【軽井沢】癒しの森にたたずむ「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」で優雅なアフタヌーンティーを
豊かな自然に包まれた高原の避暑地、軽井沢。メインストリートの旧軽井沢銀座商店街を通り抜けた先、緑の木立の中にたたずむレストランが、2021年7月にオープンした「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」です。ふかふかの苔庭を眺める森のテラス席に座れば、まるで絵本の中に飛び込んだかのよう。軽井沢の心地よい風を感じながら、人気の苔庭から着想を得たアフタヌーンティーや、信州の食材満載の食事を楽しんでみませんか。
Summary
動物も遊びにやって来る、豊かな自然に抱かれたレストラン
「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」は、東京ばな奈やシュガーバターの木、ねんりん家などを運営する、株式会社グレープストーンによるレストラン&パティスリー。広大な敷地のすぐ脇には小川が流れ、その水辺にクレソンが自生していたことから、この場所を「クレソンリバーサイド」と名付けたそうです。さまざまな動物が暮らしている旧軽井沢の森。“人と、自然と、動物の共生”をコンセプトに、清流も苔の庭も木々もできるだけそのままの形で残し、豊かな自然に溶け込むようにレストランがあります。
まず目を引くのは、エントランスから続くアプローチ。まるで丸太の中をくぐり抜けるような演出に、心弾ませながらレストランへと向かいます。このアプローチは、庭の古木が朽ちて倒れ、森に暮らす動物たちがそこを行き来している、そんな情景をイメージして作られたそう。丸太の内部はワインカーヴを思わせる空間。オリジナルで開発したシードルや、ノンアルコールソーダなどのドリンクが並んでいます。
心地よい苔庭のテラスで、憧れのアフタヌーンティーを
レストランの名物は、「森のアフタヌーンティー」。3段のプレートには、自家製パンで作るサンドイッチやケークサレなども盛り込まれるため、ランチ代わりにオーダーする人も多いそうです。
アフタヌーンティーを手がけるのは、熊谷七海パティシエール。この場所、この瞬間にしか味わえない、とびきりのメニューで、おもてなしをしてくれます。軽井沢の森に棲むイノシシの赤ちゃんをモチーフにした「ウリ坊モンブラン」や、鳥たちの巣を模してカダイフ(糸状の生地)をまとわせたシュークリーム、上部を抹茶パウダーで覆って苔庭をイメージした「クレームマスカルポーネシトロン」など、見た目でも楽しませてくれます。
上段のドゥミセック(焼き菓子)やショコラも、丸太をかたどったり、どんぐりを表現していたりと、遊び心にあふれています。コーヒー、紅茶、ハーブティーが好きなだけ味わえるのも魅力。森の動物たちに想いを馳せながら、贅沢なティータイムを過ごしましょう。
天気のいい日はぜひテラス席へ。デッキからところどころに木が生えているように見えるのは、以前からある自然を損ねないよう、建物をデザインしたから。木洩れ日がきらめいて、すがすがしい時間が流れます。予約の際、テラス席のリクエストもできます。
レストランは天井が高く開放感あふれる空間で、大きな窓からは美しい緑の木立と苔庭が眺められます。ディナータイムには、テーブルのキャンドルに火が灯され、グッと大人の雰囲気に。
こだわりのオリジナルドリンクを食事とともに
レストランでは、フレンチベースの洗練された料理に合うよう、独自に開発したオリジナルドリンクを揃えています。おすすめは、長野県産リンゴ100%のお酒シードルや、リンゴとブドウをブレンド発酵させた果実酒、シードル・ワイン。長野県産品種にこだわり、配合比率や使用酵母、醸造スタイルすべてにこだわって生まれた逸品です。
ノンアルコールなら、長野県産フルーツの果汁に時間をかけて炭酸ガスを注入した、オリジナルソーダを。リンゴまたはブドウ100%のソーダが、喉をシュワッと潤してくれます。このほか、自家製スムージーやフルーツのトニックソーダなどもあり、ドライバーやお酒が苦手な人にもうれしいラインナップです。
信州の食材を中心に、フレンチの技法をかけあわせて
都内の名店を経て、フランスの星付きレストランで腕を磨いた芝宝洋シェフによる、ランチのコースも見逃せません。信州の旬の野菜をふんだんに使った、色鮮やかな料理で目と舌を楽しませてくれます。「季節のクレソンリバーランチ」のアミューズは、「クレソンの愉しみ」と題したサラダ。やわらかいフレッシュなクレソンと、米粉をまぶして揚げたクレソン、信州産ジャガイモのチップを、レモンのドレッシングでさっぱりといただきます。炒ったアンチョビとクルミ、パン粉のカリカリ感がアクセントに。
前菜の彩りの美しさにも思わずため息が。「旬野菜の菜園仕立て」には、芝シェフが軽井沢の農園や直売所で選んだ旬の野菜が20種類以上も使われています。フレッシュな生野菜に加え、マリネ、ロースト、フリットや乾燥、発酵など、さまざまな調理法で野菜のおいしさを引き出し、一皿に組み立てています。ひと口味わうごとに驚きが感じられ、笑顔になれる一品です。
メインディッシュは、本日のおすすめメニューから選べます。この日は、信州のブランド豚、安曇野放牧豚を使ったロティ。肉質はきめが細かく、野性味ある食感。甘みのある脂が広がって、シェリービネガーを使った酸味のあるソースとよく合います。付け合わせの野菜のおいしさも感動的です。低温でローストすることで、野菜の旨みをぎゅっと凝縮。小さなキューブのリエットも添えて。
デザートは、季節のデザートより1品チョイス。マンゴーと柑橘、杏仁のコンビネーションが、ひんやりとした爽やかさを運んでくれます。食後のドリンクは、コーヒー、紅茶、ハーブティーの中からお好きなものを。心地よい風が吹き抜けるテラスで、ゆったりとした時間が過ごせます。
2022年7月にはパティスリーがオープン
2022年7月、館内にテイクアウト専門のパティスリー(スイーツショップ)がオープン。アフタヌーンティーにも登場する、紅玉と信州産グラニースミス、発酵バターで作る「森の焼きりんごパイ」、濃厚なコクとなめらかな食感が楽しめる「旧軽井沢チーズケーキ」など、オリジナルのスイーツがショーケースに並びます。「森のシュークリーム」は、ブルボンバニラが香る自家製カスタードを注文後に詰めてくれる一品。ザクザク香ばしいシュー生地とクリームの相性が抜群です。
森に暮らすイノシシをモチーフにしたサブレ「いのさぶれ」は、2022年8月に登場した新商品。手のひらいっぱいの大きめサイズで、さっくり、軽やかな口当たりです。配送不可のため、ここでしか手に入らないレアな逸品。軽井沢の思い出に、またギフトとしてもぴったりです。
軽井沢の四季折々の自然に包まれたテラスで、見た目も華やかなアフタヌーンティーや地元食材のランチを味わう贅沢な時間。自分へのご褒美に、とっておきの記念日に、ぜひ訪れてみたい一軒です。
■クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢(くれそんりばーさいどすとーりーきゅうかるいざわ)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字木戸根680-1
TEL:0267-46-8037
営業時間:カフェ11時30分〜16時(15時LO)、ランチ11時30分〜15時(13時30分LO)、アフタヌーンティー11時30分〜17時(15時LO)、ディナー17〜21時(19時LO) ※季節により変更になる場合あり
定休日:不定休、冬季休業予定(期間はホームページで要確認)
Text&Photo:塚田真理子
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