• るるぶ&more.
  • エリア一覧
  • 広島県
  • 【呉】安芸灘とびしま海道を渡って大崎下島へ!レトロな町並みが残る御手洗地区で感じたい、瀬戸内のんびり島時間
レトロ可愛い大崎下島の御手洗地区で島散歩

【呉】安芸灘とびしま海道を渡って大崎下島へ!レトロな町並みが残る御手洗地区で感じたい、瀬戸内のんびり島時間

広島県 スイーツ かき氷 散歩 おでかけ るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

広島県呉市の南東に浮かぶ「大崎下島」は、安芸灘とびしま海道が結ぶ7つの島のうちのひとつ。今回は大崎下島で人気のスポット・御手洗(みたらい)地区をたっぷりご紹介!タイムスリップしたようなレトロかわいい町を散歩して、日常の喧騒から逃れてのんびり島時間を過ごしてみませんか?

Summary

海と多島美、情緒あふれる御手洗地区をそぞろ歩き!『ドライブ・マイ・カー』のロケ地でフォトタイムも

御手洗地区の魅力を深堀りする前に、まずは歴史と文化の背景をおさらいしておきましょう。江戸時代、日本各地の名産品や文化を結び、盛んな交易を生んでいた北前船。西廻り航路の整備により、御手洗は北前船などの潮待ち・風待ちの港町として発展してきました。

港町としてかつて多くの人々が行き交った御手洗。商家や茶屋、神社仏閣、船宿など江戸中期から昭和初期までの建物が今も数多く残されています。江戸時代の町家のほかに昭和初期頃の洋風建築が点在し、その時代ごとの建物が混在するどこか懐かしい町並みが形成されてきました。
1994年、御手洗地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

各民家の軒先には小すだれと花が飾られ、島を訪れる人へのおもてなしの心が感じられる温かい町です。

町歩きの前にまず立ち寄りたいのが御手洗休憩所。レトロな外観が特徴で、御手洗地区の歩き方やみどころを案内してもらえます。またお手洗いや駐車場も備えているのでその名の通り休憩所として利用するのもおすすめです。

住宅地の方へ2〜3分歩いていくと、天満神社(てんまんじんじゃ)の鳥居が見えてきます。「御手洗」の地名の由来のひとつとして、平安時代、菅原道真公が太宰府へ流される道中で立ち寄り、ここで手を洗ったという伝承が残っています。

奥にある「菅公の井戸」の井戸水で書き初めをすると書道が上達するという言い伝えも。

本境内にはほかにも、明治時代に「自転車で世界一周無銭旅行」を日本で初めて成し遂げたという御手洗生まれの冒険家・中村春吉の碑があります。御手洗にはサイクリストのパイオニア的な存在がいたんですね。

レトロでなつかしい看板のある店舗や洋館など、御手洗の町並みを楽しみながら海へ向かってそぞろ歩きして、島の東端に位置する千砂子波止(ちさごはと)に到着です。ここはかつて広島藩が港の拡張を目指して作った約120mもの大防波堤です。

波止のまわりには大きな建物がないので、海を眺めながらのんびり歩けば気持ちの良い風が感じられます。
また千砂子波止の石段の中には、港の繁栄を願って彫られたと思われる鶴と亀の石があるのだとか。ぜひ探してみてくださいね。

住吉神社は千砂子波止の築造を受けて1830年、鎮守として波止の手前に建立された神社です。海運の神様といわれ、古くからこの港町を見守ってきました。広島県の重要文化財に指定されています。

住吉神社の前に立つ「高燈籠」は航行の安全のための常夜灯として、当初は千砂子波止の突端にあり木製でしたが、暴風雨により破損し、1832(天保3)年に石造りに建て替えられました。石橋やその奥に立つ鳥居と相まって、港町を象徴するようなスポットになっています。

千砂子波止と住吉神社のある県道355号線の海岸沿いは、映画『ドライブ・マイ・カー』のメインビジュアルのような写真が撮れるフォトスポット!映画ポスターのまねをして写真をパチリ。
この道路沿いにロケで使われた宿もあるので、映画を観てから行くとさらに町歩きが楽しめます!
※交通ルールとマナーを守り、ほかの交通車両や観光客の迷惑にならないよう配慮を

次に向かったのは「乙女座」。外観は桃色で乙女らしい色合いになっていますが、ここは一体…?
乙女座は昭和12年(1937)、当時の町長によって建てられた劇場。昭和30年代まで映画館として親しまれてきましたが閉館し、空き家となっていたものが2002(平成14)年に現在の姿に復元されました。

