「阿蘇神社」の門前町で水基巡り&絶品阿蘇グルメを食べ歩き!

「阿蘇神社」の門前町で水基巡り&絶品阿蘇グルメを食べ歩き!

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連日観光客でにぎわいを見せる「阿蘇一の宮門前町商店街」。ここでは、名水を訪ね歩く「水基巡り」や阿蘇の“うまかもん”の食べ歩きが楽しめます。絶品コロッケやスイーツ、阿蘇名物あか牛を使った至福のランチにも注目。ぜひ阿蘇のシンボル「阿蘇神社」と併せて訪れてみて!

Summary

多くの参拝客でにぎわう「阿蘇一の宮門前町商店街」

「阿蘇神社」の参道は、神社に対して平行にのびる横参道。この全国的にも珍しい参道に連なる「阿蘇一の宮門前町商店街」は、参拝客や観光客で連日にぎわいをみせています。

「阿蘇神社」の門前町として発展した一の宮は、良質な地下水が豊富に湧く“清泉の町”として知られ、門前町商店街には水基(みずき)と呼ばれる水飲み場が点在。さまざまな水基を探しながら町を散策する「水基巡り」が楽しめます。

また、門前町商店街には多くの飲食店が軒を連ね、阿蘇の名物グルメや食べ歩きにぴったりのテイクアウトグルメが目白押し。清らかな水基を巡りながら、お腹も満たせてしまうんです!

名水の里で水基巡り。ありがたい金運UPの泉も!

水が湧く基(もと)で「水基」。一の宮町の人々は古くから湧き水に恵まれ、その豊かな水を生活用水、飲用水として利用してきました。水基はこの美しい水を多くの人に飲んでもらいたいと設置されたもので、誰でも気軽に利用できます。

水基の多くは「阿蘇神社」参道の「仲町通り」に集中しています。金脈の泉、金運の水といったご利益のありそうなものから、文豪の水、菓恋水、阿吽の泉、猿田彦の水など変わった名を持つものまで多彩。なかには少しわかりづらい場所に隠れた水基もあるので、コンプリート目指して町をくまなく巡ってみるのもおすすめです。

門前町商店街で食べ歩き。まずは行列店の「馬ロッケ」から

飲食店が立ち並ぶ門前町商店街は、阿蘇グルメの宝庫。「水基巡り」と一緒に食べ歩きも満喫しましょう。

まずは行列ができる店として知られる「阿蘇とり宮」へ。こちらは昭和30年創業の老舗精肉店ですが、肉の販売だけでなく、食べ歩きにぴったりのテイクアウトグルメでも人気を博しています。

一番の名物は、その名も「馬ロッケ(ばろっけ)」1個180円。甘辛く煮た熊本県産の馬肉を国産ジャガイモで包んだ個性派のコロッケで、注文を受けてから揚げ、アツアツを提供しています。衣はサクサク、ジャガイモはホクホク感を残しつつもなめらかな口当たり。1日1000個を売り上げることもあるそうです。

そのほか、「あか牛」のおいしさをシンプルかつダイレクトに味わえる「あか牛 串焼き」1本500円もおすすめ。じっくり焼き上げるので注文して7~8分ほどかかりますが、待ってでも食べる価値ありです。肉質はきめ細かく軟らかで、噛めばあか牛の旨味が口の中に広がります!

なお、店内の一角にはトレビの泉ならぬ「とり宮の泉」がありますよ。

クリームたっぷり!「阿蘇お菓子工房たのや」のシュークリーム

「たのや」の歴史は約100年。もともとは和菓子店として始まりましたが、現3代目の田野雅文シェフが洋菓子店へと舵を切り、この門前町商店街を代表するパティスリーとなりました。

看板商品は「たのシュー」1個150円。ユニークな商品名は、“たのやのシュークリーム”、“楽しいシュークリーム”から考えたネーミングだそうです。

「たのシュー」の特徴は、なんといってもクリームの量。サイズは小ぶりながら、パクリと頬張ればクリームがあふれる、あふれる!とろとろのクリームはカスタードと純生クリームをブレンドし、「キレを重視して軽い後口に仕上げています」と田野さん。

シュー生地にはクラッシュアーモンドをトッピングし、香ばしさと食感のアクセントをプラス。ひと口サイズ&しつこさがないのも相まって、ついついもう1個と手が伸びます。なかには一人で10個をペロリと平らげる人もいるとか。

求肥で旬のイチゴとレアチーズ、純生クリームを包んだ「苺のレア大福」378円も田野さん渾身の自信作です。夏場は夏イチゴを使うため、通年味わうことができるそう。このほか「チョコ大福」「抹茶大福」「菓恋プリン大福」各378円などもラインナップしています。

また、店先には水基のひとつ「華恋水(かれんすい)」があり、この湧き水を使ったコーヒーも味わえます。「たのスペシャルブレンド」250円、「カフェラテ」300円など。

ランチは古民家レストランの「あか牛炙り牛カツ重」を

阿蘇らしいランチなら、「古民家レストラン 阿蘇はなびし」がイチオシです。同店のコンセプトは、「阿蘇に伝わる昔ながらの郷土料理を昔ながらの調理法で作ることで本当の阿蘇を味わっていただく」こと。阿蘇の大自然と清らかな水で生まれ育った旬の地元食材を使った料理が味わえます。

「あか牛炙り牛カツ重」並2475円・大盛り2580円は、これを目当てに県外から訪れる人も多いという傑作メニュー。牛カツは吟味した熊本県産あか牛のモモ肉を使い、肉の風味や旨味を損なわない火入れで美しいロゼ色に。衣は薄めでサクッと歯切れがよく、さらに表面を炙ることで香ばしさを際立たせています。

ワサビとの相性がよく、ワサビをちょんとのせて特製だし醤油、または特製甘口醤油につけて食べるのがセオリー。ごはんとの相性はいわずもがな、その米も自社栽培というこだわりようです。

代表の宮本博史さんは、「阿蘇食品研究所」を起ち上げて自家製のピクルスや漬物、阿蘇のトマトを使ったカレーの開発なども手がけています。阿蘇ピクルスで作ったかける野菜ドレッシング「ASO DORE」594円や「とまとチキンカレー」650円などは、「阿蘇はなびし」の店頭で販売しており、阿蘇みやげとしてもおすすめです。

町の至る所で名水が湧き、食べ歩きも満喫できる「阿蘇一の宮門前町商店街」。「阿蘇神社」と並び、マストで訪れたい観光スポットです。

阿蘇とり宮
住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3092-2
TEL:0967-22-0357
営業時間:9~18時(揚げ物は10時~)
定休日:水曜
駐車場:なし

阿蘇お菓子工房 たのや

住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3094
TEL:0967-22-0255
営業時間:9~20時(土・日曜、祝日は~19時)
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
駐車場:あり/2台

古民家レストラン 阿蘇はなびし
住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地1861
TEL:0967-22-0896
営業時間:11~16時LO
定休日:火曜
駐車場:なし

Text:前田健志
Photo:梅木啓志

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