキです。ほかにも黒電話や1本の巨樹から作った重厚なテーブル、アンティーク家具などのおしゃれな調度品の数々や、ドライフラワーなども、綿毛のアートと相まって、幻想的な世界を際立たせています。
手前の部屋の一角には、ドライハーブや植物を使った数種類のフリードリンクがティーポットに用意されています。メニュー名があるのは「あなたなしでは生きられない」というドリンクのみ。名前がないドリンクは、味わいながらインスピレーションで誰でも自由に名前を付けることができます。どんな味かは「飲んでみてのお楽しみ」とのこと。
ゴミがアートに?!SDGsなピールアート
HIMITOを代表するもう一つの芸術作品がピールアートです。グレープフルーツなどの柑橘類やタマネギ、卵の殻を使った自然に優しいアートで、HIMITOのオーナーを務める才田春光さんがその創始者。アトリエでは、豆電球でピールアートを内側から照らすランタン作品が、タンポポの綿毛と共に幻想的な空間を彩ります。
メロンの中身を出し、皮の繊維の造形が美しいピールアートも。豆電球の光が内側から細かい繊維を浮かび上がらせ、普段目にするフルーツとしてのメロンとは、ひと味違う雰囲気を醸し出しています。キレイな球体をカメラの画角にどう収めるか、写真を撮る手にも力が入ります。
ピールアートは柑橘の皮や卵の殻などを材料にしたアート。普段はそのままゴミになってしまうようなものをアートとして再生させ、輝きを与えるピールアートは、持続可能な社会を目指すSDGsにもつながる芸術なのかもしれません。
ピールアートの体験もオススメ
アトリエでは、ピールアートの体験も実施。才田さんから直接手ほどきを受けながら、作品を作ることができます。オープン前の11~12時に実施しているので、貸し切りのアート作品見学も付きます(1人5500円。2名以上から申し込み可能。要予約)。
才田さんは幼稚園や小学校など、全国の教育機関に出向き「もったいない」を発信するピールアート体験の出張授業を行っています。アトリエには、その活動を支援する寄付を募るため、募金箱を設置しています。
募金箱に「活動を応援する気持ち」として100円以上寄付すると、金額に応じてピールアートのオブジェやアクセサリー、ドライフラワーのミニブーケなどのプレゼントがもらえます。どれもHIMITOの世界を感じられる、一つ一つ手作りされた一点ものです。
タンポポの綿毛が織りなす幻想的なアートと、野菜や果物などの普段捨ててしまうような素材をアートとして再生させるエコなピールアートの世界。HIMITOはそんな自然の美しさを表現した芸術で、訪れる人を魅了します。ここでしか撮影できないフォトジェニックな1枚を撮ってみてはいかがでしょう。
■アトリエHIMITO光水土(あとりえひみと)
住所:石川県金沢市中川除町51
TEL:076-224-3730
営業時間:12時34分~17時(最終入場16時30分)
定休日:不定休
料金:入場1000円(2回目以降は500円)
Text:能登印刷株式会社
Photo:宮崎誠
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