着物女子必見! 京都「おはりばこ」で和服に似合う髪飾り&かんざし作り体験

着物女子必見! 京都「おはりばこ」で和服に似合う髪飾り&かんざし作り体験

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京都には、着物で歩きたい風情ある古都の街並みが多く残ります。京都旅行中に着物をレンタルする方も多いのでは? そんな着物さんぽに一点添えるだけで華やかさが倍増する、伝統工芸「つまみ細工」のかんざしはご存知でしょうか。今回は、大徳寺近くに店と工房を構える「京都 おはりばこ」で体験できる、つまみ細工のかんざし作りをレポートします!

Summary

日本が誇る伝統の技、つまみ細工の髪飾り

旅の目的はそれぞれ。おいしいものを食べたり、きれいな景色を見たり。今回おすすめしたいのは、もう一歩踏み込んで京都の伝統文化に触れる体験の旅。誰もが一度はテレビや雑誌などで目にしたことがあるであろう、舞妓さんの花かんざし作りに使われる技法「つまみ細工」を1日体験で学びます!

教えていただくのは、京都市上京区、大徳寺の近くにある「京都おはりばこ」。成人式や結婚式などで使われる、華やかなかんざしや髪飾りを中心とした和雑貨を製作・販売されています。店舗の2階が工房になっていて、職人さんたちが絶え間なく手を動かし、店舗に並ぶ商品を製作しています。

白を基調とした美しく、広々とした店内。手前には普段使いできるアクセサリーや和雑貨が並び、奥に進むと、七五三や成人式、結婚式の髪を飾る絢爛豪華なかんざしが展示されています。

色も形も多種多様、組み合わせは無限にあり、「この形で花びらの色を変えて欲しい」といったオーダーメイドも可能です。商品ラインナップに幅があるのも、柔軟にリクエストに応えてもらえるのも、一点一点が職人さんの手作りだからこそ。

普段使いできる、つまみ細工アクセサリー

ピアス(orイヤリング)季節の花一輪、一葉 2750円
「ピアス(orイヤリング)季節の花一輪、一葉」2750円

特別な日の髪飾り以外にも、洋服で歩くときにも合わせやすい手軽なアクセサリーもあります。写真はすべてつまみ細工で作られたピアス。梅、桜、桔梗、紅葉など季節の装いを耳元にあしらえば、自然と気持ちも高揚します。

ピアス(orイヤリング)すずらん 4400円
「ピアス(orイヤリング)リリーベル」4400円

気になる商品を見つけました。とってもキュートなスズランのピアス。こちらもつまみ細工の技法を応用して作られているそうです。高い技術が必要な繊細な商品なので、製作数に限りがあるのだとか。

ほぼ全ての工程を体験できて3300円は高コスパ!

店内には、つまみ細工が完成するまでの工程も展示されているので、作る前にチェックしておきましょう。

体験は、店の奥のドアを開けて、中庭を進んだ先にある離れで行われます。“離れで京都の伝統体験”という響きだけでワクワク! しかも体験料金は材料費込み(レンタル含む)で3300円と、とっても良心的です。

離れもとっても素敵です。長らく手付かずであばら家状態だった古民家に手を入れて、広々とした空間にリノベーションされたそうです。

催行人数は2名からですが、相席であれば1人からでも参加OK! 訪れたい日の前日(営業日かどうか要チェック)までにメール等で連絡し、返信と確認をもって予約完了です。旅のプランに組み込む場合は、前日とはいわず、余裕をもって予約しておいたほうが安心ですね。

いざ体験!不器用でもなんとかなる、出来栄えに大満足

かんざし、クリップ、バックチャーム(+200円)から作りたいモノを選び、製作する花の形を選びます。花の形は、2種類の花びらの組み合わせによる「はな」「うめ」「きく」の3種類。私はほとんど丸い花びらの「うめ」を選びましたが、大正解。丸い花びらのほうが簡単(個人の感想)です。

ここからはざっくりと体験の流れをご紹介。まずは、花びらをつくる布の色を花びらの数だけ選びます。全色同じ色でもバラバラでもok。濃い色、薄い色ありますが、どれを合わせても馴染む配色になるように色選びをされているそうなので、ご安心を!

