【京都】世界遺産、下鴨神社のみどころ&パワースポットの魅力に迫る!

【京都】世界遺産、下鴨神社のみどころ&パワースポットの魅力に迫る!

京都府 るるぶ&more.編集部 神社 パワースポット 縁結び
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京都市左京区にある下鴨神社は、京都でも有数のパワースポット。美や縁結びのほか、子宝や交通安全など様々なご利益があることで知られています。広大な境内には、チェックしておきたいポイントが盛りだくさん! 今回はそんな下鴨神社の魅力をご紹介します。

Summary

京都最古の神社、下鴨神社の歴史


世界遺産の下鴨神社があるのは、賀茂川と高野川が合流する鴨川デルタのすぐそば。京阪出町柳駅からも歩いてすぐなので、アクセスも便利です。

神社の歴史は紀元前90年頃にまで遡り、古代の豪族である賀茂氏が五穀豊穣の神として信仰したことが起源とされています。正式名は賀茂御祖(かもみおや)神社で、賀茂川の下流に位置することから下鴨神社と呼ばれるようになったそうです。

国宝である本殿は西と東に分かれており、西本殿には賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、東本殿には玉依媛命(たまよりひめのみこと)がそれぞれ祭られています。賀茂建角身命は、古代の京都を築いた都の守護神で、世界平和や五穀豊穣、厄除け、交通や旅行など安全における多方面のご利益があるのだとか。玉依媛命は、上賀茂神社の祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかずちおおかみ)の母で、女性の守護神として信仰され、縁結びをはじめ、子宝、安産、育児などにご利益があるそうです。

なお、本殿は非公開のため拝観することができませんが、毎年7~9月には「本殿・大炊殿特別公開(別途拝観料必要)」が行われるので、タイミングがあえば足を運んでみてくださいね。

おすすめルートをご紹介!境内のパワースポット巡り

下鴨神社には30もの社があります。社を巡る順番に決まりはありませんが、たくさんある社を効率良く周りたいところ。境内を取り囲む広大な森を堪能しながら、各社の御利益を求めて参拝しましょう。

今回最初に参拝したのは、境内の一番南にある摂社・河合神社(かわいじんじゃ)。こちらは神武天皇の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祭神です。

東本殿に祭られている玉依媛命と同じく、女性の守護神として信仰されるほか、玉のように美しかったことから、美麗の神様としても有名。美麗を祈願する鏡絵馬はちょっとユニークで、これを求めて訪れる参拝者も多いそうです。

こちらがその鏡絵馬。手鏡の形の絵馬には、顔が描かれており、自身の化粧品や色鉛筆を用いて自分の顔を描きます。裏には願い事を記入しましょう。この絵馬を奉納すると、身も心も美しくなると言われています。

河合神社の休憩所では、神社内で採れるカリンと御神水で作られた美人水350円を購入できます。カリンにはコラーゲンの合成を高めるビタミンCが含まれており、美肌効果が期待できるのだとか。美人水をいただいて、美しい肌を手に入れましょう。

境内を覆うように広がるのが、太古から京都の地に存在する原生林、糺の森(ただすのもり)です。その昔は150万坪にもおよぶ広大な面積だったそうで、現在も東京ドームの約3倍を誇る12万4000平方メートルの広さとなっています。

1983年に国の史跡に指定され、古代の姿を留める森は、樹齢200年から600年あまりの樹木でできているのだとか。参道を覆い隠すように生い茂っているため、夏でもひんやり涼しい時間が過ごせます。
街中で自然を堪能できるため、地元の人の憩いの場としても人気で、本殿まで散策する時間はとてもリフレッシュになりました。

糺の森を進んでいくとあるこちらの石。「さざれ石」という言葉を聞いて、思い浮かぶものはありませんか?
そうです、国家「君が代」の歌詞に登場するさざれ石。年々成長し、岩になると信じられている神霊の宿る石で、『古今和歌集』でも祖先から信仰してきた石として詠まれています。

