グアムの海外渡航情報! ビザは必要? 時差は? 変換プラグのタイプは? グアム旅行の際に知っておきたいことまとめ(2024年10月20日更新)
再び盛り上がりはじめた海外旅行。渡航の前に用意しておくことやもの、最新情報をこの記事で確認してから出かけましょう!
Summary
日本入国時の水際措置の終了
2024年現在、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置が終了しています。
以前の水際措置として、有効なワクチンの3回接種証明書または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が必要でしたが、現在は不要となります。現在は、新たな感染症の流入を平時においても監視するための「感染症ゲノムサーベイランス(※詳細は以下)」が開始されています。
※主要5空港(成田、羽田、中部、関空、福岡)において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施。ただし、この解析において陽性となったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
◎今後の水際措置について(外務省)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C022.html
PCR検査は必要?
日本出国前のPCR検査は不要です。
2023年5月12日以降、グアム入国時にPCR検査の陰性証明書を提出する必要はなく、入国後のPCR検査や待機期間もありません。
グアム入国時に必要なもの
【アメリカへの国外からの渡航者の新型コロナワクチン接種義務を撤廃】
2023年5月11日をもって、アメリカの新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う水際対策(入国制限)は撤廃されました。5月12日以降は空路のほか、海路・陸路で入国する渡航者も英語で記載されたワクチン接種完了証明書(海外渡航用新型コロナウイルスワクチン接種証明書)の提示は不要です。また、渡航時に必須としていた「CDC指定の宣誓書」の提出が不要となります。
●米国CDCへの情報提供
航空会社を通して米国CDCへ搭乗客全員の情報提供が義務付けられています。提供する情報はおもに氏名、滞在先(ホテルの住所)、アメリカでの連絡先・電話番号、メールアドレスなど。空港のチェックインカウンターで手続きするほか、航空会社によってはWebサイトで事前登録する必要があります。
●パスポート
帰国日まで有効なもの。ただし、入国時45日以上が望ましいです。
●往復または次の目的地までの航空券もしくは乗船券【必須】
※加盟航空会社による往復渡航の場合は「G-CNMI ETA」または「G-CNMI VWP」(後述)を利用できる
●グアムー北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム 電子渡航認証「G-CNMI ETA」【必須】
※加盟航空会社による往復渡航、かつ「ESTA」(後述)を申請しない場合
日本国籍の場合、「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム 電子渡航認証(G-CNMI ETA)」を申請することで、ESTAもビザも不要でグアムや北マリアナ諸島へ入国でき、最長45日間滞在できます。申請料金は無料。オンラインでの申請のみで、紙面での申請はできません。申請は旅行の予約後から航空機搭乗の7日前までに行うことが推奨されており、遅くとも5日前までには取得しておきましょう。有効期限は承認から2年間またはパスポートの有効期限までです。有効期間中は新しいパスポートを発行した場合などを除き、再申請する必要なく複数回渡航できます。グアムへの航空会社は、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムに加盟している航空会社でなければなりません。加盟していない航空会社・船会社を利用する場合は米国ビザやESTAの申請が必要となります。G-CNMI ETAの印刷紙の持参は必須ではないものの、推奨されています。
G-CNMI ETA申請サイト:g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov(英語のみ)
G-CNMI ETAの利用条件
① グアムまたは北マリアナ諸島のみへ45日以下のビジネスまたは観光目的の入国・滞在であること。
② 譲渡・払い戻し不可で、出国日がグアムあるいは北マリアナ諸島に入国した日から45日を超えないことが確認できる往復の航空券を持っていること。
③ ICAO(国際民間航空機関)に準拠し、当該国から発行された有効な機械読取り式パスポートを持っていること。
④ 以前に、入国のための諸条件に違反していないこと。
※以前の入国とは、グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラム、これまでのグアムビザ免除プログラム、通常のビザ免除プログラムの米国移民国籍法217条(a)項、およびすべての移民または非移民ビザの入国に関する規定を含みます。
