食・グルメ
2022.09.08
京都御苑の緑の中で絶品どら焼きを味わえるカフェ「SASAYAIORI+京都御苑」
2022年5月、京都御苑内の近衞邸跡休憩所内にオープンした「SASAYAIORI+（プラス） 京都御苑」。どら焼きやパフェ、抹茶など、京都の老舗和菓子店「笹屋伊織」の和菓子とお茶を楽しめるカフェとして早くも人気です。御苑の緑を眺めながら、ゆっくりとしたひと時を過ごしに行ってみませんか。
緑豊かな京都御苑で静かな時間を過ごせる和カフェ
京都御苑は京都御所や京都迎賓館などを取り囲むように整備された広大な国民公園です。江戸時代には、約140の宮家や公家の屋敷があった場所で、現在は約5万本の木々が植えられ、市民の憩いの場になっています。公家の家格で最も高い五摂家筆頭である近衞家邸宅跡地の一角に「SASAYAIORI+ 京都御苑」があります。
笹屋伊織の創業は1716年、京都で300年以上の歴史を誇る老舗です。受け継がれてきた和菓子の数々は、長年京都の人に愛されてきました。店舗は、周りの木々の緑にとけこむような和モダンな平屋造り。カウンターでオーダーしたらセルフサービスで、一部はテイクアウトもできる気軽なカフェです。
三方が全面ガラス張りの明るい店内には、カウンターとテーブル席があり、テーブル同士の間隔は広くとられています。眼前に広がる御苑の木立は四季折々に色を変え、眺めていると時間を忘れそう。シンプルな木製のテーブルとイス、丸窓のあしらいなど、すっきりとしたインテリアの中にいると心が整います。
テイクアウトもできる福来どらやき
「福来（ふっくら）どらやき」は、プレーン400円、宇治抹茶700円、香ばしきなこ700円など、全6種類。バーガー袋がついてくるので、テイクアウトでも食べやすいのです。
宇治抹茶スペシャルをいただくと、ふわふわのどら焼きの皮の中に、あんこや生クリームがたっぷり。
店内でいただく場合はスプーンがついてきます。それぞれの味を確かめた後に全部まとめて一気にパクリ。抹茶アイスのほどよい渋みと抹茶あんこの濃厚な味、それを包むソフトな生クリーム、ベースの粒あんのこっくりとした甘さ、すべてのバランスがとれていて、なんともいえないおいしさです。
抹茶好きははずせない老舗が作る「抹茶パフェ」
土に還るサスティナブルな器に入ったパフェは、上質な抹茶をたっぷり使ったアイス、抹茶の寒天、白玉団子と、見た目からそそられます。その下には、バニラアイスと甘い寒天などが隠れています。甘く煮た小豆もコクがあって、あんことはまた違った風味が楽しめます。
トッピングは笹屋伊織のロゴが入ったモナカの皮。職人が一枚一枚手焼きしたもので、パリッととっても香ばしく、そのままでもパフェの具材を乗せて食べてもGoodな味わいです。ほかにも上生菓子やあんみつ、みたらし団子などもあり、ほうじ茶や抹茶とのセットも楽しめます。
おみやげにほしくなる和菓子の数々
「胡麻鼓」は、醤油風味のふんわりもっちりした生地が、風味豊かな黒胡麻あんを包みます。京都御苑オリジナル掛け紙は、目上の方へのおみやげにも喜ばれそう。ほかにも季節ごとに厳選した銘菓が並びます。
販売されるのは、毎月20、21、22日のみという、笹屋伊織を代表する銘菓「どら焼」。東寺の僧侶の依頼より生まれたこの銘菓は、市の立つ21日の前後だけに販売される、京都の人にとってはおなじみの味なのです。
どら焼きのイメージを覆すようなしっとりした皮となめらかなあんが特徴。この3日間はここでも買うことができます。さらに店内で抹茶とのセット（950円）でも食べることができるので、20日から22日に来店した人はぜひ味わってみましょう。
地下鉄今出川駅3番出入口を出て、今出川御門から入ると御苑の緑の中を通って店舗へ、乾御門から入ると遊具のある公園を越えた場所にあります。御苑を散策してから立ち寄るのもいいし、先にカフェで小腹を満たしてから御苑の自然を楽しむのもよし、かつて公家たちが暮らした由緒ある場所でゆっくりと過ごしましょう。
■SASAYAIORI+ 京都御苑
（ささやいおりぷらす きょうとぎょえん）
住所：京都府京都市上京区京都御苑3
営業時間：10時～16時30分（16時LO）
電話番号：075-256-7177
定休日：月曜（祝日の場合は翌平日）
Text：松田きこ（ウエストプラン）
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