今、鳥取がアツイ! サウナに温泉、地元グルメを味わってととのっちゃおう。サウナと旅のプロがおすすめする2泊3日の“鳥取”新発見の旅
空前のサウナブーム!「ととのう」の魅力に虜の皆様、鳥取県で極上のサウナを体験できることをご存知ですか?昔から温泉が身近にあり文化の一部として浸透している鳥取県は、サウナとの相性も抜群!自然の中にあるおしゃれなサウナや、テントサウナなどバリエーション豊富なサウナ施設が揃っています。今回はサウナのプロ・五塔熱子さんと、観光のプロ・るるぶ&more.編集部が、鳥取和牛やカニなどのご当地グルメと鳥取砂丘などの観光とサウナを一気に楽しめる2泊3日のよくばり旅をご紹介します。
Summary
サウナの魅力を紹介してくれるのは、鳥取県琴浦町に誕生した本格的フィンランドサウナ「Nature Sauna」所属のプロフェショナル・アウフギーサー五塔 熱子(ごとう ねつこ)さん。アウフギーサーとはサウナ内で発生した蒸気をタオルなどであおいで熱気を送る行為(アウフグース)を行う人のことをいいます。五塔さんは2021年5月に鳥取県琴浦町の地域おこし協力隊となり、鳥取県を拠点にサウナ文化やアウフグースを広めたいと関東から移住してきました。今回は、「Nature Sauna」のフィンランド式サウナと「吉岡温泉会館一ノ湯」のテントサウナを楽しむポイントを教えていただきました!
【1日目】砂丘にサウナにカニ!鳥取名物三昧で旅気分を上げよう!
日本最大級の砂丘。鳥取砂丘の絶景に感動!
旅は「鳥取砂丘」からスタートです!東西約16㎞、南北約2㎞にわたる巨大な砂の丘「鳥取砂丘」は鳥取県を代表する観光名所。「鳥取砂丘ビジターセンター」横の砂丘入口から入ると、広大な砂の大地が広がります。砂丘内には大きな起伏があり、特徴的な場所にそれぞれ「馬の背」や「オアシス」などの名前が付いています。
遠くに見える小高い丘のような「馬の背」へ向かって歩いていると、足元に波状の砂模様を発見!“風紋”(ふうもん)とよばれる現象で、砂丘でよく見られる自然の造形美です。ほかにも、砂が斜面で流れて、まるですだれのように見える“砂簾”(されん)や、とがった柱のような砂のかたまりがいくつも広がる“砂柱”(さちゅう)といった現象が見られることもあります。
入口から30分ほど歩くと、ついに「馬の背」に到着。目の前には日本海の大海原が広がります。高さ約47mある砂の丘からは、海と砂だけで構成されたシンプルでスケールの大きな絶景が望めます。
ここでしばらく景色を堪能してから、出発地点へと戻ります。途中、季節によって「馬の背」の麓あたりにできることがある「オアシス」に立ち寄ってみるのもおすすめです。「オアシス」は地下水が砂丘上に湧き出した小さな池のようなもので、砂丘に “水”がある不思議な景観が見られます。春にはハマヒルガオなどの花々が砂丘上に咲く光景を見ることもできます。
砂丘入口からすぐの場所には、「らくだライド」が楽しめるラクダの乗り場があります。1人乗りコース(1500円)や、ラクダに乗って記念撮影ができるコース(600円)などがあるので、ぜひ記念に乗ってみてはいかが?
