アートナビゲーターが厳選!世界観にひたれるミュージアムカフェ5選

アートナビゲーターが厳選!世界観にひたれるミュージアムカフェ5選

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もうすぐ芸術の秋。美術館でたっぷりアートにふれた後は、雰囲気抜群のミュージアムカフェで癒やしの時間を過ごしてみませんか。今回は、アートナビゲーターの「もえの美術館巡り」さんに、素敵なロケーションのミュージアムカフェをセレクトしてもらいました!美術館巡りの達人が厳選したミュージアムカフェ、必見です♪

Summary

【南青山】「NEZUCAFÉ」/根津美術館

「根津美術館」は、東武鉄道の社長などを務め、鉄道王としても知られた実業家・根津嘉一郎氏の日本・東洋・古美術コレクションを収蔵する私立美術館。
2009年に新創された本館の設計は隈研吾氏によるもので、ガラス張りのモダンな日本建築です。
そして緑あふれる雅な日本庭園のなかにあるのが「NEZUCAFÉ(ネヅカフェ)」。スイーツやドリンクだけでなく、神戸牛のミートパイやハンバーグなど、食事メニューも揃っています。
抹茶ラテ(アイス) 750円
抹茶ラテ(アイス) 750円
もえの美術館巡りさんのおすすめポイント
日本美術の名品を所蔵する「根津美術館」は、作品だけでなく、美しい日本庭園も見どころのひとつ。
庭園内のカフェはガラス張りで、四季折々の自然に包まれる癒やしのスポットです。

ちなみに毎年4月半ばから1カ月間だけ、尾形光琳作の国宝『燕子花図屏風』が展示され、日本庭園も作品さながらの見事な景色になります。
5月の日本庭園の風景
5月の日本庭園の風景

なお、「NEZUCAFÉ」が利用できるのは「根津美術館」の入館者のみなのでご注意を。美術館への入館は、オンライン予約推奨です!

■NEZUCAFÉ(ねづかふぇ)
住所:東京都港区南青山6-5-1 根津美術館内
TEL:03-3400-2536
営業時間: 10時~16時30分(16時LO)
定休日:月曜・展示替期間 ※美術館に準じる

【上野】「CAFÉ すいれん」/国立西洋美術館

© 国立西洋美術館
© 国立西洋美術館

上野恩賜公園内にある「国立西洋美術館」は、西洋美術全般を対象とする唯一の国立美術館。
© 国立西洋美術館
© 国立西洋美術館

ル・コルビュジエが設計した本館と敷地全体が、世界文化遺産に登録されています。
© 国立西洋美術館
© 国立西洋美術館

美術館内にあるミュージアムカフェ「CAFÉ(カフェ)すいれん」は、大きなガラス窓から差し込む光が印象的なカフェレストラン。

ケーキセットや西欧料理を中心とした食事メニュー、コース料理まで楽しめます。

もえの美術館巡りさんのおすすめポイント
世界文化遺産でティータイム。
そんな特別な体験が気軽にできる、実はすごいカフェレストランがこちら。
美術館の表からは見ることができない中庭に面しており、緑豊かな「国立西洋美術館」の裏の顔を垣間見ることができます。

美術館の入館料は不要。カフェレストランだけの利用もできるので、ふらりと立ち寄れるのもうれしいです!
ティータイムセット 1100円 © 国立西洋美術館
ティータイムセット 1100円 © 国立西洋美術館

おすすめは好きなケーキとドリンクが選べる「ティータイムセット」。
季節ごとに変わるシーズナルケーキや、チーズケーキやモンブランなどの定番ケーキもチョイスできますよ♪

■CAFÉ すいれん(かふぇ すいれん)
住所:東京都台東区上野公園7-7 国立西洋美術館内
TEL:03-5834-7056
営業時間:火〜木曜 10時〜17時30分(食事 11時〜16時45分LO、喫茶 10時〜17時15分LO)、金・土曜 10〜20時 (食事 11時〜19時10分LO、喫茶 10時〜19時30分LO)
定休日:月曜 ※そのほか美術館休館日に準じる

【箱根】「LE TRAIN」/箱根ラリック美術館

フランスのガラス工芸家・宝飾デザイナーのルネ・ラリックの作品を展示する「箱根ラリック美術館」は、箱根の仙石原にある美術館。

なんと、美術館の一角に駅のプラットホームのような場所があり、ラリックが内装を手がけた「オリエント急行」の車両があるんです!

