【京都】癒やしの絶景紅葉スポット5選|映え写真を撮るコツもレクチャー!

【京都】癒やしの絶景紅葉スポット5選|映え写真を撮るコツもレクチャー!

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京都には、歴史ある建造物と鮮やかな紅葉のコンビネーションが楽しめるスポットがたくさん。そのなかでも今回は、京都穴場巡りコーディネーターのよしだかずみさんに聞いた京都のおすすめ紅葉スポットを、よしださんが撮影した絶景写真とともにご紹介。スマホでも真似できるおすすめの構図や、紅葉を撮影するときのポイントも必見です!

Summary

新フォトスポットにも注目の日本庭園/「白龍園」

「白龍園」は、鞍馬の手前、二ノ瀬にある日本庭園。春と秋にだけ特別公開されており、美しい桜やミツバツツジ、苔や紅葉が魅力です。秋には、建物の額縁から見る鮮やかな紅葉が圧巻!

よしださん’sコメント
完全予約制で50人の人数制限を設けているため、のんびり過ごせるのがお気に入り。スタッフの方の庭園愛やお客様愛を感じることができ、とても癒やされる空間です。
映え写真を撮るには、人が少ない場所・時間を選ぶのが一番のポイント。特に白龍園は、人数制限があって混雑することがないのでおすすめです。

真っ赤に染まった紅葉を背景に、歴史を感じられる東屋が立っている風景は、まるで絵画のよう。紅葉とベンチに敷かれた赤い毛せんのカラーも見事にマッチしています。

よしださん’sコメント
庭園内に5つの東屋があり、休憩しながらのんびり景色を堪能できます。紅葉と一緒に撮影すれば、風景になじんだ建物が写真撮影のアクセントになります。お手入れの行き届いた苔の美しさにも注目してください。

白龍園のシンボルプランツである「カンアオイ」をモチーフにした「カンアオイの窓」は、今年の夏に新設されたばかりの一番のおすすめスポット。秋には赤く染まる紅葉を背景に、窓から顔を出しての記念撮影ができますよ。

よしださん’sコメント
夏の公開時に、人気庭師ご夫妻にモデルになっていただきました。京都には飾り窓のあるお寺や観光スポットがたくさんありますが、窓から顔を出せるのは珍しいです。この秋は、窓越しに見る紅葉が楽しみ。
額縁構図や窓からの風景を撮影する場合は、カメラの露出補正をマイナスに設定するのがポイントです。

■白龍園(はくりゅうえん)
住所:京都府京都市左京区鞍馬二ノ瀬町106
TEL:075-311-8988
営業時間:第1部10〜12時、第2部12〜14時(ピーク時のみ第3部あり。第3部14〜16時)
※予約制(公式サイトまたは往復ハガキ)、各回50名限定
定休日:春・秋の特別観覧時のみ公開
※2022年秋の公開は、10月14日(金)〜12月4日(日)
料金:10・12月1600円、11月2000円
公式サイト:http://hakuryuen.com/

庭園でほほえむお地蔵さんがキュート/「圓光寺」

左京区の一乗寺にある「圓光寺」。枯山水の庭園「奔龍庭」は、龍が雲を泳ぐ様子が表現されており、躍動感を感じられます。秋には白砂に紅葉の赤が映え、絵画のような風景に。紅葉時期は公式サイトからの予約が必要です。

よしださん’sコメント
額縁構図、枯山水、竹林、敷紅葉などみどころがたくさんのお寺です。額縁構図の色づき始めから”敷紅葉”まで、長い期間紅葉を楽しめます。

本堂の前に広がる「十牛之庭」は、柱を額縁に見立てて絵画のように鑑賞するのが人気。青紅葉から真っ赤に染まった紅葉まで、季節ごとの美しい色づきを楽しめます。

よしださん’sコメント
多少の待ち時間の覚悟が必要ですが、正面から撮影するのがおすすめ。正面に座ると灯籠や牛に見立てた石が柱に隠れずに撮影できます。額縁に見えるよう、グリッドなどを活用して、水平・垂直を意識するのがポイント。

美しい庭園の中には、かわいらしい小さなお地蔵さんの姿も。真っ赤色の落ち葉で埋め尽くされた敷紅葉のなかでほほえむ姿は、思わずカメラに収めたくなりますね。

よしださん’sコメント
足元にある、膝の位置よりも小さいお地蔵さん。ほほえみかけるやさしい表情に癒やされます。私はローアングルから見る横顔がお気に入りですが、ぜひいろいろな角度からお顔を眺めてみてください。敷紅葉は、シーズンによっては12月初旬まで楽しめます。頭の上に紅葉の葉がのせられていることもあり、とってもキュート。

■圓光寺(えんこうじ)
住所:京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
TEL:075-781-8025
営業時間:通常時期 9~17時
※紅葉特別拝観の2022年11月12日(土)~12月4日(日)は8~17時
※予約制(公式サイト)
定休日:無休
料金:通常時期 大人500円、中・高校生400円、小学生300円
※紅葉特別拝観の2022年11月12日(土)~12月4日(日)は大人 1000円、小・中・高校生 500円
公式サイト:https://www.enkouji.jp/

「虹の苔庭」で知られる波心庭が美しいお寺/「光明院」

東山区にある、東福寺の塔頭である「光明院」。虹の苔庭といわれるのが美しい枯山水「波心庭」です。庭園内の3カ所に三尊石が配置され、どの方向からも美しく見えるように設計されています。

