【沖縄・海中道路】船に乗らずに行けちゃう絶景離島めぐり! 島々を結ぶシーサイドドライブに出発!

【沖縄・海中道路】船に乗らずに行けちゃう絶景離島めぐり! 島々を結ぶシーサイドドライブに出発!

沖縄県 絶景 ドライブ ランチ おみやげ
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沖縄本島中部のうるま市から4つの離島へと伸びている海の道が「海中道路(かいちゅうどうろ)」です。島と島を結ぶ部分は、車窓の右も左もオキナワンブルーの海が広がり、まるで海の上を直に走っているかのよう! 絶景シーサイドコースがたくさんある沖縄でも屈指の人気ドライブスポットを走ってみましょう!

Summary

「海中道路」ってどんなところ?アクセスは?

沖縄北ICから東海岸を目指し、地元で「与勝半島(よかつはんとう)」とも呼ばれる「勝連半島(かつれんはんとう)」に入った先に、海中道路の入り口があります。那覇空港からも那覇中心部からも、入り口までの所要は約1時間。左手前方に海を貫く一本道が見えてきたら、爽快シーサイドドライブのスタートはもうすぐです!

本島から約10kmの沖合に浮かぶ伊計島まで続く海の道全体を「海中道路」と捉えられがちですが、正式にはもっとも手前の平安座島までの約4.7kmの部分を指します。また、そのほとんどは海の浅い部分に築かれた土手の上につくられ、主な橋部分である平安座海中大橋の全長はわずか280mしかありません。

美しい斜張橋の平安座海中大橋を渡れば、起点となる「海の家あやはし館」を経て、さらにその先の平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島へとドライブルートが続いていきます。今回は本島側から順番に、それぞれ紹介していきますね!

ドライブの起点「海の駅あやはし館」でみやげ&ランチ!

海中道路の中間地点、平安座海中大橋を渡ってすぐの場所にあるパーキング施設が「海の駅あやはし館」です。船をモチーフにした特徴的な建物で1階に物産店やレストラン、2階に入場無料の海の文化資料館があります。さっそく中に入ってみましょう!

まずは地元・うるま市の特産品や海にまつわるおみやげがたくさん並ぶ物産店。

友人へのおみやげにぴったりなキュートなアイテムも揃っています。そのなかで、今回旅した2人がピックアップしたのは……

うるま市の「AYA CRAFT」がひとつひとつ丁寧にハンドメイドで作っている、カラフルな「さんぐゎあ~(色革)ストラップ」の海の生き物・沖縄の魚キーホルダーシリーズ。左から「ジンベエザメと石敢當のセット」1100円、「カクレクマノミ」880円、「石敢當」440円です。

そして、次に海を見渡せる絶景カフェレストラン「海中茶屋」で腹ごしらえ。ウッド調にまとめられた店内はソファ席もあり、居心地抜群の空間です。

外のテラス席からの眺めもまさに絶景! 見渡す限りエメラルドブルーの海が広がっています。

さっそくいただきます! 今日のランチはこちら!

ひとつめは「タコライス」1100円に「パッションフルーツジュース」550円を添えて。タコライスはたっぷりかかった自家製ソースのタコミートに、あぶりチーズの香ばしさが合わさり、ペロリといけるおいしさ! もずくスープも付いています。

ふたつめは「軟骨ソーキそば」オリジナル麺800円、もずく麺900円と「パイナップルジュース」550円。もずくが練り込まれたもずく麺(写真)と特注のオリジナル麺から選べる麺に、自家製ソーキともずくが盛られ、ボリュームもたっぷりです。

あやはし館の周辺にはビーチが広がっていて、マリンレジャーも盛ん。

観光案内所に隣接して更衣室やシャワールーム、コインロッカーも備えられているので、快適に海遊びが楽しめますよ。

■海の家あやはし館
住所:沖縄県うるま市与那城屋平4
TEL:098-978-8830
料金:入館自由(有料施設あり)
時間:9時~17時30分(海中茶屋は10時30分~22時、ほか施設・季節により異なる)
定休日:無休
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で25分
駐車場:300台

古き良き琉球の生活が垣間見える「平安座島」

海の駅あやはし館を出てすぐ、最初に着く離島が「平安座島(へんざじま)」です。もともとは小さく静かな離島でしたが昭和45年(1970)に巨大な石油備蓄基地がつくられ、海中道路ができたきっかけにもなりました。この島から南へ浜比嘉島、北東へ宮城島、伊計島と道が分かれ、ジャンクション的な存在になっています。宮城島、伊計島へと続く道にはうるま市の小・中学生が護岸に描く「平宮護岸アート」が、約2kmにわたって続いています。

現在でも島の大部分が石油備蓄基地として利用されていますが、一部には昔ながらの古き良き島の町並みも残っています。浜比嘉島へと続く道と宮城島、伊計島と続く道が分岐する交差点の裏手側がその中心で、赤瓦の屋根や古い石垣も見られる細い路地が続いています。交差点付近には無料で停められる駐車場もありますので、島の人たちの生活の邪魔にならないように、車を停めて散策してみましょう。

■平安座島
住所:沖縄県うるま市与那城平安座
TEL:098-989-1148(うるま市観光物産協会)
料金:散策自由
時間:散策自由
定休日:散策自由
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で30分
駐車場:あり

