ライフスタイル
2022.10.13
とにかく凄い富士山を撮る人！いま大注目の【写真家】橋向真さんにインタビュー
ライフスタイルメディア編集部
雲海の中に潜む富士や水面に映るさかさ富士など、とにかく凄い富士山を撮影している写真家、橋向真（はしむき まこと）さん。最近では、TV出演や写真集、カレンダーの発行など多くのメディアで大活躍！そんな橋向さんが富士山を撮り続けている理由、四季折々の富士山の魅力、さらには富士山を素敵に撮るポイントまで教えていただきました！
Summary
とにかく凄い富士山を撮る橋向さん
カメラを始めた当初は富士山にはまったく興味がなくて…花や風景を撮っていました。25、26歳の時に富士山の登頂したことがあったんですが、それもノリだったので最初から富士山が好きだったわけではないんです（笑）。
ーーでは、どうして「富士山」なんでしょうか？
もともと自然が好きでネイチャーフォトを撮っていた流れがあって。いろいろ撮っているうちに、人が感動する写真を頭の中でイメージできるようになって、「何を表現しよう」と考えた末に「富士山」にいきつきました。 TwitterやInstagramなど、世界に向けて発信出来るSNSが主流になりつつある中で、世界遺産登録された富士山を発信していこうと決めたんです。
ーー富士山だけを撮り続けている理由はありますか？
本当は色々撮りたいんです（笑）。実際に色々な風景や自然の写真も撮っていますが、やはり今の自分に求められているのが富士山かなという使命感で頑張っています！あとは、人に喜んでもらいたいっていう一心ですかね。
ーー橋向さんの写真は衝撃的なものが多いですよね！
撮影する中で「衝撃的な一枚」が撮れたとき、えらいものを見てしまったなと手が震えてしまうんです（笑）。震えるほど感動して、それから「富士山」にのめりこんでいったと思います。
富士山を撮り続けてなんと10年！
ーー富士山を撮影して何年目になりますか？
撮り始めて約10年くらいですかね。逆にもうそんなに長く続けているんだと驚きです（笑）。
ーー年を重ねるにつれ変化はありましたか？
そうですねー。カメラや写真、富士山を通して“人生”が変わりました。 富士山を撮り続けることで、なかなかできない自然体験をして、物凄く価値のある時間を過ごしていますし、富士山を撮り続けていたからこそできた人との繋がりもあります。
バズった衝撃的な一枚とは？
ーーInstagramのフォロワーは10万人超！最近はテレビの仕事もあったと聞きました。
まだSNSが定着していない頃から、写真をアップし続けていました。Twitterでバズってからフォロワーがぐん！と伸びましたね。 それと、富士山の神様が祀ってある場所と言えば「富士山本宮浅間大社」ですが、ここでお参りをしてお守りを買った次の日に仕事の依頼がきて！それ以来すごくいい流れがきて、何かあるたびに絶対にお参りしています！
ーーアメリカで注目された写真もありますよね！
アメリカのテレビ番組の担当の方から「うちの番組で紹介させて」と英語で連絡がきて。「OK！だけどその番組の映像を共有してね」と伝えたら、担当者から番組の映像が送られてきたんです。「君の好きに使っていいよ」ってね。海外では結構な騒ぎになって、そのときの反響はすごかったなあ。
富士山のベストな季節、撮影の仕方などおすすめは？
ーー四季折々でさまざまな顔を見せる富士山。特に好きな時期や季節はありますか？
夏の富士山ですかね。富士山ってやっぱり雪のある美しいきれいな富士山というのが一般的なイメージですが、実は夏の富士山も凄く男らしくてカッコいいんですよ！河口湖から見る朝の富士山なんてイケメンです。赤土がむき出していて、荒々しくて… 。
もちろん他の季節の富士山もおすすめですよ。冬は、乾燥しているので雲が湧かないんです。空がすごくスッキリしていてきれいですよ！
自然ってすごく面白くて、たとえば夏だったらガスが多くて富士山が見えないことが多いんですけど、夏のある日、空がクリアな日があって…「夏なのに珍しいな？」とおもっていたら、台風が来ていてガスを全部拾ってくれて！季節ごとにいろいろ肌で自然を感じることができるんですよ！
ーー富士山を素敵に撮影するためのポイントがあれば教えてください！
やはり早起きして撮ることですかね！夜明け前には湖畔や山に立って、日が昇るまでの富士山の変化を楽しむ。運が良ければ劇的な一枚が撮れると思いますよ！
ーースマホでも綺麗に撮ることは可能ですか？おすすめの時間帯や場所があれば教えてください！
最近のスマホはわりと暗い時間帯でもきれいに撮れてしまうけど、やはり夜明け前から富士五湖や田貫湖の湖畔に立って撮影するのがおすすめ！あとは雲海狙いであれば山中湖パノラマ台なんかは初心者にぴったりだと思いますよ！
JTBのカレンダー「美しき富士山2024」が発売！
ーー今年もJTBのカレンダー「美しい富士山2024」で橋向さんの写真を紹介していますが、富士山のカレンダーを飾り続ける魅力って何でしょうか？
毎日見ても飽きないところでしょうかね。その秘密は構図と色合いにあると思います。人を落ち着かせるように工夫していて、絵画に近いかも。 普段から美しいものを見て、自然に触れているので、見せたいものを明確にしている。そんな撮り手が貴重なドラマチックな風景を撮影しているのも飽きない理由かもしれません。
ーー最後に、「るるぶ＆more.」の読者にメッセージをお願いします！
富士山の１番いい表情の瞬間は夜明け前から日が昇るまで。少し早起きをして、富士五湖や田貫湖などの湖畔でゆっくりと朝を迎えてみてください。富士山を通して、地球の彩りを目で感じることが出来ますよ 。
- 【プロフィール】
-
橋向真（はしむきまこと）
-
1977年、静岡県生まれ。SNSで世界に向けて富士山の魅力をは紳士、2021年にイタリアフィレンツェ、2022年に東京Canonギャラリー銀座など、国内外で多くの写真展を開催。写真集「神気 新・富士山景」（インプレス）など多数の著書があり、同年には静岡・三保松原の名勝指定100周年記念ポスターの撮影も手掛けた。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。
この記事を書いた人
