高野山 壇上伽藍 根本大塔

高野山で1泊2日の御朱印巡り旅。レア&限定御朱印情報もチェック!

寺社 御朱印 精進料理 写経・写仏 宿坊 るるぶ&more.編集部
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高野山は和歌山県の標高900mの山上の地に弘法大師が開いた真言密教の聖地。参拝の証に御朱印をいただくことができる寺院や宿坊を巡る1泊2日の旅プランはいかが?持っているだけでワクワクしそうなオリジナル御朱印帳や、決まった日にのみ登場する限定御朱印などの情報も要チェックです!

Summary

10:00

はじまりの聖地「極楽橋駅」で旅のスタート!

極楽橋駅 天井絵巻
「俗世」をイメージした電車側のコンコースには「はじまりの天井絵巻」が設置されている

高野山参りの最初に訪れたいのが南海高野線の極楽橋駅。大阪の南海難波駅から特急または快速急行で約1時間半で到着。フォトジェニックな空間が広がり、旅気分をより盛り上げてくれます。

極楽橋駅 宝来天井絵
ケーブルカー側のコンコースには縁起物の切り絵「宝来」をモチーフにした「宝来天井絵」が!

ここからケーブルカーに乗り換えですが、駅舎内は俗世と高野山の境界を結ぶ「はじまりの聖地、極楽橋。」をコンセプトに、電車側のコンコースを「俗世」、ケーブルカー側のコンコースを「聖域」と見立て、黒と赤で演出されています。天井絵に彩られた空間で、思わず足を止め見上げてうっとり♪

極楽橋駅 手水舎
極楽鳥のガラスアートが美しい手水舎

ケーブルカー側のコンコースには、高野山参拝前に身を清めるための手水舎(ちょうずや)、極楽鳥の羽根をイメージしたペーパーフェザーに願いを綴って専用スタンドに飾る「極楽鳥の願掛羽」(がんかけばね)などもあり、お楽しみが満載です。山の冷たい湧き水が注がれる手水舎で心身を清め整えたら、高野山ケーブルカーに乗って山上の高野山駅に向かいましょう。

11:05

女性たちが祈りを捧げた「女人堂」で御朱印を

女人堂

高野山駅からは路線バスに乗って山内へ。不動坂の高野山入り口に立つ女人堂は、女性のための参籠所だった場所。明治5年(1872)に女人禁制が解かれるまで、女性たちはここより山内に入ることは許されていませんでした。高野山参詣に訪れた女性たちは、ここに参籠して夜を明かし、高野山の外周を巡る女人道を歩いて、お大師様がおられる聖地を遠く慕ったといいます。

女人堂
左から、神変大菩薩(役行者)、大日如来、弁財天の御朱印。御朱印料各300円

女人堂には御本尊の大日如来と、修験道の開祖である役行者、そして弁天様が祀られています。手を合わせてお参りをしたら、堂内にある受付に申し込んで、それぞれの御朱印をいただきましょう。御朱印料は各300円。

■女人堂(にょにんどう)
住所:高野町高野山709
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
拝観料:無料
時間:8時30分〜16時30分
定休日:無休
アクセス:バス停女人堂からすぐ

11:30

「徳川家霊台」で葵の御紋がみごとな御朱印を

徳川家霊台

女人堂から徒歩6分ほどの場所にあるのが、徳川幕府初代将軍家康と、2代秀忠の御霊を祀る徳川家霊台。きらびやかな装飾が施された親子の御霊屋が並び立っています。

徳川家霊台御朱印

御朱印は入り口にある受付で授与されるので、拝観受付の際にお願いをしておきましょう。御朱印料は300円。御朱印には「徳川家」と力強く墨書され、葵の御紋の印が迫力たっぷりで感動します。

■徳川家霊台(とくがわけれいだい)
住所:高野町高野山682
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
拝観料:200円
時間:8時30分〜16時30分
定休日:無休
アクセス:バス停波切不動前からすぐ

12:10

「花菱」で精進料理のランチ

花菱
「揚柳膳」5500円は食前酒、本膳、二の膳の料理が並ぶ

高野山でのお昼ごはんはぜひ精進料理を。バス停千手院橋からすぐの場所にある高野山料理の名店、花菱では、高野山の振舞料理の伝統を守った本膳形式の精進会席を味わうことができます。

■花菱(はなびし)
住所:高野町高野山769
TEL:0736-56-2236
営業時間:11〜18時(18時以降は要予約)
定休日:月2回不定休(8月は無休)
アクセス:バス停千手院橋からすぐ

13:15

総本山「金剛峯寺」でオリジナル御朱印帳をチェック!

