猫好き必見!“ゆるにゃん”の写真家・沖昌之さんにインタビュー
著書『必死すぎるネコ』(辰巳出版)が大ブレイク! 外ねこたちのおもしろかわいいシーンを撮り続ける写真家・沖昌之さん。写真にぴったりなコメントも人気のTwitterはフォロワー約5万5000人。SNSをはじめ、雑誌やテレビなどでも大人気です。そんな沖さんに、このお仕事を始めたきっかけや、猫島として有名な田代島の印象、ねこを撮影する秘訣などを伺いました!
ゆるっとかわいいにゃんこたちを撮る沖昌之さん!
ある日出会ったアメリカンショート柄のグレーのねこ。外ねこなのにふくよかボディで少しつぶれた顔をしていて、不思議と心惹かれました。 後に 「ぶさにゃん先輩。」と名付けた このコとの出会いを機に、「ねこってどんな生活してるの?」と気になって ねこを撮り始めました。
ーー「ぶさにゃん先輩。」は「。」も付くのですね(笑)。沖さんのセンスが光っているネーミングですね。「ぶさにゃん先輩。」はいつごろのお話でしょうか。
2014年からなので、それから他のねこたちも撮りつづけて8年ですね。 今までのねこたちのなかでも、ねこ写真を撮るきっかけを与えてくれた「ぶさにゃん先輩。」がやはり一番印象に残ってます。
ーー撮影された写真はSNSで発信されているので、私も更新を楽しみにしています! 今までにSNSで発信されたなかで、これはバズった!という1枚を教えてください。
カレンダーには掲載されていないのですが、4月に撮影した田代島の早朝の写真です。ねこが魚をくわえて朝日をバックにかけていく写真です。
ーー11.4万いいね!に、リツイートも1.2万も! 沖さんの写真はねこの表情が本当にかわいくてリツイートしたくなる、他の人にも見てもらいたくなるんですよね。おだやかな朝にお魚をくわえたねこが堂々と歩いていく…。ねこが誰にも遠慮せずにいかにも自分の獲物だとばかりに運んでいるのも、島の外ねこらしいですね。田代島はいかがでしたか?
島内に猫神社があるように 島民がねこに対して優しいので、ねこも心を開いているのか撮影しやすかったです。豊かな自然を背景に 自分の想像を超える瞬間を何度も見せてくれて これからもずっと通いたくなるような島でした。
プライベートをすこし拝見!
飼っていないです。飼うことができるようになるころには地域猫たちは減ってきていると勝手に思っているのですが、その時に自分が撮影している猫で1匹だけになっていたり、他の猫とのかかわりや人との関わりが少ないねこがいたら、お世話している方に許可を頂いて飼えたらいいなと思ってます。 そういうコがいなければ、「ぶさにゃん先輩。」のような雰囲気のコを保護猫の中から探し出して迎え入れたいなと思ってます。
ーー他のねこや人との関わりにも気を使うところ、外ねこの人生(猫生?)が幸せであるように考えていらっしゃるのがわかります。そんなねこたちを撮影するときの注意や秘訣などがあれば教えてください。
周りの住民に迷惑をかけないようなポジションを取って撮影をしましょう。ねこの撮影は根気が必要だと思ってます。例えば、ジャンプをするとき何度も着地地点を確認して身体を前のめりに何度も揺らしながら、もう跳ぶのかな?と思わせておいて、跳ばないってこともあるくらい、ねこは行動に移すまで時間が必要な生き物だと思ってます。 なので、なにかしそうだなと感じた時は、四つん這いになってじっと待ち続けてます。 そうすると、たまにテンションの上がる瞬間に出合えるんですよ。
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ーーJTBのカレンダー「ゆるにゃん 沖昌之 2023」が現在絶賛発売中です! カレンダーについて、るるぶ&more.の読者の方へひとことお願いします。
コロナでまだまだ自由に旅行ができない環境でもどかしいですが、こちらのカレンダーを通して、少しでもねこに会える旅を感じてもらえたらうれしいなぁと思ってます。
ーー沖さん、ありがとうございました。 どの写真もかわいらしく、制作途中では、デザイナーさんからも「かわいすぎて選べない!」とうれしい悲鳴が上がったカレンダーです。ゆるにゃんたちのいろいろな表情を詰め込みましたので、ぜひ2023年のお部屋を飾ってもらえるとうれしいです。
- 【プロフィール】
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沖昌之(おきまさゆき)
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猫写真家。1978年神戸生まれ。都内を中心に外猫の写真を撮っている。SNSをはじめ、雑誌やテレビなどで発信。著書『必死すぎるネコ』(辰巳出版)は、『天才!志村どうぶつ園』『スッキリ』などで紹介されて話題になり、シリーズ3作で累計8万部突破。「野良ねこちゃんねる。」は人気ブログランキング「ネコ写真」部門1位。2022年7月現在のInstagramフォロワー28万人超、Twitterフォロワー5万人超。
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