よしださん’sコメント
光明院は室内から紅葉を眺められるので、雨天時もおすすめです。天気が悪かったり、逆光で白飛びするようなときは、空を入れずにクローズアップしたり、額縁に収めたりすることがポイント。

夕暮れ時に、2階の茶亭から波心庭と本堂を見下ろす景色も圧巻。ぜひベストな時間帯に合わせて、訪れてみてくださいね。

よしださん’sコメント
朝7時ごろから日没まで拝観できるので、朝日が差し込む時間帯か、夕日が沈む時間帯に拝観するのがお気に入りです。夕日が沈んでいくタイミングで撮影すれば、夕日が紅葉に当たって、より一層鮮やかに。茶亭の屋根や柱を少し入れて撮影すると、奥行きが感じられる写真になります。

吉野窓から見る虹の苔庭も風情があります。吉野窓のほかにも、円窓、額縁構図などもあり、光の入り加減や見る角度によってさまざまな景色を楽しめます。

よしださん’sコメント
吉野窓越しに庭園の様子を楽しめるスポット。三尊石・刈り込み・苔・紅葉を一緒に見ることができ、紅葉の時期は特にコントラストが印象的です。

■光明院(こうみょういん)
住所:京都府京都市東山区本町15-809
TEL:075-561-7317
営業時間:7時ごろ〜日没 ※季節によって変動あり
定休日:無休
料金:志納(300円程度)※11月は500円

紅葉のリフレクションが幻想的なギャラリー/「祐斎亭」

一昨年の秋から一般公開が始まった「祐斎亭」。料理旅館だった場所がアートギャラリーとして公開されています。川端康成が小説「山の音」を執筆したとされる部屋もあり、テーブルに反射した景色が人気です。訪れる際には、予約をお忘れなく。

よしださん’sコメント
テーブルリフレクションや水鏡など、写真映えスポットが満載です。景色の美しさもさることながら、光によって染色が変化する作品「夢こうろ染」の展示も楽しめます。予約制で、見学のほか体験もできます。

テラスに設置された水鏡には、嵐山の自然が映り込み、一面に美しい景色が広がります。季節それぞれで、違った景色を楽しめるのも魅力。

よしださん’sコメント
リフレクションしやすいように、薄く水が張られています。置いてある筆などを使って、自分で波紋を作って撮影を楽しむこともできます。

座って撮影できるスポットも。浴衣や着物が映える空間です。四季によって移り変わる木々を背景に、ぜひ記念撮影してみてくださいね。

よしださん’sコメント
連結した窓の前を隠すように座って撮影すると、ハート型に見えてとてもかわいいです。女性やカップルの記念撮影にもおすすめのスポット。

■祐斎亭(ゆうさいてい)
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
TEL:075-881-2331
営業時間:10〜18時
※2022年11月19日(土)〜12月2日(金)は8時〜19時30分(最終案内19時)、2022年12月3日(土)・12月4日(日)は8〜18時(最終案内17時30分)
※予約制(公式サイト)
定休日:木曜
※11月の木曜日、12月1日(木)、12月8日(木)は営業
料金:2000円
公式サイト:https://yusai.kyoto/yusaitei/

ゆっくり過ごしたい嵯峨嵐山の紅葉スポット/「宝筐院」

紅葉の美しさに定評のある、嵯峨嵐山の「宝筐院」。雑踏から少し離れた場所にあります。本堂の内側から眺める紅葉はとても美しく、時間を忘れて特別なひとときを過ごせます。

よしださん’sコメント
嵯峨嵐山散策の途中に立ち寄ると、本堂から紅葉を眺めながらついつい長居したくなります。額縁構図で撮影するのもおすすめです。こちらの写真を撮影した際には、左右で紅葉の色づきが異なっており、その対比が素敵でした。

小さな木戸を開けると、紅葉の風景が一面に。紅葉のトンネルのようで、とても感動的な景色です。紅葉が敷かれた石畳の小道を進みながら、色とりどりに染まった木々を楽しめます。

よしださん’sコメント
紅葉に覆われた石畳の雰囲気がお気に入りです。石畳をローアングルで撮ると、ダイナミックな印象の写真に。スマホなら、レンズが下に来るように持って撮るのもおすすめです。

本堂の横には、回遊式庭園が。苔や枯山水と紅葉のコンビネーションがとても美しいので、ぜひゆっくりと散策してくださいね。

よしださん’sコメント
真っ赤な紅葉と枯山水の白砂、緑の美しい苔がすべて入るアングルで撮影するのがおすすめ。白砂や苔に散った紅葉も、色が映えて素敵です。

■宝筐院(ほうきょういん)
住所:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9
TEL:075-861-0610
営業時間: 9〜16時
※紅葉期間(11月)は16時30分まで
定休日:2022年12月21日(水)〜1月2日(日)
料金: 大人500円、小・中学生200円

よしださん’sコメント
額縁構図や窓から風景を撮影するスポットをたくさんご紹介しましたが、室内から屋外を撮影する場合には、カメラの設定で露出をマイナスにするのがポイントです。ご紹介したおすすめの撮影スポットを参考に、ぜひいろいろな角度から楽しんでみてくださいね。

【監修者プロフィール】
京都穴場巡りコーディネーター よしだかずみさん
Instagram:@kazumiy527
ガイドブックより詳しいガイドブックを目指し、四季折々の京都の魅力を発信中。運営する「地球サイズNavi」では、季節の花の開花情報や混雑状況、穴場のスポットなど、会員限定の京都にまつわる情報を提供。さらにプレミアム会員向けに、京都を巡るオリジナルツアーも開催している。

Photo:よしだかずみ
Text:河合華子(vivace)

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