金剛峯寺外観

金剛峯寺は高野山真言宗の総本山で、高野山内の中心的な寺院。檜皮葺の屋根が風格ある主殿と、渡り廊下で結ばれた別殿や新別殿の建物を巡って拝観することができ、二匹の龍を表現する広大な石庭や奉納された襖絵の美しさに魅了されます。

金剛峯寺御朱印
御朱印は、主殿入り口の御朱印受付で授与されます。御朱印料各300円

御朱印は主殿入り口にある受付でいただくことができます。御朱印料は各300円。写真左の墨書は、弘法大師御詠歌「阿字の子が、あじの古里たちいでて また立ち帰る阿字のふるさと」。写真右は「遍照金剛」と書かれています。これは弘法大師が唐の国で恵果和尚から授けられた名です。

金剛峯寺囲炉裏の間

主殿の囲炉裏の間には千住博画伯の障屏画「瀧図」が奉納されています。この奥は持仏間で、弘法大師坐像(秘仏)と歴代座主の位牌が祀られています。

御朱印帳瀧図
御朱印帳「瀧図」 1500円

金剛峯寺内の売店には御朱印帳が豊富に揃います。千住博画伯が奉納した障屏画をデザインした金剛峯寺オリジナルの御朱印帳などもあるのでぜひチェックしてみてください。

高野山金剛峯寺御朱印帳高野霊木
御朱印帳「高野霊木」1200円

開創以来1200年守り続けられてきた高野山の森から産出された高野霊木(高野杉)。その間伐材を用いて装丁した御朱印帳「高野霊木」も人気があります。題字は弘法大師空海が書かれた文字を集めて作られています。

■金剛峯寺(こんごうぶじ)
住所:高野町高野山132
TEL:0736-56-2011
拝観料:1000円
時間:8時30分〜17時(最終受付16時30分)
定休日:無休(行事により拝観不可の場合あり)
アクセス:バス停金剛峯寺前からすぐ

14:20

「壇上伽藍」にそびえ立つ根本大塔と金堂にお参り

蛇腹道
蛇腹路
壇上伽藍
壇上伽藍にそびえ立つ根本大塔(右)と金堂(左)

初夏には新緑、秋には紅葉が美しい蛇腹路を歩いて壇上伽藍へ。高さ約50mの巨大な根本大塔と、高野山の総本堂である金堂は、内部を拝観することができます。

壇上伽藍の御朱印は、高野四郎とも呼ばれる大塔の鐘のそばにある御供所でいただくことができます。御朱印料は各300円。写真左は金堂の御本尊(秘仏)の薬師如来、写真右は根本大塔内陣に祀られる大日如来が墨書されています。

■壇上伽藍(だんじょうがらん)
住所:高野町高野山152
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
拝観料:無料(金堂、根本大塔の内拝は各500円)
時間:拝観自由(金堂、根本大塔は8時30分〜17時、最終受付16時45分)
定休日:無休
アクセス:バス停金堂前からすぐ

15:30

「高野山霊宝館」でお宝を拝見!

高野山霊宝館

高野山霊宝館は高野山内の寺院に伝わる貴重な寺宝を守り伝える施設。仏像や仏画ファンなら、ぜひ四季折々に開催される特別展や企画展へ。国宝や重要文化財などを含む10万点以上を収蔵し、順次公開されます。

高野山霊宝館紫雲殿

紫雲殿は高野山霊宝館の中心的な展示室。和洋のデザインがみごとに融合した天井のレリーフにも注目してみてください。

高野山霊宝館御朱印

御朱印は受付で申し込むといただくことができます。御朱印料は300円。紫雲殿と墨書されていて、中央には弥勒菩薩を表す梵字ユの印が押されています。

高野山霊宝館御朱印帳曼荼羅
御朱印帳「曼荼羅」 1500円
御朱印帳「金剛神・深沙大将」
御朱印帳「執金剛神・深沙大将」1500円
高野山霊宝館ミュージアムショップ

2023年7月には霊宝館のミュージアムショップがリニューアルオープンしました。
「血曼荼羅」として知られる『両界曼荼羅図』や快慶作の『深沙大将立像』をデザインした金剛峯寺オリジナルの御朱印帳もあるのでお見逃しなく!

■高野山霊宝館(こうやさんれいほうかん)
住所:高野町高野山306
TEL:0736-56-2029
入館料:1300円
時間:8時30分〜17時30分(11〜4月は〜17時)、最終受付は閉館30分前
定休日:年末年始(12月28日〜1月4日)、展示替えで休館の場合あり
アクセス:バス停霊宝館前からすぐ

17:00

宿坊に泊まって戦国武将ゆかりの御朱印を

高野山で泊まるなら、ぜひ宿坊へ。51ヵ寺の宿坊があり、精進料理を味わい、朝の勤行に参加するなど、お寺ならではの風情を楽しめます。また、御朱印を授与いただけるところもあるので問い合わせてみましょう。

蓮華定院の御朱印、御朱印料300円
蓮華定院の御朱印、御朱印料300円

蓮華定院は最後の戦国武将として名をはせた真田昌幸・幸村親子ゆかりの寺院。関ヶ原の戦いの後に、蟄居を命ぜられ、身を寄せていたという歴史があります。御朱印には真田坊と記され、真田家ゆかりの真田六文銭の印が入っています。

