道後オンセナート2022

「道後オンセナート2022」愛媛県・道後温泉街を彩るフォトジェニックなアート作品をご紹介!

愛媛県 道後温泉 温泉 アート フォトジェニック るるぶ&more.編集部
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日本三古湯のひとつとして知られる、愛媛県・松山市の道後温泉。歴史ある温泉地の街中で、アートプロジェクト「道後オンセナート2022」が4年ぶりに期間限定で開催!情緒豊かな温泉街を歩くだけで、今注目のアーティストによる芸術作品に出合えます。作品の観覧は無料なので、気軽にアートを楽しめるのもポイント。ぜひチェックしたい話題の作品をピックアップしてご紹介します♪

Summary

「道後オンセナート2022」って何?いつまで?

道後オンセナート2022

愛媛県を観光するなら必ず訪れたい道後温泉。日本最古級の温泉ともいわれており、『日本書紀』や『万葉集』にも記されているほどの長い歴史を持ちます。そんな道後の街中に、国内外で活躍するアーティストが手がける芸術作品を展示するアートプロジェクト「道後オンセナート2022」が開催されています。「道後オンセナート2018」から4年ぶりの開催で、参加するアーティスト数も過去最多。
プロジェクトの開催期間は2023年2月26日(日)まで。一部の作品は、期間終了後も継続して展示されます。今回は温泉街を彩る約30組のアーティストによる作品のなかでも、注目&話題の作品をみどころとともにご紹介します!

道後温泉のシンボル的存在が作品に!「熱景/NETSU-KEI」

道後オンセナート2022

国の重要文化財にして現役の公衆浴場である「道後温泉本館」。2024年12月末まで、営業を継続しながら、保存修理工事を行っています。そんな「道後温泉本館」の作業部分を覆う巨大な素屋根テント膜も、実は芸術作品のひとつなんです。

道後オンセナート2022

素屋根テント膜を利用した作品「熱景/NETSU-KEI」は、世界的な画家である大竹 伸朗(おおたけ しんろう)氏によるもの。作品の大きさはなんと南北約34m、東西約30m、高さ約20m!水・熱・光、または人や街が生み出すあらゆる”エネルギー”を、鮮やかな色彩で表現しています。

道後オンセナート2022

こちらの作品は、本館近くの小高い山の上にある遊歩道「道後温泉 空の散歩道」からも観賞できます。道後温泉のかけ流しの源泉が注がれる足湯も設置されており、名湯に癒やされながら芸術を観賞する極上の時間が過ごせますよ♪

■熱景/NETSU-KEI
展示期間:2021年12月17日~2024年12月(予定)
展示会場:道後温泉本館
観覧時間:常設

蜷川実花氏のインスタレーションを「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」で

道後オンセナート2022

「道後温泉本館」から徒歩3分の場所にある日帰り入浴施設「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」。その中庭には、写真家・映画監督として活躍する蜷川 実花(にながわ みか)氏によるインスタレーション作品「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」が展示されています。

道後オンセナート2022

約230点もの花の写真を地面や回廊に設置した作品は、ビビットな色合いで写真映え抜群。夜になると回廊に設置された提灯が灯り、幻想的な雰囲気が広がります。浴衣姿で作品と一緒に写真を撮れば、アーティスティックな一枚に仕上がるはず。

■道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション
展示期間:2021年10月27日~2024年2月29日
展示会場:道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 中庭
観覧時間:常設

どこか懐かしい世界観。TIDE氏の作品をチェック

道後オンセナート2022

道後ハイカラ通りの入り口にある「放生園」の足湯には、ペインター・TIDE氏による立体作品「SPRING」が展示されています。ひょっこりと顔を出しているのは、TIDE氏が2019年から制作を続ける「CAT」シリーズに登場するキャラクターです。

■SPRING
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:放生園
観覧時間:常設

道後オンセナート2022
©TIDE/ Dogo Onsenart 2022

道後ハイカラ通り内で砥部焼の器を販売する「寿美屋」の外壁には、作家初の試みとなるミューラル(壁画)作品「Mural #1」も展示。子どもの頃に見たアニメに入り込んだような不思議な感覚が味わえます。

■Mural #1
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:寿美屋
観覧時間:常設

「神縁ポータル」で旅の行き先を決めよう!

