展覧会 岡本太郎

©岡本太郎記念現代芸術振興財団

先行観賞レポ!大阪中之島美術館で開幕した「展覧会 岡本太郎」が絶対見逃せない10の理由

大阪府 岡本太郎 美術展・博物展 アート 限定グッズ るるぶ&more.編集部
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

大阪のアートエリア・中之島にある「大阪中之島美術館」では、2022年7月23日~10月2日まで、「展覧会 岡本太郎」を開催中。《太陽の塔》で知られ、幅広い世代にファンをもつ芸術家・岡本太郎(1911~1996年)の芸術人生を振り返る、史上最大のTARO展に早速行ってきました!

Summary

最大規模の「展覧会 岡本太郎」。注目のポイントは?

展覧会 岡本太郎

早速、大人気となっている「展覧会 岡本太郎」では、最初期から晩年までの代表作・重要作など、約300点が大阪に集結。没後最大スケールであり、大阪では意外にも初となる大回顧展なんです!

展覧会 岡本太郎
「展覧会 岡本太郎」展示風景

「人生、即、芸術。」「芸術は爆発だ!」などの名言や、多彩な作品の数々で今なお人々を魅了し続ける岡本太郎。その芸術の全容と、人間・岡本太郎を体感できる展示空間へ早速入っていきましょう!

見逃せない① パリで発見!若き日の3作品を史上初公開

展覧会 岡本太郎
《作品A》《作品B》《作品C》 推定 岡本太郎 1931-33 ユベール・ル ガールコレクション(パリ)/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎は19歳で渡仏し、画家としてのアイデンティティを確立しようと模索しました。若き日の作品は、すべて戦火で失われてしまいましたが今年、なんと本人が描いた可能性が極めて高い3点の抽象画が残っていたことが判明!世界初公開されているんです。1点には「岡本太郎」の署名もあるそう。

見逃せない② 初期の代表作が初の里帰り!約40年ぶりに日本で公開

展覧会 岡本太郎
《露店》1937/49 ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

こちらの《露店》は、明るい店先と対照的な薄暗い店中でうつむく売り子の姿が印象的な初期の貴重な作品。戦後に本人が再制作、1983年にグッゲンハイム美術館に寄贈して以来、日本での公開は約40年ぶり!さらに《空間》《傷ましき腕》《コントルポアン》といった、再制作された初期作品全4点が相まみえる、貴重過ぎる機会は見逃せません。

見逃せない③ 実際に座れる!《坐ることを拒否する椅子》

展覧会 岡本太郎
《坐ることを拒否する椅子》1963 川崎市岡本太郎美術館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

会場には、有名な《坐ることを拒否する椅子》も登場。さらに、実際に座ることもできるんです。

展覧会 岡本太郎
《坐ることを拒否する椅子》1963 川崎市岡本太郎美術館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

座り心地のよい椅子は人の前進を止めてしまうと考えていた岡本太郎の作った椅子は、ゴツゴツとした凹凸があり、にらみつけて来るよう!思い切って腰を下ろし、座る行為とは何かを確かめてみて。

見逃せない④ 岡本太郎撮影の写真も多数登場

展覧会 岡本太郎
《イザイホー/久高島》1966 沖縄/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

50年代後半以降、東北から沖縄までの日本各地や、韓国、メキシコなどを巡り、神秘的な民族行事を取材して多くの写真を残した岡本太郎。会場では、人間の根源的な物にふれようとした、122点もの写真をスライドショーで見ることができます。

見逃せない⑤ 大阪ゆかりの岡本太郎作品が集結

展覧会 岡本太郎
「展覧会 岡本太郎」展示風景

1970年に開催された「大阪万国博覧会」のテーマ館としてつくられた《太陽の塔》は、言わずと知れた代表作であり、岡本太郎と大阪をつなぐ存在。会場では1/50サイズのかわいらしい塔がお目見えしています。

展覧会 岡本太郎
《太陽の塔構想スケッチ》1967-68 岡本太郎記念館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

塔のイメージを膨らませていった経過が分かる構想スケッチも展示。これまで、パネル展示されることはありましたが、実際のドローイングが見られるのは初。細部までじっくり眺めて。

展覧会 岡本太郎
《近鉄バファローズ関連資料》1987 岡本太郎記念館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

こちらの「近鉄バファローズ」のマークも岡本太郎の作だったとは!本人は右の案を気に入っていましたが、実際には猛々しい左のマークが採用されました。ちなみに、当時球団の成績は振るいませんでしたが、マークがあしらわれた帽子の売り上げは断トツだったとか!ほかにも、大阪には岡本太郎作品がたくさん。ぜひ会場で確かめて。

見逃せない⑥ これまであまり注目されてこなかった晩年の絵画も一堂に!

展覧会 岡本太郎
「展覧会 岡本太郎」展示風景

晩年、絵画作品の発表はほとんど行わなかった岡本太郎。しかし、没後アトリエには黒い目を強調した膨大な作品群が残されていました。70歳を超えてもあふれ続ける芸術への情熱が、ひしひしと感じられる空間は圧倒的!