散策前に、砂丘入口の横にある「鳥取砂丘ビジターセンター」に立ち寄って、砂丘についての理解を深めるのもおすすめです。砂丘の歴史や成り立ち、地形などについてさまざまな資料展示でわかりやすく紹介してくれる資料館です。風紋ができるメカニズムなど、思わず「なるほど」と頷く興味深い展示物が揃っています。
■鳥取砂丘(とっとりさきゅう)
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山
電話:0857-22-0021(鳥取砂丘ビジターセンター)
営業時間:散策自由
定休日:散策自由
料金:散策自由
■山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター
(さんいんかいがんこくりつこうえん とっとりさきゅうびじたーせんたー)
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
電話:0857-22-0021
営業時間:9~17時
定休日:無休
料金:無料
自然の中でフィンランド式サウナ!Nature Saunaでととのおう
「鳥取砂丘」を堪能したら、豊かな自然の中で、本場のフィンランド式サウナを楽しみましょう。一向平キャンプ場に新しく誕生した「Nature Sauna」は、静かで落ち着いた里山にあります。
ここで体験できるサウナは本場フィンランドと同じ、自分自身でサウナストーンに水をかけるセルフロウリュです。水をかけるとサウナストーンから蒸気が発生。サウナ室内の温度が一気に上昇します!サウナ後は、まず大山伏流水の水風呂でクールダウン。そして外気浴をしながらゆっくりと体を休めるという流れです。
この日は、「Nature Sauna」にいらっしゃった熱子さんにアウフグースしてもらいました。効率良く風を送ってくれるすご技はさすが!汗が流れ出し、気分爽快です。
サウナから出たらかけ水をし、汗を流してから水風呂へ入浴。ミネラル豊富な大山の伏流水はかなり冷たくて、ガツンと来る爽快感がたまりません!最後には、木々に包まれながら外気浴でリラックスして1セット終了です。これを数セット繰り返すことで、心身共にととのうことができます。
「Nature Sauna」は、本場フィンランドのサウナを大自然の中で体験できるのが最大の魅力です。サウナであたたまった後は、大山伏流水でクールダウン!そして開放感抜群の外気浴でととのう。自然豊かな国立公園の中にあるサウナだからこそ味わえるサウナ体験で、身も心もリフレッシュできます。
■Nature Sauna(ねいちゃー さうな)
住所:鳥取県東伯郡琴浦町野井倉688-130 一向平キャンプ場内
電話:0858-57-2100
営業時間:月・木曜10~17時、金・土曜10~20時、日曜9~17時(テント型サウナは土曜10~20時、日曜9~17時)
定休日:火・水曜
料金:サウナ入場料1回1000円(テント型サウナは+500円※週末のみ)
境港へ移動。夜ご飯には、絶品カニをいただきます
サウナでととのったら、夜ご飯には鳥取名物のカニをいただきましょう。国内有数の漁港・境港では、冬場の松葉ガニ、秋から初夏にかけてのベニズワイガニをはじめ、マグロやノドグロなど新鮮な魚介類が一年中水揚げされており、港周辺の食事処や宿などでは、これらの新鮮魚介を使った料理を堪能することができます。
JR境港駅から続く「水木しげるロード」からすぐの場所にある「味処 美佐」では、境港で水揚げされたばかりの新鮮な素材を使ったコース料理などが、比較的リーズナブルな価格で味わえます。特にベニズワイガニを使ったメニューは「ベニズワイガニ2枚コース」9900円~などバリエーション豊富!焼きガニ、カニスキ、ボイル、シメの雑炊までさまざまな調理方法でベニズワイガニを味わい尽くせます。
一般的にカニと言えば冬場に獲れる松葉ガニを指すことが多いのですが、地元ではベニズワイガニが味わい深いと高い評価を得ています。松葉ガニの漁期が11〜3月までなのに対して、ベニズワイガニは9月中旬〜6月と長い期間楽しめ、価格も松葉ガニと比べてリーズナブル。味わいもとても繊細で、松葉ガニに勝るとも劣らないおいしさです。また本場・境港では、まさに水揚げされたばかりの新鮮な素材を味わうことができます。
■味処 美佐(あじどころ みさ)
住所:鳥取県境港市京町6
電話:0859-42-3817
営業時間:17時30分~22時LO(昼は予約時のみ営業)
定休日:日曜、祝日の月曜(その他不定休の場合あり、要問合せ)
オーシャンビューの宿多数!皆生温泉に宿泊
鳥取名物を遊び尽くした1日目は、皆生温泉のお宿に宿泊。皆生温泉は「塩の湯」ともよばれる美肌効果の高い泉質が魅力の温泉地です。なかでも「海辺の宿 皆生菊乃家」は、源泉かけ流しの湯が注がれる大浴場や露天風呂があり、海側の客室から望む日本海のオーシャンビューが自慢です。鳥取名物をふんだんに使った夕食をいただけるプランもあるので、ごはんは宿でゆっくり食べたい派の方にもおすすめ。そして楽しみなのが朝食!ベラガレイの干物などあつあつの料理と心のこもったおもてなしで、2日目のスタートをアシストしてくれます。
■海辺の宿 皆生菊乃家(うみべのやど かいけきくのや)
住所:鳥取県米子市皆生温泉4-29-10
電話:0859-22-6560
チェックイン:15時~
チェックアウト:~10時
料金:1泊2食付(平日)1万9590円~
【2日目】国宝見学や温泉街レトロさんぽ。鳥取和牛にも舌鼓!