■蓮華定院(れんげじょういん)
住所:高野町高野山700
TEL:0736-56-2231
料金:1泊2食付1万2500円〜
時間:IN15時/OUT9時
アクセス:バス停一心口からすぐ

恵光院のオリジナル御朱印帳
日本画家丸山友紀×恵光院のコラボ御朱印帳2000円

恵光院は、明智光秀ゆかりの寺院。本堂に祀られるご本尊の阿弥陀如来と、毘沙門堂に祀られる毘沙門天の御朱印が授与されます。恵光院のオリジナル御朱印帳は、毘沙門天の使いである虎を愛らしい「阿吽の寅」として表紙にデザイン。寅年生まれさんに特におすすめです。そうでなくても欲しくなりそうです。

■恵光院(えこういん)
住所:高野町高野山497
TEL:0736-56-2514
料金:1泊2食付1万3000円〜
時間:IN14時/OUT10時
アクセス:バス停苅萱堂前からすぐ

10:00

2日目の朝は「奥之院」で弘法大師の御廟をお参り

奥之院

奥之院は弘法大師が永遠の瞑想に入られた御廟を祀る聖域。一の橋から御廟橋へ、約2kmに渡って続く杉木立の中の参道沿いには、お大師様を慕って立てられた約20万基ともいわれるおびただしい数の墓碑が並ぶ一大霊場です。
御廟橋を渡った奥は、お大師様が今も私たちを見守ってくださっていると信じられている聖域です。脱帽して居住まいを正し、一礼をしてから橋を渡って御廟へとお参りに向かいましょう。お参りを済ませたら、御朱印は御廟橋の手前の御供所でいただくことができます。

奥之院

毎月21日のお大師様の御縁日などの朝10時頃に訪れると、御廟での法会に参列する僧侶の列に出会うことがあります。参拝者は手を合わせてお見送りをします。

奥之院

写真左の御朱印は弘法大師第一番御詠歌「ありがたや高野の山の岩かげに大師はいまだおわしますなる」と書かれています。写真右は「弘法大師」の墨書と「弥勒菩薩」の御宝印です。御朱印料は各300円です。

奥之院

写真左は、60日に一度、年に6回の甲子(きのえね)の大黒天の御縁日にのみ授与されるとてもレアな御朱印です。写真右は、毎月28日の御縁日のみ授与される不動明王の御朱印で、いずれも限定の貴重な御朱印です。御朱印料は各300円です。

■奥之院(おくのいん)
住所:高野町高野山550
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
拝観料:無料
時間:8〜17時(11〜4月は8時30分〜16時30分)
定休日:無休
アクセス:バス停奥之院前から徒歩20分

12:30

「高野山大師教会」で写経体験!

さて、高野山の御朱印巡り旅の最後は、高野山大師教会へ。大正14年(1925)建造の大講堂に祀られる御本尊の弘法大師の御朱印が授与されるほか、写経や受戒などの体験もできます。

高野山大師教会御朱印

遍照尊と墨書された高野山大師教会の御朱印、遍照とは「仏の慈悲があまねく照らす」という意味です。御朱印料は300円。

高野山大師教会

椅子と机が用意された写経室で、写経用紙のお手本を筆ペンでなぞる写経体験。1時間ほどかかるので15時までに受付を済ませましょう。書き終えたら名前と願い事を書いて奉納しましょう。

■高野山大師教会(こうやさんだいしきょうかい)
住所:高野町高野山347
TEL:0736-56-2015
拝観料:無料(写経1500円、授戒1000円)
時間:8時30分〜17時、写経体験は15時受付終了
定休日:無休(行事により入場不可の場合あり)
アクセス:バス停金剛峯寺前からすぐ

Text&Photo:杏編集工房 中島彰子

高野山へのおでかけに!
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3大スポット・壇上伽藍、奥之院、金剛峯寺のみどころガイドはもちろん、門前町での精進料理ランチ、御朱印巡り、プチ修行体験、人気の宿坊ステイなど、高野山の観光情報をたっぷりご紹介!巻末には、白浜や熊野三山など高野山と一緒に行きたい周辺のおでかけスポットや温泉も掲載。日帰りでも宿泊でも、高野山観光するなら必携の一冊です。

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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Model Course

高野山で1泊2日の御朱印めぐり旅

10:00

南海電鉄 極楽橋駅

ケーブルカー5分、高野山駅下車
バス7分

11:05

女人堂

徒歩5分

11:30

徳川家霊台

徒歩10分

12:10

「花菱」で精進料理ランチ

徒歩5分

13:15

金剛峯寺

徒歩5分

14:20

壇上伽藍

徒歩8分

15:30

高野山霊宝館

徒歩15分

17:00

宿坊へ宿泊

バス9分(「蓮華定院」からの場合。「恵光院」から一の橋までは徒歩2分)

10:00

奥之院

バス7分

12:30

高野山大師教会

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