【鳴子温泉郷でレトロさんぽ】のんびり湯めぐり&ステキなものさがし
奥州三名湯のひとつにも数えられる宮城県大崎市の鳴子温泉郷。7種類もの泉質が揃う温泉めぐりはもちろん、名物の栗だんごや伝統工芸品のこけしを求めて温泉街をぶらり歩いてみましょう♪絶景が望めるカフェやオススメの温泉宿もご紹介します。
Summary
【鳴子温泉郷観光案内所】おトクにめぐるアイテムをGET
鳴子温泉観光のスタートはJR鳴子温泉駅構内にある観光案内所から。ここでは各種パンフレットのほか、割引・特典が受けられるアイテムが手に入ります。
まず日帰り入浴をしたい方にオススメなのが「湯めぐりチケット」1300円。鳴子温泉郷や最上温泉郷にある入浴施設をおトクに楽しむことができます。
1つのチケットにシールが6枚ついており、各施設ごとに必要なシール枚数を消費していくシステム。例えば鳴子温泉の「鳴子ホテル」ならシール4枚が必要で、通常料金の1100円よりも約230円ほど安く入れるんです♪
ほかにも案内所では、鳴子温泉の食事処やお土産店で割引や特典のサービスが受けられる「下駄手形」100円も販売。「カラコロまっぷ」に掲載されているお店を見ながら温泉めぐりをさらにおトクに巡りましょう♪
【鳴子温泉 ゆめぐり広場】手湯で気軽に温泉体験!
JR鳴子温泉駅近くのゆめぐり広場に設けられているのはちょっと珍しい「手湯」。気軽に温泉気分を楽しめるとあって人気のスポットなんです♪
公衆浴場の「鳴子・早稲田桟敷湯」と同じ温泉をひいており、手を入れるだけでも全身がじんわりと温まってきます。
場所は回廊のようになっていて、レトロな雰囲気もまたフォトジェニック。ただよう温泉の匂いに包まれながら、椅子に腰かけているとなんだか懐かしい気持ちになりました。
屋根付きなので雨風をしのげて、冬の寒い時期でも安心。また、手湯から少し離れた駅から徒歩4分のところには、足湯を無料で楽しめるスポットもあります。散策のひと休みがてらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
■鳴子温泉 ゆめぐり広場 手湯
住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元108
交通:JR鳴子温泉駅からすぐ
TEL:0229-83-4751(鳴子まちづくり株式会社)
営業時間:9~20時
定休日:無休
料金:無料
【餅処 深瀬】鳴子温泉名物・栗だんごの人気店
鳴子温泉の名物といえば、栗の甘露煮を包んだお餅に甘〜いみたらしをかけた「栗だんご」。
なかでも“元祖”といわれるのが「餅処 深瀬」。初代・深瀬吉丸さんが1900年代に考案したものだといいます。現在3代目となるこちらの店は、午前中に売り切れることもある鳴子温泉きっての有名店で、その人気ぶりは宿泊客のために事前注文のサービスを行う旅館もあるほどなんです。
毎日つきたてで消費期限はその日中。出来立てはほんのり温かくて、箸で持ち上げるとお餅がのびるほどのやわらかさ!あふれるくらいたっぷりかけられたみたらしが相性抜群で、お腹がしっかり満たされても何個でも食べたくなるおいしさでした。
店内には、ほかにケーキや焼き菓子も揃い、鳴子温泉のおみやげさがしにもぴったり♪鳴子温泉に来たなら一度は味わってほしい名物・栗だんごとあわせて楽しんでくださいね。
■餅処 深瀬
住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元24-2
交通:JR鳴子温泉駅から徒歩2分
TEL:0229-83-2146
営業時間:8~18時
定休日:不定休
【桜井こけし店】絵付け体験もできる老舗のこけし店
東北ならではの工芸品といえばこけし。温泉地において子どもへのお土産として親しまれたものだといい、宮城県にある5系統のうちの一つがここ鳴子になります。
鳴子こけしの特徴といえば、どっしりとした安定感のあるシルエット、そして重ね菊や菱菊など華やかで写実的な模様。首を回すと「キュッキュッ」と音も鳴るのだそう。
