食・グルメ
2022.08.21
【奈良】奇想天外な野菜のかき氷、「ベジ氷」が揃う！人気イタリアン「Bambuno（バンブーノ）」
2022年に10周年を迎える「Bambuno（バンブーノ）」は、ならまちに店を構えるイタリアン。自家菜園でとれた有機野菜を中心とした野菜ベースのかき氷「ベジ氷」に注目が集まっています！
3部制イタリアンのカフェタイムには、ベジ氷を
今回訪れるのは「ベジ氷」が話題の人気イタリアン「Bambuno（バンブーノ）」。奈良観光の人気スポット、ならまちの猿沢池付近にあってランチ、カフェ、ディナーの3部制のお店です。今回はかき氷狙いで、カフェタイムにお伺いします。
青い枠のドアが目印。看板にあるメニューは「里芋とルビーチョコバナナ」「赤パプリカとゆめのかいちご」「ポモドーロ・アランチャ・キャラメラート・ショコラ」「本わさびときたまち豆腐」など聞いたことも見たこともないものばかり。これすべてかき氷なのです。
夫婦お二人で営むお店の白い壁に描かれた絵は、奥さんのお友達のイラストレーターさんの即興作品。地元奈良の景色、みずみずしい野菜、輝く太陽など二人がお店を開くにあたって大事にしているものがモチーフ。
地元愛と野菜への愛情がこのボードからも伝わってきます。奈良県内で作られたもの、自家菜園で育てた有機野菜を中心に使って、料理を組み立てます。
地元の人から旅行者まで、人と人との交わりが多く、ものがたりが生まれる場所になっていると店主。人柄がにじむ料理が人を呼び寄せているのでしょう。
「バンブーノ」ならではのかき氷「ベジ氷」
イタリアンのお店がなぜカフェタイムにかき氷営業を？と問うと、きっかけはこの「スワン」製のかき氷機。店主の家では、祖父母の代から遊園地「奈良ドリームランド」で食堂とお土産物屋を営んでいて「よし、これからかき氷を出すぞ」と最新式のかき氷機を買ったタイミングで閉園という悲しい出来事が。「せっかく買ったかき氷機を使ってもらえないか」と父に請われて、この店にやってきたそう。最初は子ども連れのお客さんへのサービスで出していたのが、評判になり、「ならばこの店でしかできないかき氷を」と生まれたのが野菜を使ったベジ氷です。
真っ赤な色味が美しいかき氷は「ポモドーロ・アランチャ・キャラメラート・ショコラ」。ポモドーロはトマト、アランチャはオレンジを表すイタリア語。
上に乗っているのは、トマトのシロップ漬け。氷の上で冷やされて、ひんやりと美味。
ふわっふわの氷に、隠し味にりんごを加えたトマトのピューレ。野菜の爽やかさと甘さ、瑞々しさすべてが詰まったかき氷。体の熱をすっと取り去り、爽やかな余韻が残る。酷暑にぴったりですね。
新作の主役はなんと里芋！ ルビーチョコレートのピンク色がかわいい、里芋のかき氷
最近の新作が「里芋とルビーチョコバナナ」。ルビーチョコは、天然色でルビーのような赤色をしたカカオ豆からできたピンク色のチョコレート。里芋と合わせて淡い桜色のかき氷に。
一口含むと、舌に粒々が感じられます。この粒々の正体は里芋。少し粗めにペーストにして火入れはせず、舌触りの楽しさを残しているそう。デザートなのに野菜という不思議なベジ氷。今まで味わったことのないかき氷の味に感動。食事もおいしいと評判なので、ランチも食べてみたくなりました。
ランチ、カフェ、ディナーの3部制イタリアンの「バンブーノ」。2022年5月からはカフェタイムのすべての氷メニューをベジ氷にしているそうで、これからのメニュー展開も楽しみです。
Photo： photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text：京都ライター事務所 小西尋子
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