神が宿る山と断崖絶壁の国宝。三徳山三佛寺に参拝
2日目は、歴史を感じるスポットを巡りましょう!まず向かうのは、日本屈指の山岳寺院と名高い「三徳山三佛寺」。開山は慶雲3年(706)と伝わる古刹で、標高900mの三徳山に境内が広がります。国宝に指定されている奥院の投入堂までは往復で約1時間40分の本格的な登山になるので、動きやすく両手が自由に動かせる服装と、滑りにくい登山靴で向かいましょう。なお、入山時には服装と靴のチェックがあり、靴がNGになった場合、わらぞうり(有料)に履き替えるように指示されることもあります。投入堂へ向かう途中には、文殊堂(重要文化財)、地蔵堂(重要文化財)、鐘楼堂など、みどころが点在しています。
三徳山は山岳修行の場としての長い歴史を持ち、人を寄せ付けないその厳しさは約1300年にわたって畏怖の念を持って守られ続けています。三徳山参拝の前後に心身を清める場所でもあった「三朝温泉」とあわせて日本遺産第一号にも認定されています。また、修験道の開祖として有名な役小角(えんのおづぬ)が、3枚の蓮の花びらを空に投げると、そのうちの一枚が三徳山に舞い降り、この地に修験道の行場が開かれたという「蓮の花びら伝説」が今も語り継がれています。
■三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)
住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
電話:0858-43-2666
営業時間:8~17時(入山修行「投入堂参拝登山」受付は~15時、最終下山時刻は~16時30分)
定休日:本堂無休(投入堂は雨天・積雪など危険と判断された場合は入山禁止。例年12~3月頃まで積雪のため入山禁止となる)
料金:本堂参拝400円(宝物殿入館料含む)、投入堂参拝は別途800円
ノスタルジックな三朝温泉の温泉街を散策!
2日目の宿泊場所でもある「三朝温泉」は、約850年前に侍が白狼を助けたところ、お礼に妙見大菩薩が源泉を導いたという伝説が残る場所です。温泉街の中心を流れる三徳川沿いに宿や商店などが立ち並び、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。三朝橋のたもとには名物露天風呂の河原風呂もあるので、温泉地の名所や浴場を浴衣姿で巡りましょう。
スポット①:「ショップぼちゃぼちゃ」で三朝温泉のおみやげをGET!
おみやげは「ショップぼちゃぼちゃ」でGETしましょう。「ショップぼちゃぼちゃ」は公衆浴場「たまわりの湯」に併設。三朝温泉や鳥取県のおみやげなど多彩な商品を販売しています。
三朝温泉水100%で作られた「三朝みすと」は人気商品の一つで、キメ細やかなミストが素肌をふっくらしっとりと仕上げてくれます。そのほかにも「三朝温泉フェイスマスク」や入浴剤3袋入440円など、温泉から上がりたての潤い肌を自宅でも体験できる、三朝の名湯を生かした温泉コスメなどが人気です。
しっとりとした皮で黄身餡を包み込んだ上品な甘さのまんじゅう「因幡の白うさぎ」は、子どもから大人まで幅広く愛されるロングセラー商品。かわいいうさぎの形は喜ばれること間違いなしです。
■ショップぼちゃぼちゃ(しょっぷぼちゃぼちゃ)
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝910-7
電話:0858-43-0017
営業時間:9時30分~20時
定休日:不定休
スポット②:「薬師の湯」で名湯を気軽に楽しもう
三朝温泉を見守る薬師如来像を祭っている薬師広場にある「薬師の湯」は、手湯・足湯に加えて飲泉場も併設しています。温泉街の散策途中に立ち寄って足湯に浸かったり、名湯を飲んで体の中からキレイになるのもおすすめです。
■薬師の湯(やくしのゆ)
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝933
電話:0858-43-0431(三朝温泉観光協会)
営業時間:9時~21時30分
定休日:無休
スポット③:「泉娯楽場」でレトロな遊びに興じよう!
温泉街のメインストリート・温泉本通り沿いにあるレトロな遊技場で思いっきり楽しむのもいいかもしれません。「泉娯楽場」の遊技場内には点数によって景品がもらえる射的やスマートボール、パチンコをスタンバイ!昭和な雰囲気の中、昔ながらの遊戯で盛り上がりましょう!