2024年11月29日グアム着までは従来の書面も有効
2024年11月29日グアム着までは、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム「G-CNMI VWP」の「I-736」書面も有効です。全ての項目に記入した、署名済みのI-736書面を持参する必要があります。書面は出発7日前~出発日にWebからダウンロード・印刷して記入するのが無難です(7日前より早く印刷した物は無効)。もしくは機内でも配られます。「G-CNMI VWP」の利用条件は「G-CNMI ETA」と同様。
「I-736」日本語版書面
●ESTA(電子渡航認証システム)【任意】
※先述の「G-CNMI ETA」または「G-CNMI VWP」を利用する場合は免除
アメリカ入国に必要なESTA(電子渡航認証システム)を申請しておくと、入国時の審査が簡略化されます。申請料は一人$21で2年間有効(ただし、ESTA申請時に使用したパスポートの有効期限が2年以内に失効する場合は、パスポートの有効期限日をもってESTAも失効となる)。航空券を予約した段階でESTAへの申請を行うことが推奨されており、搭乗前72時間以内の申請は認められていません。
ESTA申請公式サイト:esta.cbp.dhs.gov(日本語選択可能)
※2023年6月21日より、ESTA申請をスマホやタブレットから行える公式アプリ「ESTA Mobile」がリリースされました(日本語にも対応)。取得済みのESTAの検索、新規申請のどちらも可能です。
●グアムデジタル税関申告書(EDF)【必須】
従来、紙で行っていた税関申告書をデジタル化したもの。各人または1家族につき1つ申請し、二次元コードを作成しておく必要があります。グアムデジタル税関申告書の申込みサイトより、到着72時間前から申請可能です。
traveller.guamedf.landing.cards(日本語選択可能)
●海外旅行保険加入【推奨】
海外で新型コロナウイルスに罹患した場合、原則的に医療費や追加滞在日の宿泊費は自己負担になります。新型コロナウイルスの罹患を保険の補償対象としている海外旅行保険に入っておきましょう。クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯するものもありますが、渡航の決済を該当のカードでするなどの条件が付いていることもあるので注意。また、帰国後に医療費を請求するために、現地の病院にかかった場合は診断書や領収書を忘れずにもらいましょう。
●Visit Japan Webへの情報登録【推奨】
日本入国・帰国手続きに必要な「税関申告」をWeb上で行うことができるサービスです。グアム入国前にメールアドレスでアカウントを作成し、同伴する家族などの利用者情報や、入国・帰国のスケジュールを登録しておくとスムーズです。
◎Visit Japan Web(デジタル庁)
https://services.digital.go.jp/visit-japan-web/
●「たびレジ」の登録【推奨】
「たびレジ」とは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報無料配信サービスです。出発前から旅先の安全情報が入手できるだけでなく、旅行中も大規模な事件や事故、自然災害など緊急事態が発生した場合、現地の大使館・総領事館からメールで連絡を受け取ることができます。
利用者登録はこちら:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
日本帰国時に必要なもの
●パスポート●税関申告の登録(Visit Japan Webから)【推奨】
空港内の税関検査場にある電子申告端末を操作するときに必要。Visit Japan Webの「日本入国・帰国の手続」画面の「入国審査及び税関申告」をタップして手続きを済ませると、「携帯品・別送品申告」の情報を含んだ二次元コードが発行されます。二次元コードを未発行の場合は申告書を書いて税関カウンターへ進みます。
グアム入国の流れ
①到着
飛行機を降りたら、到着(Arrival)の表示に従って入国審査へ進みます。
②入国審査
事前にグアムー北マリアナ諸島連邦電子渡航認証「G-CNMI ETA」が必要です(ESTA未取得、45日以内の観光目的の往復滞在に限る)。2024年11月29日グアム着までは、先述のI-736書面でも代替可能です。入国審査は家族連れ以外は1人ずつの審査となります。パスポート(I-736書面を使用する場合は書面も)を審査官に提示します。審査では指紋の採取とカメラによる顔写真の撮影が行われます。滞在日数や目的などを聞かれる場合もあります。なお、18歳未満が単独または片親同伴で渡航する場合、両親または同行しない親からの渡航同意書(英文)が必要になります。
③荷物受け取り
荷物受取所(バゲージクレーム)へ行き、自分が乗ってきた搭乗便が表示されているターンテーブルで荷物をピックアップ。もし荷物が見あたらない場合は、日本で荷物を預けた際にもらった荷物引換証(クレームタグ)を持って航空会社の係員、もしくは遺失物相談所に問い合わせましょう。