板に特製の糊を1㎜ほどの厚みで伸ばします。つまみ細工専用に調合された濃度のでんぷん糊。これが製作の肝です。手についても大丈夫な天然素材の糊ですが、乾くと頑丈にくっつきます。

ピンセットの握り方、布を挟む位置など細かくレクチャーしてくれます。選んだのは5枚の花びらの形が同じ「うめ」なので、同じ作業を5回繰り返すのですが、最初に教えてもらった「鉛筆の持ち方で」をすぐに忘れてしまう私。でも、怒られることなく、毎回同じテンションで「鉛筆の持ち方ですよ」と声をかけてくださるので、覚えられない人でも大丈夫。

つまんで折り返しての作業を3回繰り返します。先生の手さばきを見ているといとも簡単そうなのですが、実際にやるとキレイな折れ目が作れず…。2個目3個目と作るごとに集中力が途絶えてきます…。不器用な人にはここが一番の難関かも。

3回折ったら、膨らみをもたせて花びらの形を整え、底辺となる部分をハサミでカットしてまっすぐにします。

ピンセットを斜めに持ち、先ほど広げたでんぷん糊に埋め込むように滑らせて、しっかりと糊付けします。

1枚目ができたら、同じように花びらの形を作って糊の中へ。(上が先生)

最後の1枚は「剣」と呼ばれる先が尖った形にします。「剣」は、技の丁寧さが折り目に出て、難しく感じました。

最後に糊を薄く塗った土台の中心に花びらの先を合わせるようにして並べていけば完成。接着剤のようにすぐには硬化せず、これで大丈夫? と不安になるような緩さですが、乾くと引っ張っても取れないくらいの強度になるのだとか。

最後の1枚をつけて終了です。ほとんどすべてを自分で完成させるので、かなりの充実感。もう一度挑戦したら、もう少し上手にできるかも…と再チャレンジ欲が湧いてくるのが不思議。

「下がり」と呼ばれる飾りか正絹の房を選んで、豪華に装飾。

とってもかわいくなりました。自分で作ってみると、何も知らずに見ていたときと商品を見る目も変わってきます。やはり職人さんはすごいですね。せっかく技を習得したので、家でも作りたいとの声も多く、道具が揃ったつまみ細工体験セットも販売されています。

つまみ細工ビギナーズセット 9000円
「つまみ細工ビギナーズセット」9000円

これがあればつまみ細工が作れる道具・材料10点が揃った「つまみ細工ビギナーズセット」。特に糊、ピンセット、ハサミの3点は、おはりばこの職人さんが実際に使っているものと全く同じプロ仕様。花びらを作るための生地も9色45枚入っているので、たっぷり楽しめます。すべて作れば、かなり腕前も上達しそう。

お土産にイチオシ!アンティーク着物生地で職人が作るストラップ

古布のストラップ 000円
「古布のストラップ 」770円

作ったつまみ細工のヘアクリップを包んでもらっている間に、店に戻っておみやげ探し。とても人気ですよ。と教えてもらったのが、古布(アンティークの着物生地)で作ったストラップ。古いものだと90年、100年の時を経てきた布なのだそう。もちろん世界中に一つしかない一点モノ。色の切り替え部分の出し方などに職人さんのセンスが光ります。オススメ!

伝統の技に触れるつまみ細工の1日体験。体験に要する時間は1時間~1時間30分程度です。手芸やモノづくりの好きな方ならかなり楽しめるはず。京都旅に「おはりばこ」のつまみ細工体験オススメです。

■京都おはりばこ
住所:京都府京都市北区紫野下門前町25
TEL:075-495-0119
営業時間: 10~17時
定休日: 水曜
アクセス:市バス停大徳寺前から徒歩2分


Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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