神戸の名店・民生(みんせい)。南京町の老舗中華店で広東料理の魅力をたっぷり味わう
グルメの名店も多い神戸・南京町でひときわ存在感を放っているのが、老舗中華料理店の民生(みんせい)。本格的な広東料理をお手頃価格で提供し、店内は平日・休日問わず常に満席になるほどの人気を誇っています。今回はそんな民生で、ぜひ食べておきたいメニューをピックアップ。食欲の秋にふさわしい絶品中華をご案内します。
Summary
南京町広場のすぐ近くに立つ老舗
JR・阪神元町駅から徒歩約5分というアクセス抜群の中華街・南京町。「民生」がお店を構えるのは、中国風あづまやが立つ南京町広場から東路に入ってすぐ。黄色い看板が目印です。
中華と洋風テイストがほどよくミックスされた店内は80席もの広さが自慢。異国情緒が感じられ、ムードある雰囲気の中で食事が楽しめます。創業から60年を超えているだけあって著名人も多数来店。これまでさまざまなメディアでその魅力が紹介されてきました。
まずは看板メニュー「イカの天ぷら」&「空芯菜」を
豊富なメニューに目移りしますが、必ず食べたいのが看板メニュー「イカの天ぷら」1900円。来店した人の大半が注文する一品です。アオリイカのスライスに北海道産でんぷんの衣を薄くつけ、きつね色に揚げた天ぷら。サクッとした歯ごたえとフワリやわらかいイカの身、ほんのりとした醤油の風味が口中に広がり、想像するイカの天ぷらとは違う、唯一無二の味わいです!
メインの前に、野菜のおすすめのメニューを挟みましょう。「空芯菜」1600円は、みずみずしくシャキシャキした食感、さっぱりした塩の味付けがくせになり、食べだすと止まらなくなってしまいます。味付けをニンニク、ショウガの2種類から選ぶことができ、今回はニンニクをチョイスしました。
おすすめメインはよだれ鶏&五目やきそば
ここでいよいよメインが登場。まずは、お店のスペシャルメニューにも指定されている「口水鶏(よだれどり)」1600円をいただきます。こちらは近年、シビ辛で話題となった四川の名物料理。山椒のほど良い辛さが利いたソースが肉厚の蒸し鶏にからみ、砕いたナッツが食感にアクセントをもたらしています。鶏肉は地元兵庫県や岡山県の地鶏を使用し、脂ののり具合も絶妙。お酒と合わせて食べるのにももってこいの味わいです。
そしてもう一品は、創業以来の人気メニュー「五目やきそば」1100円。自家製麺は食感がもちもちで、農家直送の野菜や九州産豚肉を絡めたあんとの相性が最高。お箸でつかんで持ち上げるとずっしりと重量感が伝わってきます。真ん中にトッピングされた目玉焼きの黄身を絡めると、よりマイルドに。かなりボリュームがあるので、シェアして食べるのがおすすめです。
食材の旨味を引き立たせるお酒&デザートも
中華料理に合うお酒といえば、真っ先に思い浮かぶのが紹興酒。民生おすすめの「塔牌(とうはい)」は中国政府お墨付きの品質を誇り、ほのかに甘い飲み口が食材の旨味を引き立たせます。通常のボトルの他、お一人様にもうれしいミニボトル900円もスタンバイ。
すっかりお腹も満たされましたが、甘いものは別腹。ということで、デザートもしっかりいただきましょう。「杏仁豆腐」650円は、ぷるぷる&まろやかな杏仁と濃厚な黒蜜、ジューシーなみかんが口の中で溶け合い、やさしい甘さを届けてくれます。デザートの中でもダントツ人気の一品です。
特製のニンニク味噌でおうち中華をレベルアップ
民生ではオリジナル商品として、ニンニク風味のピリ辛味噌を販売しています。炒めものや和え物の調味料に使う他、つけダレにしても絶品。お家の中華料理が格段においしくなることうけあいです。人気のため売り切れていることもありますが、見つけたら即買いがおすすめです。
神戸牛や明石の海鮮、たつの市の醤油など、国産食材と良質な水にこだわり、本場の味をあますことなく届ける民生。南京町観光の際は、ぜひ老舗中華の伝統を存分に味わってください。
■民生
住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-3-4
TEL:078-331-5435
営業時間:11時30分~14時30分LO、17~20時LO
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
Text&Photo:伊東孝晃
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