■泉娯楽場(いずみごらくじょう)
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝912-2
電話:090-8716-0786
営業時間:15~22時(18~19時は休憩)
定休日:不定休
料金:入場無料、各遊戯1回500円
温泉街にはギャラリーなど、まだまだ立ち寄りたいスポットがたくさんあります。時間に余裕があれば「ブランナールみささ」で、ラドン熱気浴を楽しむのもおすすめです。世界有数のラジウム含有量を誇る三朝の湯を吸い込むことで健康促進の効果が高まるといわれており、医学博士などの専門家も認める新しい温泉療法としても注目を集めています。
三朝温泉の宿で、鳥取和牛の夜ご飯!
2日目は三朝の温泉宿「かがり火の宿 有楽」に宿泊して、夜ご飯には和牛の産地として長い歴史を持つ鳥取が誇る「鳥取和牛」をじっくり味わいます。ストレスのない環境で育てられた鳥取和牛は赤身と脂のバランスが絶妙!美しいサシが入った肉質は軟らかく、甘味を感じる脂とコクのある赤身が口の中でおいしいハーモニーを奏でます。食事のプランは和牛の他、冬場のカニ料理などバリエーション豊富なので、好みと予算に合わせて選びましょう!
■かがり火の宿 有楽(かがりびのやど ゆうらく)
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝642-1
電話:0858-43-1121
チェックイン:15時~
チェックアウト:~10時
料金:1泊2食付(平日)1万9800円~
【3日目】最終日はテントサウナでととのおう!サウナ飯もおいしい!
温泉水のロウリュが楽しめる!吉岡温泉会館一ノ湯のテントサウナへ
最終日も、鳥取県自慢のサウナでととのいましょう!豊富な湯量の名湯を源泉かけ流しで楽しめる日帰り入浴施設「吉岡温泉会館一ノ湯」には、本場フィンランドのサウナと同じ、自身でサウナストーンに温泉をかけるセルフロウリュを楽しめるテントサウナがあります。
テントサウナは、日帰り温泉施設の敷地内に設置されています。熱々のプライベート空間でたっぷり汗を流せて気持ちがいい!ロウリュをする水は「吉岡温泉美肌の湯」の源泉をそのまま使用。蒸発した源泉を浴びて、サウナに入りながら温泉に包まれる感覚であたたまることができます。
サウナ後は、水プールで爽快なクールダウンをして、リクライニングチェアで外気浴。体の中の悪いものがすべて出ていくような、なんとも言えない心地良さが訪れます。
「吉岡温泉会館一ノ湯」で体験できるテントサウナは、小さな空間で薪ストーブを使っているので、温度が高くなりやすいのが特徴です。テントは雪の中でも楽しめるように三層構造になっており、熱が逃げにくく熱いサウナが好きな方には特におすすめです。焚き火を見つめることで癒やし効果もありますよ。
絶品サウナ飯を堪能して、旅を締めくくろう!
テントサウナでしっかりととのったら、最後においしいサウナ飯をいただきましょう!一ノ湯の向かいにある古民家レストラン「パーラー株湯」のテイクアウト専用窓口「パーラー小株」でサウナ飯をお持ち帰りするのがおすすめ。
一番人気の「豚キムチ春巻き」300円をはじめ、定番の「鶏のからあげ」や「枝豆」各300円など、キンキンに冷えたビールに合うおつまみが用意されています。また、鳥取和牛ステーキに生ビール、枝豆がセットになったお得なメニューも!食事を楽しみながら外気浴でゆっくり体を休めて、贅沢なサウナタイムを過ごしましょう。
■吉岡温泉会館一ノ湯(よしおかおんせんかいかん いちのゆ)
住所:鳥取県鳥取市吉岡温泉町666
電話:0857-57-0555
営業時間:8~21時(最終入館は20時30分)、テントサウナ受付は10時~15時30分
定休日:なし
料金:2名以上2000円×人数(1名利用は3500円)
■パーラー株湯(ぱーらーかぶゆ)
住所:鳥取県鳥取市吉岡温泉町466
電話:0857-57-0808
営業時間:11~17時(土・日曜は11~17時、18~21時)
定休日:火曜
バリエーション豊富なサウナ、自然の恵みを感じる地元グルメ、自然や歴史を感じる観光名所、温泉街のレトロさんぽなど、鳥取の魅力盛りだくさんな2泊3日旅。心も体もととのって元気になれる、鳥取旅にでかけませんか?
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