江戸末期から続く「桜井こけし店」で現在制作されているのは、5代目・櫻井昭寛さんと6代目・尚道さんの2人の工人さん。こけし一体一体はなめらかな木肌にとても繊細な筆さばきで描かれていて、凛とした美しさを誇ります。
こちらはCodamaシリーズの「waon」というこけし。伝統こけしとはまたガラッと印象が違い、日常のインテリアに溶け込むような色合いと強さを抑えた表情がとってもキュート!いま流行りのくすみカラーとスタイリッシュな見た目で若い女性に大人気なんだそうです。
お店では絵付け体験(2200円~)も可能。鳴子こけしの特徴を解説した紙が用意されているので、鳴子こけしの絵付けにトライしてみましょう♪
【こけし堂】週末のみオープンする穴場×絶景カフェ
古きよき風情がただよう温泉街からちょっと坂道をのぼった途中にある「こけし堂」は、思わずひとり占めしたくなるような絶景と、おしゃれな空間が広がる穴場的なスポット。
先ほど紹介した「桜井こけし店」が運営するカフェで、元々は4代目が昭和40年ごろにはじめた場所だといいます。当初はこけし好きな人が集まる憩いの場のような存在でしたが、4代目が亡くなられてからはしばらく使われていなかったのだとか。
崖の上にあるこの店は、山々に向かって突き出すように部屋があり、窓一面に広がる景色がとにかく最高のひと言。何もさえぎるものがなく、雨が滴る日も、夕焼けに染まる時間も、青葉から紅葉、そして一面真っ白な雪景色まで、山々のいろんな表情を見ることができます。
喫茶で提供するのは、ここからの景色をイメージしてオリジナルで作ってもらったという「こけし堂ブレンド」のほか、鳴子のブランド米「ゆきむすび」の米粉を使用した自家製クッキーなど。ゆっくりと時間が流れ、風景に癒され、心も体も満たされました。
基本的にオープンするのは週末のみで、休みは不定期。紅葉の時期には鳴子峡近くにある姉妹店「こけし堂 峡-kyo-」が期間限定で開かれるそうです。詳細は公式Instagramなどでお知らせがあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
■こけし堂
住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元26-9
交通:JR鳴子温泉駅から徒歩3分
TEL:0229-87-3575
営業時間:10~16時
定休日:不定休
【鳴子温泉 湯元 吉祥】多彩なお風呂を堪能!
鳴子温泉は日本にある10種の泉質のうち、7種類もの泉質が集まると言われ、東北随一の湯治場としても知られています。せっかく訪れたなら宿に泊まって、温泉に浸かりながらゆっくり過ごしましょう。
鳴子温泉のなかでも高台に位置する「鳴子温泉 湯元 吉祥」は、部屋の正面から四季折々の山の景色を楽しめるおもてなしの宿。温泉は薄琥珀色や白濁色、青みがかった透明など日によって色合いが変わり、低張性アルカリ性高温泉の泉質は筋肉痛や関節痛、神経痛、冷え性などに効能が期待できます。
大浴場には寝湯や樽の湯、泡の湯など趣向を凝らしたお風呂があり、ほかにも露天風呂や4つの貸切風呂などはすべて源泉かけ流し。鳴子温泉ではめずらしく貸切風呂が無料なのもうれしいポイントです。
夕食は仙台名物・牛タンをはじめ郷土の味覚をふんだんに盛り込んだ和会席で、朝食は和洋のバイキングで提供。おやすみ前には夜鳴きそばが無料でサービスされ、湯上がり処には乳酸菌飲料やアイスキャンディーも。おもてなしの心が隅々まで行き届いています。
先ほどご紹介した「餅処 深瀬」の事前予約サービスもあるので、ぜひ利用してみてくださいね。
■鳴子温泉 湯元 吉祥
住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元58-10
交通:JR鳴子温泉駅から徒歩7分
TEL:0229-82-4451
IN/OUT:15時/11時
料金:1泊2食付大人1名1万7500円~(※時期、曜日により料金は変動)
Text & Photo:ジェンティーレ恵
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