道後オンセナート2022

道後温泉観光の拠点である「道後観光案内所」に設置された「神縁ポータル」は、道後の神縁・開運スポットへの道筋を示すおみくじが引ける楽しい仕掛け付き。こちらの作品は、日本的な文化・習慣・信仰を近代的なテクノロジーを用いて新しく解釈するメディアアーティスト・市原 えつこ(いちはら えつこ)氏が手がけました。

道後オンセナート2022

夜になると、レトロなネオン風のライトが点灯するのもポイント。昼夜でまた違った雰囲気が楽しめるので、旅の始まりと終わりに足を運ぶのがおすすめです。

■神縁ポータル
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:道後観光案内所
観覧時間:体験時間は9~17時、観覧時間は~22時

絡み合う糸で道後温泉を表現した「道後温泉系」

道後オンセナート2022

伊予鉄道「道後温泉駅」からすぐの場所にある「道後温泉 第4分湯場」では、編むという手法で表現を行うアーティスト・力石 咲(ちからいし さき)氏による「道後温泉系」が鑑賞できます。

道後オンセナート2022

作品は、道後温泉の旅館・ホテルなどで使用されたタオル800枚を素材にした編み物で制作されています。天井の糸の塊は雲を、そこから垂れる紐は雨を表現。道後の源泉から流れ出た湯が雨になって地面に降り、湯に戻るという循環を作品に落とし込んでいます。建物の外側もタオルのリサイクル素材で編みくるまれているので、そちらも注目を。

■道後温泉系
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:道後温泉 第4分湯場
観覧時間:9~20時※大掃除などで臨時休館あり(12月中に1日実施)

パネル&ARフィルターで写真を撮影しよう!

道後オンセナート2022
©yuji sumikawa / dogo2021

なかには、自分が作品の一部になれる展示も。隅川雄二(すみかわゆうじ)氏による「道後温泉五如団子(どうごおんせんごしきだんご)」は、道後温泉が持つ様々な表情を5色の団子に例えた、5つの作品の総称です。
作品のひとつである「道後温泉 つもりの愉(ゆ)」は、現在は保存修理工事中で入浴ができない道後温泉本館の浴室「神の湯」をイメージ。設置されているパネルに顔を乗せると、まるで実際に入浴しているかのような写真を撮影できます。

■道後温泉五如団子
展示期間:2021年10月27日~2024年2月29日
展示会場:振鷺亭
観覧時間:常設

道後オンセナート2022
左から「ONSEN SMILE」、「WARM UP DOGO」使用イメージ

マルチメディアデザイナーである尾野 光子(おの みつこ)氏が制作したオリジナルARフィルターで、ユニークな写真を撮影しましょう。ARフィルターは、「道後温泉本館」の東側広場にある「振鷺亭(しんろてい)」のみで使用できる「WARM UP DOGO」と、いつどこでも楽しめる「ONSEN SMILE」の2種類を用意。どちらも「道後オンセナート2022」公式Instagram上で利用できます。思わずくすっと笑ってしまうようなショットを収め、友達にシェアしてください。

■WARM UP DOGO
展示期間:2021年10月27日~2024年2月29日
展示会場:振鷺亭
観覧時間:常設
■ONSEN SMILE
場所、時間を問わずオンラインで利用可

街角で心が震える詩に出合う「マチコトバ」

道後オンセナート2022

「マチコトバ」は、道後の街全体を一冊の詩集にみたて、路地裏や建物の壁面など、あらゆる場所に詩を展示するという作品です。展示される詩は、詩人はもちろん、俳人やアーティスト、クリエイターなど多様な参加者が「いきるよろこび」をテーマに選定または制作したもの。道後温泉の隠れた名所に足を運び、ふとした日常的な美しさを感じ取りながら、それぞれの詩と向き合いましょう。

■角田 寿星「再会」
選定者:浦島 茂世(うらしま もよ)
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:道後温泉 椿の湯・北側 壁面
観覧時間:常設

道後オンセナート2022
©SUPER BEAVER/ Dogo Onsenart 2022

若者を中心に絶大な人気を誇るロックバンド・SUPER BEAVERが「マチコトバ」に参加したことでも話題になりました。数多くの楽曲の中から歌詞を選定し、10の作品として展示されています。作品の多くはポップなタイポグラフィで表現されており、はっと目を引くインパクトがあります。

■SUPER BEAVER「~道後からあなたへ~」
展示期間:2022年4月28日~2023年2月26日
展示会場:道後観光案内所前ロッカー、椿坂・大和屋別荘下、道後商店街・柱、椿の湯・入口、大和屋本店・外生垣、宝厳寺・駐車場、道後プリンスホテル、道後公園・休憩所屋根
観覧時間:道後プリンスホテル・足湯は6~22時、宝厳寺 駐車場は9~17時、そのほかは常設

道後オンセナート2022

今回ご紹介した作品以外にも、魅力あふれる作品が多数展示されています。ぜひ期間中に訪れて、直接作品を鑑賞してみてください。アート作品で感性を磨いた後は、「道後温泉本館」などの入浴施設で、心身をリラックスさせてくださいね♪

■道後オンセナート2022
住所:愛媛県松山市道後湯之町周辺
TEL:089-921-6464(未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会事務局)
営業時間:施設により異なる
定休日:施設により異なる

Text:葉山ほのか(Clay)
Photo:能勢太郎(Clay)、未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会事務局

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