2001年まで実際にヨーロッパを駆け抜けていた車両は、特別展示「LE TRAIN(ル・トラン)」として営業されており、解説動画を視聴後、贅を尽くした豪華なサロンカーで優雅なティータイムが楽しめます。

ラリックのガラスレリーフ
ラリックのガラスレリーフ
もえの美術館巡りさんのおすすめポイント
約150枚のガラスパネルが貼りめぐらされている車内。
言葉にするだけでも素敵ですが、そんな夢の空間を実現したのがこちら。
 
ルネ・ラリックが手がけたランプやガラスパネルはもちろん、椅子やテーブルなどの調度品も当時のままというから驚きです。
約100年前にタイムスリップしたかのようなクラシックなティータイムを過ごせる、オリエンタル急行体験型カフェです。
ティーセット ※イメージ
ティーセット ※イメージ

「LE TRAIN」は美術館の入館料なしでも利用できますが、当日予約制のため、同じく美術館内の「カフェ・レストラン リス」の受付での申し込みが必須です。

滞在可能時間は40分、ティーセット付きで2200円。デザートは季節により変わるそうなので、何度でも訪れたくなりますね♪

■LE TRAIN(る とらん)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1 箱根ラリック美術館内
TEL:0460-84-2255
定休日:第3木曜
予約:完全予約制  ※当日現地にて予約受付(電話での予約は不可)

【箱根】「カフェ チューン」/ポーラ美術館

「ポーラ美術館」は、「箱根の自然と美術の共生」というコンセプトのもと、箱根の森に溶け込むように建っています。建物の多くを地下に置き、まるで地中に埋まっているかのような独特の構造です。

モネやルノワールなど印象派の作品を中心に、約1万点のコレクションを収蔵しています。

「カフェ チューン」は、自然光がふりそそぐ、開放感抜群のカフェ。

利用できるのは美術館の入館者のみですが、フォトジェニックなケーキのほか、クロワッサンやホットサンドなどの軽食も楽しめます。

もえの美術館巡りさんのおすすめポイント
富士箱根伊豆国立公園の中にある「ポーラ美術館」。
ガラス天井の下にある「カフェ チューン」は、館内にいながら四季折々の自然を感じさせてくれます。

モネやルノワールの絵画をあしらった美術館オリジナルのカップ&ソーサーが使用されていて、展覧会の余韻に浸るにはぴったり。
カップ&ソーサーはミュージアムショップで販売されているので、そのまま旅の思い出としてお持ち帰りもできますよ!
チューン 単品 650円 ※ドリンクセット +500円
チューン 単品 650円 ※ドリンクセット +500円

こちらはモネデザインの青いカップ。赤いルノワールデザインのものもあるそう。

真っ赤なケーキ「チューン」は、写真映えはもちろん、ベリーやフランボワーズの酸味とクリームチーズムースが絶妙にマッチした逸品です!

■カフェ チューン(かふぇ ちゅーん)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 ポーラ美術館内
TEL:0460-84-2111
営業時間:10時〜16時30分
定休日:無休 ※展示替え休館あり

【京都】「ENFUSE」/京都市京セラ美術館

昭和8年(1933)に開館した「京都市美術館」が、2020年のリニューアルに伴い、通称を「京都市京セラ美術館」に。

公立美術館としては日本で現存する最も古い建築だった創建当時の本館の意匠を最大限保存しながら、現代的なデザインを加えて生まれ変わったのだとか。

撮影:前谷開
撮影:前谷開

ミュージアムカフェの「ENFUSE(エンフューズ)」は、美術館の入館料なしでも利用可能♪

京都ならではの調理法や食材を生かした食事やスイーツ、丁寧に焙煎された豆でいれるコーヒーなどが楽しめますが、これからの季節は岡崎公園や琵琶湖疏水沿いでも楽しめる「ピクニックプラン」がおすすめ!

もえの美術館巡りさんのおすすめポイント
モダンな店内も素敵ですが、天気のよい日はぜひ美術館の外へ繰り出しましょう!
「ENFUSE」の「ピクニックプラン」は、ラグやお弁当を入れる籠、そして読書用の書籍(!)など、さまざまな小物が一緒に付いてくるので、特別な用意はいらず、気軽に楽しめるのもうれしいところです。

美術館には庭園があり、春は桜や藤、秋には紅葉が楽しめますが、私のおすすめは新館の屋上にある「東山キューブテラス」。運がよいと、京都市動物園のキリンが見えるおもしろスポットです。
お弁当プラン 1800円
お弁当プラン 1800円

「お弁当プラン」は、人気の“京素材のおかずプレート”をわっぱ弁当で堪能できます。
「サンドイッチプラン」1600円や「スイーツプラン」1600円など、別プランも気になるところ。

セットにはピクニックマップも付いてくるので、土地勘がなくてもベストスポットにたどり着けちゃいます。

キリンを眺めながらのまったりピクニック、ぜひ体験してみてください♪
 
■ピクニックプラン 概要
お弁当 or サンドイッチ or スイーツ+基本セット(籠、ラグ、SOUSOU手ぬぐい、読み物、美術館マップ、焼き菓子、コーヒー or ティー)
※籠、ラグ、SOUSOU手ぬぐい、読み物はレンタル
※利用2日前まで要予約
※2022年10月以降、内容・価格に変更あり

■ENFUSE(えんふゅーず)
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 京都市京セラ美術館内
TEL:075-751-1010
営業時間:10時30分〜19時
定休日:美術館に準じる
 
世界観にひたれるミュージアムカフェ5選、いかがでしたか。アートも自然もロケーションも、ぜいたくに堪能してみてくださいね。

【監修者プロフィール】

もえの美術館巡り
Instagram:@dilettante.7
Twitter:@dilettante_7
アートナビゲーター。かわいいミュージアムカフェの情報からアカデミックな美術史の話まで、アートを身近に感じられる情報を幅広く発信中。

Photo:もえの美術館巡り
Text:小山亮子(vivace)

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