下鴨神社の入口である楼門前に佇むのがこちらの相生社(あいおいのやしろ)。相生社には、神皇産霊神(かみむすびのかみ)という縁結びの神様が祭られており、様々な良縁が祈願される場所です。左側には縁結びの社の神徳を表すものとして、2本の木が1本に結ばれた連理の榊(れんりのさかき)が。縁結びのほか、安産や育児、家庭円満のご利益があるとされ、多くの人がパワースポットとして訪れています。

こちらは『源氏物語』の作中に登場する和歌が書かれた恋みくじ300円。男女別に引く珍しいおみくじで、それぞれでデザインが異なります。大切な人と訪れた記念に引いてみるのも良さそうですね。

次に訪れたのは本殿の東に位置する御手洗社(みたらしのやしろ)。井戸の上に立つことから井上社の別名で知られるこの社には、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)という災難厄除けの神様が祭られています。

御手洗社の井戸から湧き出る水と繋がっているのが、こちらの御手洗池。下鴨神社はみたらし団子の発祥の地としても有名で、土用の丑の日に川や池に清水が湧き上がるという伝説があり、その時にできた水泡を真似たものが、みたらし団子の起源だとか。近辺にはみたらし団子の美味しい店があるので、参拝の帰りに立ち寄ってみるのも良いですね。

御手洗社にある授与所では、水みくじを行うことができます。下鴨神社の神紋である双葉葵が散りばめられたかわいいデザインに心躍りますね。御手洗池に浸すと結果が浮き出るという仕組みになっているので、水に浸ける瞬間もドキドキで、文字が浮かび上がる様子を眺めるのも楽しいですよ。

最後に参拝したのは本殿の前に位置する干支の社、言社(ことしゃ)。十二支が祭られている七つの社は、干支の守護神として有名です。自分の干支を祭る社に参拝する形式のため、家族や友人と来ても向かう先はさまざま。通常の参拝より特別感を楽しめるのが魅力です。

下鴨神社のかわいいお守りを授かりましょう

参拝を終えたら、お守りの授与所もチェックしておきましょう。20種類以上のお守りが並び、見るだけでもついつい時間が過ぎてしまいそうです。

こちらは心願成就のご利益がある「媛守(ひめまもり)」1000円。ちりめん生地で作られたこちらのお守りは、全て異なった柄となっており、自分だけのお守りとして手にできるのが嬉しいポイント。参拝の思い出にもなる人気のお守りです。

パステルカラーがかわいい「良縁・縁結び守」1000円や、紅白の2色でセットになった「縁結び守(箱入り)」1000円など、縁結び守だけでもいろいろと用意されています。
その他には、レースに花柄の刺繍が施された「安産御守(レース)」1500円や、手首や所持品に巻き付けて良縁を結ぶ「葵紐」1500円など、一見お守りにみえないおしゃれなものも。どれにしようか迷ってしまいますね。

いかがでしたか?今回はみどころ満載の下鴨神社の中から、必見スポットをご紹介しました。神社の公式WEBサイトからはイラストで分かりやすく解説された境内図もダウンロード可能なので、30の社巡りにチャレンジするのもおすすめです!

下鴨神社へのアクセスは?

旅の玄関口、京都駅からのアクセスはバスがおすすめ。京都市バス4系統または205系統で、「下鴨神社前」まで約25分で行くことができます。
電車の場合は、JR奈良線「京都駅」から「東福寺駅」で京阪電車に乗り換え、「京阪東福寺駅」から「出町柳駅」で下車後、徒歩12分です。所要時間は、徒歩を含め約35分となっています。
鴨川も近く、自然に囲まれた場所なので四季折々の風景が楽しめるのも魅力です。ぜひ訪れてみてくださいね。

■下鴨神社(賀茂御祖神社)
しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
TEL:075-781-0010
拝観: 6時30分~17時
定休日:無休
料金:境内無料

Photo:ハリー中西
Text:吉田侑(エディットプラス)

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