【浜離宮恩賜庭園】御茶屋でお茶タイムも!都会のオアシスの美しい庭園に癒やされる♪

【浜離宮恩賜庭園】御茶屋でお茶タイムも!都会のオアシスの美しい庭園に癒やされる♪

おでかけ 庭園 和スイーツ・和菓子 抹茶 東京都 るるぶ&more.編集部
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築地市場駅や汐留駅からほど近く、高層ビルが立ち並ぶ場所にある「浜離宮恩賜庭園」。江戸時代は徳川将軍家の庭園だったこちらの場所が、現在は東京都が管理する庭園となり、美しい景色を見ることができる都会のオアシスとして人気を集めています。都内では珍しい潮入の池や和菓子とお抹茶が味わえる御茶屋など、その魅力をご紹介します!

Summary

「浜離宮恩賜庭園」へのアクセスは?水上バスでも行ける!

中央区にある「浜離宮恩賜庭園」は、東京都が管理する庭園。入口がふたつあるため、最寄り駅が異なります。
大手門口は、都営地下鉄大江戸線の築地市場駅、もしくは汐留駅、そしてゆりかもめの汐留駅からそれぞれ徒歩7分。またJR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線の新橋駅から徒歩12分です。
中の御門口は、都営地下鉄大江戸線の汐留駅から徒歩5分、JR浜松町駅から徒歩15分となっています。入園料は300円です。

また、浅草から乗船できる水上バス(入園料込み1040円、所要時間35分)でのアクセスも可能。川下りの旅を楽しんで船で目的地に到着するというのも楽しいかも♪ さまざまなアクセス方法があるのがうれしいですね!

もともとは徳川将軍家の庭園だった「浜離宮恩賜庭園」の歴史

この庭園、寛永のころは将軍家の鷹狩場だったそうです。その後、4代将軍・徳川家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が屋敷を建て、徳川綱豊が6代将軍になったのを機に将軍家の別邸に。11代将軍・徳川家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。

明治維新の後は皇室の離宮となり、名前が「浜離宮」に変更。関東大震災や戦災によって御茶屋などが焼失してしまいましたが、昭和20年(1945)には東京都の管理となり、翌年から有料公開されるようになりました。昭和23年(1948)には国の名勝及び史跡に、昭和27年(1952)には国の特別名勝及び特別史跡に指定されるなど、貴重な庭園として残されています。

庭園内は、砂利が敷き詰められ見事な景観が広がっています。そしてその奥にはビル群が広がるというコントラストのある場所。驚くのはそのような大都会のなかにありながら、庭園内は虫や鳥の声が響くくらい、静かな空間となっていること。まさに都会のオアシスとよぶにふさわしい場所です。

潮入の池に三百年の松…庭園のみどころ

この庭園の一番のみどころは「潮入の池」。潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるものです。ここ「浜離宮恩賜庭園」では東京湾の水位の上下に従って水門を開閉することで、池の水の出入りを調節しているそう。海水の池のため、ウナギ、ボラ、ハゼなどの海水魚が生息しているんです。広大な池の周りを歩いていると、鳥たちが羽を休める様子が見えたり、時折魚がはねる音も聞こえたりしてきて、心から癒やされます。

その池の岸から中島にかかっているのが2012年に改修された「お伝い橋」。全長120mの総檜造りの橋です。橋の上から潮入の池を見渡すこともできます。

また潮入の池の周りには「鷹の御茶屋」、「松の御茶屋」、「燕の御茶屋」と3つの御茶屋が立っています。

歴代の将軍たちが訪れた客人たちと景色を楽しみながら、食事をしたり調度品を鑑賞したりして過ごしていた御茶屋。残念ながらそのほとんどは焼失してしまいましたが、平成に入ってから資料をもとに忠実に復元されたのがこれらの御茶屋なのです。当時の風情を感じることができます。

みどころはまだまだたくさんあります。そのひとつが大手門口の脇にある「三百年の松」。6代将軍だった徳川家宣が庭園を大改修したときに、その偉業をたたえて植えられたものです。その名のとおり、300年ほど前に植えられたもので、その枝や幹の太さ、雄大さにきっと驚くはず。

こちらは外国要人の迎賓館として明治2年(1869)に建てられた「延遼館」の跡地である「延遼館跡」。建物はもうありませんが、諸外国の要人がこの地を訪れたと思うと感慨深いものがあります。

園内の御茶屋で和菓子とお抹茶を楽しむ、ぜいたくなひととき

ここ「浜離宮恩賜庭園」を訪れたらぜひ立ち寄っていただきたいおすすめのスポットが、潮入の池の中島にある「中島の御茶屋」。こちらでは御茶屋で休みながら、生菓子やどら焼きなどの和菓子とお抹茶を楽しむことができるんです!

建物は史資料に基づき再建されました。屋内からも外の様子がよく見え、開放感があります。

今回注文したのは「季節の上生菓子とお抹茶セット」850円。その月ごとに季節の植物をイメージした生菓子を3種類用意しているそうで、こちらは柚子餡(あん)の「萩」。宇治抹茶をオリジナルブレンドで提供しているというお抹茶は、苦みはそこまで強くなくてとても飲みやすく、和菓子との相性も抜群でした。

「中島の御茶屋」では、注文したものを外の席で食べることも可能です。こちらは小豆餡の「実り」。

こちらは小豆餡の「菊」です。どれも美しく、品のある甘さの絶品和菓子でした!

生菓子とお抹茶を、こんな絶景のなかで味わえる。入園料を含めても1000円ちょっとでこんな体験ができるなんて、ぜいたくすぎると思いませんか!

「浜離宮恩賜庭園」の美しい庭園のなかでのんびり過ごせば、帰るころにはきっと心もリフレッシュしているはず。ぜひ体験してみてくださいね!

Text&Photo:上野郁美(エフェクト)

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