2002年に復元工事が入ったことで劇場の趣きある雰囲気が蘇り、現在は演芸や地域のイベントで有効活用されています。時におしゃれなライブが開催されることもあるのだとか…。島で音楽、最高の癒やしイベントですよね。
有料ですが施設内を見学できるので、当時島で賑わった芸能の場を体感してみてください。

■乙女座
住所:広島県呉市豊町御手洗248
営業時間:9~17時(入館は16時30分まで)
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金:一般200円、高校生120円、小中学生80円

大正時代のレトロな洋館を活用した「Bar醫」で、島の柑橘を使ったスイーツを堪能

続いては「Bar醫(くすし)」でひと休み。柑橘シロップを使ったかき氷「デコポン」700円をいただきます(かき氷は6〜9月頃までの季節限定)。大崎下島は大長みかんや大長レモンなどで知られる柑橘王国。Bar醫では、島でとれた柑橘のみを使用してシロップが作られています。

こちらはお店イチオシの「はっさく白あん」800円。白ワインとブランデーを煮込んで作られるちょっと大人のはっさくシロップに甘さ控えめの白あんがたっぷりかかり、濃厚ながらも甘過ぎないバランスが絶妙。柑橘のほのかな酸味と白あんの優しい甘味でスプーンが止まらない、無限に食べられちゃう最強スイーツです。

毎年10月頃からは、かき氷と同じ柑橘シロップを使った柑橘レモンスカッシュの提供が始まります。今回は柑橘「はるみ」を使った「はるみレモンスカッシュ」500円をチョイス。ビタミンカラーのオレンジと透き通ったソーダ水が見た目にも涼やか!

この場所、実はもともと島の病院でした。御手洗地区で空き家活用に取り組む「合同会社よーそろ」と物件オーナーの先生が出会ったことにより、大正ロマン溢れるこの洋館は「ゲストハウス醫」に生まれ変わりました。
さらに「ゲストハウスの宿泊客がここで飲食できるように」とオープンしたのが「Bar醫」です。
ところで「醫」の漢字、読めましたか?改めて、「くすし」と読みます。この漢字は「医」の旧漢字で「病気を癒やす」という意味があるのだそうです。なるほど!

店内はゲストハウスのオリジナルグッズやかき氷に使われている柑橘シロップの販売も。柑橘のおいしさがひとつひとつ丁寧に詰められた「黄金瓶詰」は、お土産にもピッタリです。

■Bar醫
住所:広島県呉市豊町御手洗255-2
TEL:070-2365-8924
営業時間:12時〜16時(季節限定)、20時〜22時(宿泊者限定の予約制、LO21時30分)
定休日:月〜木曜日

「GLAMPISPA瀬戸内」でシーサイドグランピング!露天風呂とプライベートガーデンで過ごす最高の癒やし時間

御手洗地区から車で海沿いを走ること5〜6分、本日の宿「GLAMPISPA瀬戸内」に到着。ここは2021年9月にグランドオープンした、全室に露天風呂とプライベートガーデンのある広々としたグランピング施設です。

プライベートガーデンはテントがもう一張りできそうなくらいとにかく広い!手前にある屋根付きの屋外ソファではバーベキューをしたり、ゆっくり本を読んだり、仲間と談笑したりとさまざまな過ごし方が楽しめそう。

テントの中もこんな感じでとにかく広い!ガーデン側が大きな窓になっているので開放感があり、日中はテントの中にいても明るい雰囲気。窓際のハンモックで昼寝したら良い夢が見られそう…。

「GLAMPISPA瀬戸内」がすごいのは、全室で温泉が楽しめること!大浴場ではなく各部屋に露天風呂が備わっているので、人の目や密を気にせずゆっくりと疲れを流すことができます。

なんとわんちゃんが同伴できる部屋もあるので、女子旅にはもちろん、ペットを連れたファミリー利用にもおすすめです。

宿泊者限定でレンタサイクルのサービス(無料)もあるので、自転車で大崎下島を巡ってみるのもひとつの過ごし方です。安芸灘とびしま海道に浮かぶ7つの島を制覇する際にも、ここを拠点としてサイクリングを楽しむことができそうですね。

■GLAMPISPA瀬戸内
住所:広島県呉市豊町大長6164
IN/OUT:15時/10時
料金:1泊1万3200円~

瀬戸内海の真ん中に浮かぶ大崎下島・御手洗地区の魅力をたっぷりお伝えしました。島の人に守られてきたどこか懐かしい町並みや青い海、多島美に癒されて、あなただけの島時間を過ごしてみませんか?

Text:安藤未来

●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください