京都タワーを徹底解説!みどころは?グルメ、ショッピング、夜景を楽しむ!京都観光のスタート地点
JR京都駅前に立つ京都タワー。京都観光の定番スポットとして親しまれる京都タワーですが、展望室はもちろん、レストランや屋上BBQ、豊富なジャンルの店舗が集う複合施設など、その中身はアップデート中。今回は、京都タワーの魅力や楽しみ方をリポートします!
Summary
京都のランドマーク、京都タワーの歴史と構造
東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された昭和39年(1964)に誕生した京都タワー。産業・文化・観光の一大センターとして活用し、京都の発展に寄与することをめざして建設されました。
開業以来、国内外から多くの観光客が訪れ、55周年を迎えた2019年には、来場者がのべ3200万人に到達。当初の目標の通り、国際文化都市である京都の伸展に貢献し続けています。
京都タワーは、鉄骨を用いないユニークな建造方法「モノコック構造(応力外皮構造)」を日本で初めて採用した建造物です。白いタワーは鉄柱ではなく、鋼板をつなぎ合わせた側面部によって支えられています。
無鉄骨建築である京都タワーは、台風や地震などの自然災害にも耐えられるよう、設計の安全率は一般の建築物の2倍以上を想定。土台であるビルには約800トンもの重さがかかっているそうですが、船や飛行機などに用いられる、水圧や風圧に強い構造で、大変安全性の高い建物となっています。
丸みを帯びた特徴的なシルエットは、海のない京都の街を照らす、「まちなかの灯台」をイメージして作られたもの。開業から57年が経った今もなお、京都のランドマークとして人々に愛され続けています。
京都ビューを満喫! 展望室で観光名所をおさえよう
まずは、京都タワー最大のみどころである展望室をご紹介します。展望室までは、京都の寺院や祭りをイメージしたイラストが描かれたエレベーターに乗って向かいます。
展望室に到着! 地上100メートルの高さから、京都の街並みや観光名所を大パノラマで堪能することができます。世界遺産である東寺、清水寺、西本願寺をはじめ、東福寺、三十三間堂など、京都を代表する有名寺院の数々も、肉眼で確認することができます。
京都の街を360度見渡せるので、気になる観光名所をチェックして、観光プランを立ててみるのも良さそうです。
展望室の窓には、目印となるスポットが記載されているので、京都市内の位置関係が把握しやすく、景色を楽しみながら、おなじみのスポットを探すことができます。
西側を眺めると中央左側に緑が豊かな場所を発見。こちらは、京都水族館や京都鉄道博物館などのレジャースポットが集まる梅小路公園です。市街地のあちこちに緑が見えますが、その多くは木々が生い茂る神社やお寺の境内。神社仏閣と街が共存している様子は、京都ならではですね。
展望室内に設けられた、観光名所が検索できるタッチパネル。気になるスポットをタッチするとQRコードが表示され、スマートフォンで読み込むと、観光情報を無料でダウンロードすることができます。京都タワーを出発地点に、行きたい場所をチェックできるので、とても便利です。
京都市内を一望できるとあって、その夜景の美しさは格別。昼間に京都観光を楽しんだあと、京都タワーで夜景を堪能するプランもいいですね。
また、夜になると、京都タワー全体もライトアップされます。イベントやキャンペーンでピンクやブルーなど、ほかの色にライトアップされることもあるので、夜の京都タワーを眺めに訪れてみるのもおすすめですよ。
景色も楽しめる充実のランチ・ディナーをご紹介
京都タワーには、京都市内の景色を眺めながら食事が楽しめるレストランやバーも入っています。
こちらは、朝食とランチタイムに営業をしているレストラン・タワーテラス。2022年7月にリニューアルオープンした店内は、緑を基調としたモダンな雰囲気で、街中の喧騒を忘れさせてくれます。
レストランのおすすめは、和食、抹茶スイーツ、アジアン&エスニックの3つのコーナーが楽しめるランチタイムビュッフェ。京水菜や九条ねぎを使用した窯焼きピザや、ココナッツ風味のチキンカレーなど、バラエティー豊かなメニューが並びます。