琉球創世神の伝説が残る「浜比嘉島」

続いて、写真奥の平安座島から浜比嘉大橋を渡り、「浜比嘉島(はまひがじま)」へ。琉球創世神と伝わる女神アマミチュー(アマミキヨ)、男神シルミチュー(シネリキヨ)のゆかりの地とされ、島全体がパワースポットといわれる神聖な島です。まずはその2神の伝説にまつわるスポットを訪ねましょう。

島の東側、細い護岸で陸続きとなっている「アマンジ」と呼ばれる離れ小島にあるのが、「アマミチューの墓」です。現在も多くの人の信仰の対象となり、毎年旧暦の1月1日には地元のノロ(祝女)を中心に島の人々が参加して、五穀豊穣・無病息災・子孫繁昌などを祈願しています。

さらに島の南側、うっそうと茂る木々の間を抜け、長い石段を登った先にある拝所が「シルミチュー」です。ここはアマミチューとシルミチューの夫婦神が暮らしたと伝わる場所。アマミチューの墓と同様、毎年旧暦の1月1日に神事も行われています。洞窟内には子宝を授かる霊石と呼ばれる鍾乳石があり、子授けを願う多くの人々が訪れます。

浜比嘉島の最後は、シルミチューからアマミチューの墓に戻るアクセス道の途中にある「兼久ビーチ」。有名な映画やミュージックビデオのロケ地にも使われた景勝地でありながら、人がほとんどいない穴場的スポットです。波の音だけ聞こえる静寂のなか、清らかな海と巨岩が織りなす情景はまさに神秘的。神の島のフィナーレにふさわしい景観です。

■浜比嘉島
住所:沖縄県うるま市勝連浜・比嘉
TEL:098-989-1148(うるま市観光物産協会)
料金:散策自由
時間:散策自由
定休日:散策自由
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で35分
駐車場:あり

“命の塩”が生まれ絶景ポイントもある「宮城島」

「果報バンタ」
「果報バンタ」

浜比嘉島から一旦平安座島に戻り、北東側に向かった先にあるのが「宮城島(みやぎじま)」です。この島は“命の塩”として知られる「ぬちまーす」の工場と、その敷地内にある絶景ポイント「果報バンタ」が有名。さっそく行ってみましょう!

「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」はメイン道路から右に入った、島の東岸にあります。道路沿いに看板も多く出ているので、迷わず行けるはず。

「ぬち」は“命”、「まーす」は“塩”を意味して名付けられた「ぬちまーす」は、沖縄を代表するおみやげとして有名。独自の特許製法で結晶化させる製塩工場を中心に、その塩を使ったカフェレストラン、商品が購入できる直営ショップもあります。写真右上が「ぬちまーすパウダー150gボトルタイプ」1080円、左上がクレンジング・石鹸・シルクソルト・シャンプーのスキンケアシリーズがセットになった「リュウミネトライアルセット」2728円、下がやさしい甘さとまろやかな塩味がクセになる「ぬちまーす塩黒糖」270円です。

ショップの一角には海から生まれたシルクソルトを使ったスキンケアの魅力を実感できる体験コーナーも。もちろん無料なので、購入前にぜひ試してみてくださいね。

奥の工場では実際にぬちまーすがつくられている様子を案内付きで見学できます。不純物が混入していないかひとつひとつ人の目でチェックする、検品作業の様子も見ることができます。

■ぬちまーす観光製塩ファクトリー
住所:沖縄県うるま市与那城宮城2768
TEL:098-923-0390
料金:入場無料
時間:9時~17時30分(レストランは10~17時)
定休日:無休
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で40分
駐車場:50台

「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」の駐車場から続く、緑が生い茂る散策路を進んでいくと……

急に開けた展望台の先に眺められるのが、「果報バンタ(かふうばんた)」です。沖縄の方言で“幸せ岬”という意味で名付けられた、海中道路の離島4島を代表する絶景ポイントのひとつ。眼下の浜には満月の夜、たくさんのウミガメが産卵に訪れるそうです。

■宮城島
住所:沖縄県うるま市与那城宮城
TEL:098-989-1148(うるま市観光物産協会)
料金:散策自由
時間:散策自由
定休日:散策自由
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で40分
駐車場:あり

最後に美しいビーチが待っている「伊計島」

宮城島からシーサーを従えた赤い橋が印象的な伊計大橋を渡れば、ついに本島からもっとも離れている4つめの離島「伊計島(いけいじま)」に到着です。

島の代表的なスポットは、やっぱり伊計大橋を渡ってすぐの場所に開ける伊計ビーチです。その透明度の高さは、本島から約10kmも沖合にある離島ならでは! レストランやレンタルショップに加え、体験ダイビングやシュノーケル、ガラスボートなどのアクティビティも充実しているので、水着など最低限の持ち物でマリンスポーツを楽しむことができますよ。

■伊計島
住所:沖縄県うるま市与那城伊計
TEL:098-989-1148(うるま市観光物産協会)
料金:散策自由(伊計ビーチは施設使用料400円)
時間:散策自由(伊計ビーチは10~17時)
定休日:散策自由
アクセス:沖縄道沖縄北ICから車で50分
駐車場:あり

今回は沖縄を代表するシーサイドドライブコースへ出かけてみました。那覇からも1時間ほどで訪れられ、全体の所要時間もだいたい半日、ゆっくり回っても1日あれば十分。離島の雰囲気や透明な海が、船を使わず手軽に堪能できるので、ぜひ旅のスケジュールに加えてみてくださいね!


Text:武田康広(ケディトリアル)
Photo:照屋俊

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