展覧会 岡本太郎
《動物》1954(その後加筆) 岡本太郎記念館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

さらにこちらの絵画のように、過去に描かれた作品(右下)に上書きした作品(左)も多数あることが、近年わかってきました。常に作品に新たな命を与え、「爆発」を続けていた太郎の芸術人生を目の当たりにしてください。

見逃せない⑦ 展示作品はすべて撮影自由!岡本太郎さんと一緒に撮影も

展覧会 岡本太郎
《森の掟》1950 川崎市岡本太郎美術館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

「展覧会 岡本太郎」では、映像資料を除く全作品が撮影可能。パワーあふれる作品の数々を写真に収めることができるとは、うれしいことこの上なし!

展覧会 岡本太郎
《午後の日》1997 川崎市岡本太郎美術館/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

多数出品されている立体作品と一緒に撮影できるのも楽しみ。なお、動画やフラッシュ撮影、自撮りは禁止です。

展覧会 岡本太郎
©岡本太郎記念現代芸術振興財団

展示空間を進むと、なんと岡本太郎さんがお出迎え!同じポーズで撮影すれば、ステキな思い出になること間違いなしですね。

見逃せない⑧ 俳優・阿部サダヲさんの音声ガイドで、より楽しめる!

展覧会 岡本太郎

「展覧会 岡本太郎」の音声ガイドナビゲーターを務めているのは、俳優の阿部サダヲさん。吹き替えのようなイメージでガイドしながら、岡本太郎の真の姿に迫っているそうで期待が高まります!会場に入る前に音声ガイドをレンタルすれば、楽しみも倍増ですね(レンタル料600円)。

見逃せない⑨ かわいすぎるグッズが豊富!

展覧会 岡本太郎
1枚ずつめくれる「ロールステッカー」各880円/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

数々の作品を満喫した後は、5階のショップでグッズをゲット。「展覧会 岡本太郎」オリジナルアイテムなど、豊富なラインナップに目移り必至です!
こちらは、《犬の植木鉢》《ノン》などの作品がロールステッカーになった商品。柄の組み合わせは2種類です。

展覧会 岡本太郎
「お顔ポーチ 黒い太陽・黄金の顔・太陽の顔」各3080円/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

《太陽の塔》にあしらわれた3つの顔が丸いポーチになったアイテムも。どれか1つなんで選べない、3種類とも欲しくなりますね!

展覧会 岡本太郎
「クリップ 太陽の顔」880円/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

仕事や勉強タイムをほっこり楽しくしてくれそうなクリップは、シルバーとゴールドの2色各3個入す。

展覧会 岡本太郎
「折り畳み傘(雷人)」6600円/©岡本太郎記念現代芸術振興財団

こちらの傘は、差すと《雷人》が見守ってくれる、ファン垂涎のアイテム。商品はまだまだ豊富に揃うので、お気に入りをたくさん手に入れてください。

見逃せない⑩ なんだ、これは?タローマンとの撮影スポットもある

展覧会 岡本太郎
©岡本太郎記念現代芸術振興財団

帰る前には、タローマンとの撮影スポットに立ち寄るのをお忘れなく。岡本太郎のエネルギーの塊のようなタローマンは、美術館1階で待っています!

「大阪中之島美術館」への行き方、チケットの購入方法は?

展覧会 岡本太郎

「展覧会 岡本太郎」を開催する「大阪中之島美術館」があるのは、水都大阪の中心・中之島。京阪渡辺橋駅から徒歩約5分。京阪淀屋橋駅、大阪メトロ肥後橋駅・淀屋橋駅、JR福島駅・新福島駅からもそれぞれ徒歩10~15分。JR大阪駅から約20分歩いて行くこともできます。

展覧会 岡本太郎
©岡本太郎記念現代芸術振興財団

「展覧会 岡本太郎」のチケットは、日時指定制券です。当日会場でも購入できますが、混雑状況により入場を待ったり、当日券の販売が終了している場合もあるので、事前購入がおすすめ。
「大阪中之島美術館」のホームページなどから購入できます。

展覧会 岡本太郎
「展覧会 岡本太郎」展示風景

岡本太郎の思想・生き様が込められた作品は、パワーがみなぎるものばかり。今を生き抜く元気がもらえ、生き方のヒントを見つけられるかもしれません。会場に渦巻く圧巻の太郎ワールドを体験しないなんて、もったいない!大阪のほか、東京(東京都美術館)、愛知(愛知県美術館)も巡回する、没後最大規模の「展覧会 岡本太郎」へ、ぜひ出かけてみてください。


■大阪中之島美術館「展覧会 岡本太郎」
会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日) 
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1大阪中之島美術館4階展示室
TEL:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
観覧料:一般1800円、高大生1400円、小中生無料 ※日時指定券(30分ごと)の事前購入を推奨。会場でも当日(日時指定)券を購入できますが、混雑状況により入場に時間がかかる場合や、当日券の販売が終了している場合があります。
営業時間:10~18時(入場は~17時30分)
定休日:月曜(9月19日は開館)
アクセス:京阪中之島線渡辺橋駅2番出口から徒歩約5分

Text:林檎林
Photo:沖本明

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください