鳴子温泉から一足のばして

【鳴子温泉からひと足のばして】紅葉&絶景!鳴子で訪れたいオススメスポット

紅葉 絶景 大自然 週末おでかけ 宮城県 るるぶ&more.編集部
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宮城県大崎市にある名湯・鳴子温泉の周辺には、紅葉や自然景観が美しい観光名所が点在♪10月下旬からはじまる紅葉の時期に合わせて、訪れたいスポットをご紹介します。観光のあとは鳴子温泉に浸かってのんびり身体を癒しましょう!

Summary

【鳴子峡】宮城の紅葉と言えばココ!渓谷美が圧巻

宮城を代表する紅葉の名所「鳴子峡」
宮城を代表する紅葉の名所「鳴子峡」。レストハウスの見晴らし台から大深沢橋を望める

JR鳴子温泉駅から車で10分。宮城随一の紅葉スポットである「鳴子峡」は、例年10月下旬〜11月上旬にかけて紅葉が見ごろとなります。

深さ約100メートルのV字渓谷の周辺をブナやナラ、カエデが彩り、遊歩道を散策しながら紅葉を愛でることができ、ピーク時には多くの観光客でにぎわいます。

オススメの鑑賞スポットは鳴子峡レストハウス近くにある見晴し台。シンボルでもある大深沢橋を正面に、圧巻のスケールの渓谷美を堪能できます。レストハウスには駐車場やレストラン、売店があるので、まずはこちらを目指すのがオススメです。

回顧橋から大深沢橋を見上げる
回顧橋から大深沢橋を見上げる

そしてもう一つのオススメ鑑賞スポットは、回顧橋(かいこばし)。大深沢橋の真下にある橋で、下から一気に見上げる迫力の景色を楽しむことができます。

回顧橋へはレストハウス近くにある鳴子峡遊歩道(開門9〜16時)からアプローチ。石段は340段あり、下り10分・上り20分ほどかかるので体力と相談しながら訪れてみましょう。

階段は比較的なだらかなところも。タイミングがよければ電車が通る姿も見られる
階段は比較的なだらかなところも。タイミングがよければ電車が通ることも

途中途中の景色には堰(せき)が見えたり、小川を流れる水のせせらぎが疲れを癒してくれます。がんばって歩いた回顧橋からの眺めは、まさに絶景!いろんな角度から渓谷美を楽しみ、大自然を満喫しましょう♪

【潟沼】湖面の色が変化するカルデラ湖をのんびりおさんぽ

日によって表情を変える神秘的な「潟沼」
日によって表情を変える神秘的な「潟沼」

標高461.4メートルの胡桃ケ岳(くるみがたけ)の麓にある「潟沼」は、1200年前の火山噴火によってできたカルデラ湖。日本有数の強酸性湖としても知られ、その水質から魚類などはまったく生息できないのだそう。

湖の底からは硫化水素と蒸気が湧き出ており、温度や天候によって湖面の色はエメラルドグリーンやスカイブルーに変化。絵の具を水に溶かしたかのような色合いは幻想的で、どこからか漂う硫黄泉の匂いがまた不思議な心地にさせてくれます。

遊歩道をゆっくりおさんぽしよう
遊歩道をゆっくりおさんぽしよう

周辺には1周約30分の遊歩道が整備されており、気軽に散策することができます。レストハウスではボートの貸し出し(1艇1000円)や温泉水で入れた「コーヒー」400円などドリンク類も提供。

温泉水で入れたコーヒーでほっとひと息
温泉水で入れたコーヒーは酸味が少なくまろやかな味わい

外に設けられた椅子に座って、湖を眺めながら味わうコーヒーは、時がゆっくりと流れていてリラックス気分に。鳴子温泉の中心地から車で7〜8分なので、温泉旅行の前後に立ち寄ってみましょう!

【日本こけし館】約5000本を収蔵!こけしの博物館

工人による「鳴子こけし」も販売。伝統模様や現代風にアレンジされたものまで揃う
工人による「鳴子こけし」も販売。左からざんばらこけし、創作帽子こけし、伝統こけし 鳴子系

鳴子を代表する工芸品といえば全国的にも有名な「鳴子こけし」。現在約30人のこけし工人が製作活動を行う鳴子は、こけしファンにとって一度は訪れたい場所でもあります。

なかでも鳴子峡近くにある「日本こけし館」は、東北各地のこけしや開館のきっかけともなった深沢要氏のコレクションなどを展示しており、その数は約5000本!産地による違いなど解説もあって体系的にこけしを学ぶことができます。

鳴子こけしの特徴は、胴体は肩が張り、中央部に向かって少し細くなって、裾に向かって再び広がる安定感のあるシルエット。菊の姿を重ねて描く「重ね菊」の模様が代表的で、ほかの系統と比べてもとても写実的です。

高松宮殿下の秘蔵こけしを展示している
高松宮殿下の秘蔵こけしを展示している

そして注目してほしいのが、高松宮殿下秘蔵のこけし。生前、鳴子町(今の大崎市)に幾度となくご来町された高松宮殿下が薨去(こうきょ)されたあと、妃殿下のご好意によって秘蔵こけしを御下賜(ごかし)していただいたものなのだそう。殿下が好まれた素朴で愛らしいこけしを間近で見ることができます。

絵付け体験は子どもにも大人気。1本1100円~
絵付け体験は子どもにも大人気。1本1100円~

また館内には、工人によるロクロの実演コーナーや絵付け体験コーナー(1100円)、お土産品やこけしが揃う即売所も。見て、体験して、お土産にして、こけしの魅力にたっぷり浸りましょう!

【むすびや】鳴子のお米で愛情たっぷりのおにぎり

奥から「季節の青菜巻」180円、土・日・祝日限定「季節のおむすび さつまいも」180円、「麹なんばん味噌焼き」180円
奥から「季節の青菜巻」180円、土・日・祝日限定「季節のおむすび さつまいも」180円、「麹なんばん味噌焼き」180円

鳴子峡観光を終えたあとに、小腹が空いたらぜひ立ち寄りたいのが「むすびや」。鳴子峡から車で2分の距離で、里山風景のなかにポツンとたたずむ一軒家が目印です。

こちらは2006年に設立された「鳴子の米プロジェクト」がはじまり。「寒い地域でもお米を作ろう!」と鳴子の気候に適したブランド米「ゆきむすび」が誕生し、ゆきむすび100%のおにぎりを提供しています。

ゆきむすびは“低アミロース米”といって、もち米に近いようなモチモチ食感が特徴。冷めてもおいしく、いま人気が高まっているお米だそうです。

現在はテイクアウトとお弁当のみ。地元客に人気でオープン直後からにぎわう
現在はテイクアウトとお弁当のみ。地元客に人気でオープン直後からにぎわう

「むすびや」は現在テイクアウトやお弁当が中心で、コロナ禍以前はイートインも提供していたそう。常時7種類に加え、土・日曜、祝日限定の「玄米・昆布」、季節限定のメニューが揃い、注文してから握るので出来立てホカホカのおにぎりを味わえます♪

海苔は七ヶ浜の星さん、梅干しは岩出山の佐藤農場、塩は岩手県野田村の“のだ塩”など、現地に赴き厳選した食材を使用しており、地域の女性たちが愛情込めてひとつひとつを握ってくださいます。

スタッフの大場さん(左)と店長の伊藤さん(右)。温かい人柄に癒される
スタッフの大場さん(左)と店長の伊藤さん(右)。温かい人柄に癒される

一番人気は「麹なんばん味噌」。ちょうどよい味噌の塩気と甘みが絶妙で、こぶし大のボリューム感あるおにぎりでもペロリと平らげてしまいました。ほかにもパリッと青菜で巻いた「季節の青菜巻」や、この日は季節限定味で「さつまいも」が登場。

見た目もかわいらしくて、お腹も満たされて、ほっこりできました♪「ゆきむすび」を味わって、鳴子の食の魅力も感じてみてくださいね。



■むすびや

住所:宮城県大崎市鳴子温泉字星沼77-84
交通:JR鳴子温泉駅から車で10分
TEL:090-6687-6318
営業時間:11時30分~13時30分
定休日:水曜、ほか不定休


Text & Photo:ジェンティーレ恵


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