【大阪】中之島美術館のアクセス方法や展示内容、ランチスポットまで徹底ガイド!
2022年に誕生して以来、大阪の新たなアートの拠点となっている「大阪中之島美術館」。構想から約40年を経て開館した美術館は、シンボリックな立体作品や話題の展覧会で常に人気です。一度は足を運びたい、注目の美術館の全貌をご紹介します!
Summary
必訪!大阪の新定番アートスポット「大阪中之島美術館」
まず目を引くのは“ブラックキューブ”ともよばれる、大きな黒い箱のような外観。館内の1~2階は誰でも自由に立ち寄ることができるので、アート好きはもちろん、芸術には詳しくないという人も、アートへの扉を気軽に開けられます。
館内は、1~5階までが吹き抜けになったパッサージュ(遊歩空間)が広がっています。4階からパッサージュを見下ろすと、通常よりゆっくり進む長いエスカレーターや階段を積み重ねるように配置した、立体的な構造がまるわかり!気鋭の建築家・遠藤克彦氏による設計は、スタイリッシュながらも機能的で、シルバーなどのシックな色味のなかに、照明があたたかみをプラスしています。なお、展示室がある4・5階は観覧券をもつ人だけが進めるエリアです。
4・5階には大きなガラス窓が配置され、堂島川と土佐堀川の中州である中之島ならではの眺めも楽しめます。館内は撮影可能な場所が多く、天気や時間によって光の具合が変化する空間は、どこを撮っても絵になります。建物自体がアートのよう!
パッサージュには、休憩や待ち時間に利用できる椅子を配置。
この椅子、脚の部分が中之島の頭文字“N”の形にデザインされたオリジナルなんです。ほかのフロアにもココにしかない家具が配されているので、チェックしてみてください。
館内は撮影自由!美術館の2カ所にヤノベケンジ氏の巨大立体アートが
「大阪中之島美術館」は、大阪生まれの現代美術家・ヤノベケンジ氏の立体作品が見られることでも知られています。2階の屋外にある芝生広場には、ブラックキューブを背景にたたずむ、存在感抜群のネコの像が!
大航海時代に、ネズミなどの害獣から船を守り、船員たちを癒やした“船乗りネコ”をモチーフにした、ヤノベ氏の代表シリーズ。江戸時代、舟運で栄えた中之島の歴史を伝える、美術館の守り神です。撮影OKなので、ぜひ一緒に記念撮影を。
観覧券がある人のみ進める館内4階にもヤノベ氏の作品が。腹話術人形「トらやん」が、高さ約7mもの巨大ロボットになってそびえています。並んで撮影すれば、その大きさは圧倒的!
黄色いアトムスーツをまとった「トらやん」もいるので、探してみてください。
なお館内は、展覧会などにより撮影禁止エリアがある場合も。マナーを守って撮影を楽しんでください。
オリジナルグッズが豊富なミュージアムショップ「dot to dot today」
2階には、ミュージアムショップ「dot to dot today」があります。所蔵作品をモチーフにしたものや、大阪ゆかりのアーティストやデザイナーとコラボしたオリジナルグッズなど、アート好きの心をくすぐるアイテムがたくさん!
こちらは、タフで機能的、シンプルで美しい日常のための道具を提案するブランド・20/80(トゥエンティーエイティー)の帆布製あずま袋に美術館のロゴの入ったテープが揺れる、オリジナルショルダーバッグ。ミント、生成、黒、レンガの4色があります。
所蔵作品であるモディリアーニの《髪をほどいた横たわる裸婦》を、現代の作家・前田麦氏のスタイルで表現したアイテムも人気。最小限の要素を記号化して表現する手法を用いており、脳内にあの名画が蘇るよう!
所蔵コレクションから選りすぐった13作品を13名の作家がれぞれの視点でオマージュしたポストカードは、作品ごとに用紙や印刷方法、サイズも異なるこだわりようです。
ほかにも生活雑貨やフード、本といったセレクトアイテムなど、約700点もの品が並びます。ここでしか出合えないユニークなオリジナルグッズは、まだまだ増える予定だそうで楽しみ!ショップの入店は無料なので、気軽に訪れてください。
■dot to dot today(どっと とぅー どっと とぅでい)TEL:080-4701-5219
営業時間:10~18時
定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)
※営業データは展覧会により異なる場合あり
アート鑑賞の前後には、1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」へ
店内では、「美と健康の美味しいカフェ」をテーマに、野菜を用いた彩り豊かな料理やスイーツが堪能できます。ブランド卵を生かした濃厚な味わいの名物プリンをパフェにした、「龍の卵とジャージー牛乳のプリン パフェ仕立て」は人気のスイーツ。
カフェメニューのほか、ランチやディナーを味わうこともできます。開放感あるテラス席やアーティスティックな店内席、個室など、ゆったりとした128席があり、くつろぎのひとときが過ごせますよ。
■ミュゼカラト
TEL:06-6940-7025
営業時間:11~21時(19時30分最終入店、20時30分LO)
定休日:なし
人気インテリアプロダクトブランド「HAY」のショップもある!
