食・グルメ
2022.07.22
【大阪】今年も名店のかき氷始まりました。「出入橋きんつば屋」の昔ながらのかき氷
大阪・堂島にある「出入橋きんつば屋」は、屋号の通り、きんつばが有名な老舗。名物のきんつばや甘味などを求める人々が次々に訪れる、大阪を代表する人気店です。さらに併設の茶房では、かき氷など夏季の甘味メニューを提供中。今こそ食べたい季節限定の味をご紹介します。
きんつばが名物の超有名な老舗
「出入橋きんつば屋」は昭和5年（1930）創業のきんつばの名店です。3代にわたって守る、変わらない味が評判の人気店。JR大阪駅の桜橋口から徒歩10分、JR福島駅・新福島駅・北新地駅、地下鉄なら四つ橋線西梅田駅が近く、それぞれ徒歩7分ほどです。
店頭では、手際よく焼き上げられていく名物のきんつばをはじめ、わらび餅などの季節の甘味を販売。3代目のお母さんが店頭に立っている時は、かつて店の近くに運河があり、市電が走っていたことなど、歴史あるお話が聞けることも。
さらに店舗には、小ぢんまりとした甘味処を併設。きんつばやぜんざいをその場で食べられ、なかにはイートインだけのメニューもあるんです。
イートインで楽しめる夏甘味、始まってます！
そんな「出入橋きんつば屋」では、GW明けから9月末には夏の甘味メニューを提供中。なかでも特に人気なのが、6月半ばから登場するイートイン限定のかき氷です。氷みぞれ、氷ミルク、氷金時、氷ミルク金時といった、甘味処ならではの4種類がスタンバイしています。
そのなかでも1番人気なのは、氷ミルク金時。無糖練乳と蜜が掛かったかき氷の中に、特製のあんこがたっぷり！口溶けのよい氷と、ミルク、餡（あん）のハーモニーは抜群です。しかも、600円とリーズナブル。この夏、ぜひ味わって欲しい、昔ながらのかき氷です。
こちらのしがらきは、もち米を細長い袋に入れて茹で、冷やしてたこ糸で切ったもの。たっぷり掛かった香ばしいきな粉や、少し塩味の利いた粒餡と一緒にいただきます。ひんやりとしたおはぎのような味わいで、かつては関西の夏のお菓子として親しまれていたようですが、今では3代目も「他の大阪の店では見たことがない」とい言うレアメニューに。夏の間にぜひ味わってほしい一品です。
あんみつも、夏の日のおやつにぴったり。どっさり入ったつるんとして弾力ある寒天と、小豆の風味が豊かな軟らかめの餡は、合わないはずがありません。モチモチ食感の白玉もベストマッチ！
夏季はほかにも、「白玉ぜんざい」や「わらび餅」各600円や「ところ天」400円なども味わえるので、好みのメニューを堪能してください。
なお、夏季以外は温かな「ぜんざい」や、きな粉たっぷりの「あべ川餅」、餅にのりを巻いた「いそべ巻」各600円などの冬メニューが登場。こちらも要チェックです。
名物のきんつばはおみやげにマストバイ！
店名にもなっている、きんつばももちろん見逃してはなりません。モチッとした皮と、甘さを控え、少し塩味を利かせて炊いた北海道産小豆の味わいは絶品。小ぶりで、何個でもパクパクと食べられそうです。10個から箱入りで販売していますが、1個100円からバラでも購入可。1日1500個以上売れるという、おみやげに必ず買って帰ってほしい逸品です。
きんつばは、店奥の大きな釜で丁寧に炊き、寒天を加えて固めた小豆に、小麦粉を溶いた生地を付けて焼き上げます。店頭では、手作業で次々に焼き上げられていく様子が見られることも。なお、3個350円で通年イートインもできます。タイミングがよければ、焼き立てがたべられることも。創業時から変わらない、シンプルな味わいをぜひ味わってください。
なお、賞味期限は当日中。食べきれない時は冷凍がおすすめですよ。
店頭では、わらび餅（小）、ところ天（2人前）各500円や、しがらき（1箱）1250円などのおみやげ用甘味も販売しているので、イートインする時間がない人は手みやげにぜひ。売切れることも多いので、早めの訪問がおすすめです。
大阪・北浜にも支店があります！
「出入橋きんつば屋」は今回ご紹介した本店のほかに、北浜にのれん分けした店舗があります。地下鉄北浜駅から徒歩約4分。梅田方面まで足を延ばせない時などに、ぜひ訪れてみてください
シンプルで、素材の味わいが生きた和菓子の数々が揃う「出入橋きんつば屋」。「昔ながらの素朴なお菓子やから、気軽に食べにきて」と3代目のお母さん。この夏の楽しみに、出かけてみてはいかがでしょう。
■出入橋きんつば屋（でいりばしきんつばや）
住所：大阪府大阪市北区堂島3-4-10
TEL：06-6451-3819
営業時間：10～19時（土曜は～18時）※甘味処は閉店1時間前終了
定休日：日曜、祝日
アクセス：大阪メトロ四つ橋線西梅田駅9番出口から徒歩5分
Text：林檎林
Photo：沖本明
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