食・グルメ
2022.09.25
東京・三鷹「ひつじ組」の名物は手づかみケーキ？ひつじの焼き菓子？どれを食べても大満足！
三鷹駅から北に15分ほど歩いた先にある「ひつじ組」。2022年6月、人通りの少ない閑静な住宅街に移転・オープンした、実は知る人ぞ知るフランス菓子＆スイーツのお店です。ひつじ年生まれの女性パティシエ2人組が、本場フランスや国内の有名店で学んだ技術を駆使したおいしい名物スイーツを手がけています。
Summary
人気パティシエ2人組が手がけた小さな街のスイーツ店「ひつじ組」
閑静な住宅地が広がる三鷹駅北側の西久保エリアにオープンした「ひつじ組」は、イギリスの教会で使用されていたというステンドグラス入りの扉が目印。ここは、ともにひつじ年生まれという2人組のパティシエが手がけるスイーツ＆焼き菓子のお店です。もともと豊島区のシェアキッチンなどで限定的に活動をしていましたが、その当時から大手メディアに取り上げられるほど大きな評判を集めていました。
洋菓子の本場フランスや国内の有名店で学んだ技術で作り上げるのは「季節と時間に寄り添ったお菓子」。果物のお店をはじめ、全国の農家さんとも直接やりとりをしながら、旬のフルーツを積極的にメニューに取り入れているそう。季節に合わせて生クリームの乳脂肪分の割合を変えるなど、手間を惜しまずお菓子作りを続けています。
基本的にイートインはできませんが、9月末までは夏季限定の「ひつじ組のパフェ氷」850円が店頭で楽しめます。こちらはシロップ、果肉、ゼリー、泡、ソースといった5つのパーツを選べるセミオーダーの一杯。夏イチゴルバーブ、マンゴーキウイ、ラズベリー、パッションフルーツなど、さまざまな果実をお好みで組み合わせることができるんです。
2022年の末頃には、道路を挟んだ向かい側に大きな公園もできる予定。テナントのオーナーさんに譲ってもらったというエスプレッソマシーンも修理中で、これからさらに魅力が増しそうなお店ですが、今回はオープン前から大人気の焼き菓子＆スイーツを中心にご紹介します！
ギフトにもおすすめの焼き菓子も！人気は真心が宿る「ひつじのフロランタン」
フランスのブルターニュ地方を代表する厚焼きクッキーであるガレットブルトンヌ、花の香りを閉じ込めたフィナンシェなど、多彩な焼き菓子はギフトに最適。贈り先の家族構成や好みに合わせ、自由に組み合わせることができます。一つひとつを個別にも購入できるので、自分で味わって気に入ったものを、そのまま大切な相手にプレゼントするのもよいでしょう。
セレクトした焼き菓子を入れる「ギフト箱（大）」550円は、真心を伝えるのにぴったりな温かみのあるオリジナルデザイン。飾りつけ用に手作りの「ミニブーケ（ドライフラワー）」100円も販売されています。お花の種類や箱のデザインも季節に合わせて用意しているそう。
焼き菓子の人気ナンバーワンは、お店のシンボルを型どった「ひつじのフロランタン」260円。甘さ控えめのアーモンドヌガークッキーで、ピスタチオダイスやドライクランベリーが絶妙なアクセントになっています。
溶かしバターにラベンダーの花を浸して香りを抽出しているのが「フィナンシェ ラベンダーアールグレー」280円。粒状にして生地に練り込んだアールグレイと混ざり合い、優雅な香りが口いっぱいに広がります。
旬の素材が際立つ「手づかみショート」や「キッシュ」など、すべてが名物
「残りもののケーキを手づかみで食べたら、いつもよりおいしく感じて」というエピソードから誕生した「手づかみショート」600円〜も名物のひとつ。ショートケーキ用スポンジに少しだけ蜂蜜を加えて、甘さ控えめの生クリームとともに旬の果実を挟み込んだオリジナルのスイーツです。
「ナガノパープル」750円をテイクアウトし、自宅で味わって驚いたのが果実そのものが際立っていたこと。少し甘さのあるスポンジ生地は非常になめらかで、糖分8％の生クリームとの境目が分からないくらい溶け合い、スーッと消え入るような食べ心地。一般的に糖度18〜21度ほどになるナガノパープルの甘さが強調されつつ、口のなかで爆発するようにみずみずしい果実感が広がります。秋にはイチジクや焼きイモを使用した「手づかみショート」が登場予定とのことですが、一体どのような味わいになるのでしょう!?
日替わりでさまざまな具材を使用しているのが「季節のキッシュ」600円。この日の具材は「鴨と万願寺とうがらし」で、全体に鴨肉とチーズのうまみ、そしてスモーキーな香りが染み渡っていました。フォークで切れるくらい柔らかくて、ほろ苦い万願寺トウガラシとの相性も抜群です！
決してメニュー数が多いお店ではないのですが「名物はこれ」と決めることができないほど、総じてクオリティが高かった「ひつじ組」。カキ氷、焼き菓子、手づかみケーキ、キッシュ、どれかひとつを目当てに訪れた場合でも、いろいろ味わうことをおすすめします！
Text＆Photo：柴山たき（effect）
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