なかでも人気を集めているのが、京都感たっぷりのスイーツコーナー。抹茶とマロン、黒蜜を使った季節のロールケーキのほか、わらび餅や白玉などの和スイーツも充実。どのスイーツも小ぶりで食べやすいサイズとなっています。
こちらは、かわいらしいフォルムが人気の抹茶焼きドーナツ。生クリームの甘さとブルーベリーの酸味、抹茶のほろ苦さがマッチした何度でもリピートしたくなる逸品です。
ドリンクコーナーにも京都ならではのメニューがあり、祇園辻利のほうじ茶や抹茶オレが自由に選べる「tea bar」が設置されています。
こちらは、京都タワー3階に位置するカジュアルバースカイラウンジ空。シックな店内ときらめく夜景の光が、大人の空間を演出してくれます。窓際に並ぶカウンター席のほか、BOX席やカップルシートなども充実。一日の最後に、京都の夜景を堪能しながら、酔いしれるひとときを過ごしてみてはいかがですか。
また、京都タワービルの屋上では、4月下旬から10月中旬までの間、BBQ広場がオープン。京都市街が一望できる最高のロケーションで、気軽にBBQを楽しむことができます。食材や機材も揃っているので、手ぶらでOK。好きな食材を持ち込むことも可能ですよ。
KYOTO TOWER SANDOの3フロアで京を満喫
京都タワービルの地下1階から2階には、複合施設の「KYOTO TOWER SANDO」が入っています。食べる、買う、体験するといった3フロアで構成され、観光客はもちろん、地元の買い物客で連日賑わうおでかけスポットです。ここからは各フロアの魅力をご紹介します。
はじめに訪れたのは、地下1階にある「FOOD HALL」。焼肉串、ラーメン、中華料理のほか、クレープ、パンケーキなどのスイーツ、カフェバーといった、豊富なジャンルの飲食店が集います。フロア内の席は空いていればどこに座ってもOKなので、一度にいろんなお店のメニューを持ち寄って楽しめるのが魅力。おしゃれな空間で、京グルメの食べ歩きをしてみませんか。
1階には、京都の名店や話題の人気店を集めたマーケットがあり、八ッ橋やあんこ菓子、七味、漬物など、京みやげの大定番のほか、京綿菓子や宇治茶ポップコーンなど話題の商品が充実。ほかにも、雑貨やコスメなど、自分用にも買いたい豊富なアイテムが揃います。
最後は2階にあるワークショップフロア。お寿司・和菓子づくり体験や、扇子やお面に絵付けする伝統工芸体験、着物のレンタルなど、京都ならではの体験を楽しむことができます。お菓子や扇子など完成したものは、記念に持ち帰ることができるので、京都観光の思い出づくりにぴったりです。
京都を楽しめるコンテンツが盛りだくさんの京都タワー。JR京都駅の中央改札口を出ると、目の前にタワーがそびえるので分かりやすく、駅から直結の地下道もあるので、雨の日も安心です。旅のはじめにも終わりにも最適な観光名所で、京都を満喫してみませんか。
■京都タワー(きょうとたわー)
住所:京都府京都市下京区烏丸通七条下ル 東塩小路町 721-1
TEL:075-361-3215(受付平日10~17時)
・展望室
時間:10時30分~21時(20時30分最終入場)
料金:800円
定休日:無休
・レストラン・タワーテラス
TEL:075-371-0088
朝食: 7~10時(9時30分最終入店)
ランチ:11時30分~15時(14時最終入店)
定休日:無休
・屋上バーベキュー
TEL:090-7275-2966
平日:12~16時、18~22時
休日:11~14時、15~18時、19~22時
開催期間:4月29日~10月10日
・スカイラウンジ空
TEL:075-371-0090
時間: 17~23時(22時30分LO)
定休日:無休
・KYOTO TOWER SANDO
TEL:075-746-5830(受付10~19時)
地下1F:11~23時
1F:10時30分~20時30分
2F:10時30分~19時
定休日:無休
Photo:櫛ビキチエ
Text:吉田侑(エディットプラス)
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