デンマーク発のインテリアプロダクトブランド「HAY」は、そのおしゃれさで評判。「HAY OSAKA」は東京に続く国内直営2号店で、関西の旗艦店です。
店内は、MARKET/ROOM/MUSEUMの3エリアで構成し、家具や照明、雑貨など多岐にわたるプロダクトを販売。
ライフスタイル全体をコーディネートできるアイテムが揃い、屋外にもアウトドア仕様の家具が多数並んでいます。
■HAY OSAKA(へい おおさか)
TEL:06-6467-8682
営業時間:11~18時
定休日:不定休
「大阪中之島美術館」では企画展のみを開催
「大阪中之島美術館」には常設展はなく、さまざまな企画展を開催しています。目当ての展覧会に訪れるもよし、あるいは出入り自由の1~2階を訪れて、ここまで紹介した館内のアートやショップ、レストランを楽しむもよし。
企画展を開催するのは、さまざまな規模の展覧会に適した設計となっている4~5階の展示スペース。
2023年10月7日(土)~12月3日(日)には4階で「特別展 生誕270年 長沢芦雪 ―奇想の旅、天才絵師の全貌―」を開催します。江戸時代中期に京都で活躍し、「奇想の画家」として近年注目を集める長沢芦雪。代表作の《龍・虎図襖》や初公開作品を含む、初期から晩年までの約100件が一堂に会する大阪初の回顧展とあって話題をよんでいます。※大幅な展示替えあり
芦雪が得意とした 障壁画(襖絵)は、8作品が登場。西光寺(島根)、無量寺(和歌山)、高山寺(和歌山)、薬師寺(奈良)、大乗寺(兵庫)の襖絵が揃って出品されるのは23年ぶり!
生き生きとした動きにキュンとしてしまう、芦雪ならではの愛しき動物の描写も必見です。さらに、卓越した技法や繊細な筆遣いなどを大画面で紹介するコーナーも。
200年以上経った今も、人々を魅了し続ける、奇想の天才絵師の魅力を体感してみてください。
なお、5階では2023年10月26日~2024年1月14日に「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」も開催。あわせて楽しむのもおすすめです。
■特別展 生誕270年 長沢芦雪 ―奇想の旅、天才絵師の全貌―
会期:2023年10月7日(土)~12月3日(日)
(主な展示替え:[前期]10月7日(土)~11月5日(日) [後期]11月7日(火)~12月3日(日) ※この日程以外にも展示替えあり)
TEL:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター〈なにわコール〉)
料金:一般1800円(1600円)、高大生1100円(900円)。小中生500円(300円)※( )内は前売・団体料金
営業時間:10~17時(入場は~16時30分)
定休日:月曜(10月9日を除く)、10月10日
梅田から徒歩圏内。「大阪中之島美術館」のアクセス・チケットの購入方法は?
「大阪中之島美術館」へ行くには京阪渡辺橋駅が近く、徒歩約5分。京阪淀屋橋駅、大阪メトロ肥後橋駅・淀屋橋駅、JR福島駅・新福島駅からもそれぞれ徒歩約10~15分。JR大阪駅から、約20分ほどで歩いて行くこともできます。
「大阪中之島美術館」には、気軽にアクセスできるよう複数のエントランスがあります。当日券を購入するなら2階のチケットカウンター・券売機へ。ただし、日時指定制の展覧会の場合は、混雑状況により入場を待ったり、当日券の販売が終了している場合もあるので、美術館の公式WEBサイトなどから事前購入しておくのがおすすめです。
「大阪中之島美術館」周辺のランチスポットも魅力的!
「大阪中之島美術館」の周辺や、徒歩圏内の梅田エリアには魅力的なランチスポットがたくさん。アート観賞とおしゃれランチで、優雅な1日を楽しんで。
アートとふれあう機会を生みだす「大阪中之島美術館」は、訪れるたびに未知の発見や感動が待っている美術館です。大阪からアートの魅力を世界へ発信する、大阪の新たなシンボルをぜひ訪ねてみてください。
■大阪中之島美術館(おおさかなかのしまびじゅつかん)
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
TEL:06-6479-0550(代表)
料金:展覧会により異なる
開場時間:展示室10~17時(入場は~16時30分)※ショップ・レストランは店舗により異なる
定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)
アクセス:京阪中之島線渡辺橋駅2番出口から徒歩約5分
Text:林檎林
Photo:沖本明、ミュゼカラト、HAY OSAKA
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