④税関
グアムデジタル税関申告書(EDF)が必要です。到着72時間前から申請可能なので、出国前に手続きし、二次元コードを作成しましょう。1家族につき、1申請。代表者名と家族全員の人数を記載すればOK。税関スタッフに提示すれば手続き完了です。
⑤到着ロビーにて
旅行会社の現地スタッフや、ホテルのスタッフが到着を待っています。送迎がない場合は、自身で移動を。レンタカーやタクシーを利用しましょう。
グアム入国時の注意
<主な免税範囲>
◎たばこ類▶紙巻たばこ1000本、または5カートンまで
◎アルコール類▶1ガロン(約3.7ℓ)まで
◎現地通貨・外貨▶$1万以上の現金および相当額の外貨を持ち込む場合は要申告
※たばこ・アルコール類は21歳以上の成人に限り持ち込み可能
<主な持ち込み禁止品>
◎肉製品すべて(エキス、即席めんなど含む)、卵、乳製品(未開封の粉ミルクは例外)
◎泥のついたもの、葉や根のある野菜・果物・植物
◎ワシントン条約で規制されている動物やその一部を使った製品
<薬の持ち込みについて>
病院で処方された薬を持ち込む場合は、持参薬を証明する英文の「薬剤携行証明書」があると安心。1部コピーを取り、帰りの分を含め、2部用意しましょう。
グアム出国の流れ
①チェックイン
空港へは出発の3時間前には到着しましょう。航空会社のカウンターでパスポートと航空券(eチケット控えなど)を見せ、大きな荷物を預けます。搭乗券と荷物引換証(クレームタグ)をもらって終了です。なお、機内には1人につき、機内持ち込み手荷物1個と身のまわり品(ショッピングバッグ、ハンドバッグなど)1個しか持ち込めません。これ以外は預ける必要があるので注意しましょう。
②セキュリティチェック
手荷物検査とボディチェックを受け、その際パスポートの提示が求められます。時間がかかることも多いので注意。上着と靴を脱いで金属探知機を通るよう指示されます。ベルト、時計、アクセサリーなどの金属類はあらかじめ外しておきましょう。
③搭乗ゲートへ
搭乗時間に余裕をもってゲートに向かいましょう。搭乗時にもパスポートの提示が求められます。
日本帰国時の注意
<主な免税範囲>
◎酒類:3本(1本760㎖のもの)
◎たばこ類:「紙巻たばこ」のみの場合200本、「葉巻たばこ」のみの場合50本。加熱式たばこのみの場合、個装等10個(「アイコス」のみ、または「グロー」のみの場合は200本、「プルームテック」は50個まで)。その他の場合は250gまで
◎香水:2オンス(1オンスは約28㎖。オーデコロン、オードトワレは含まない)
◎その他:1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のもの全量(そのほかは海外市価の合計額20万円までが免税)
※酒・たばこ類は20歳未満の免税なし
<輸入禁止>
◎麻薬、大麻、覚醒剤、指定薬物、銃砲類、爆発物や火薬類、通貨または証券の偽造・変造・模造品、わいせつ物、偽ブランド品など
<輸入規制>
◎ワシントン条約に該当する物品。ラン、サボテンなど生きている動植物のほか、対象物を原料とした漢方薬、毛皮・敷物などの加工品も同様。ワニ、ヘビなどの皮革製品、象牙、剥製などは特に注意
<そのほか注意するもの(一例)>
◎果実、切花、野菜、ソーセージといった肉類などは検疫が必要になる。乳製品も制限あり。種類によっては持込みが禁止または制限されているものもある。
◎アメリカ(ハワイ、グアム、サイパンを含む)で販売されているビーフジャーキーなどの牛肉加工製品は、牛肉の輸入再開後も引き続き輸入停止。免税店で購入したものでも持ち込めないので注意。
※2024年10月現在、多くの国で家畜の病気が発生しています。また、おみやげや個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができません。詳細は動物検疫所https://www.maff.go.jp/aqs/を参照。
<医薬品・化粧品など>
◎個人が自ら使用するものでも数量制限がある。外用剤や化粧品は標準サイズで1品目24個以内
出発前に知っておきたいことをまとめて発信!コロナ後のグアムの状況をQ&A式でしっかり確認して渡航前のモヤモヤを解決しよう。
Q.ワクチンを打っていないけど渡航できる?
A.できます
日本、グアムともに水際対策(入国制限)が撤廃され、ワクチン接種完了証明書の提示は不要になりました。
Q.観光目的でもビザは必要?
A.45日以内の観光目的の滞在であれば、ビザやESTAは不要
アメリカの入国には事前に電子渡航認証システム(ESTA)での渡航申請が必要ですが、グアムは45日以内の観光目的滞在であれば、ビザもESTAも申請不要です。ただし、ESTAがあるほうが入国審査がスムーズに行えます。
Q.マスクは必要?
A.屋内外問わず、マスク着用義務は解除
2022年4月に屋外、5月に屋内でのマスク着用義務も解除され、コロナ前のような観光を楽しめるようになっています。ただし、免疫不全の人、重症化するリスクの高い人、あるいはマスクを着用することを希望する人はマスク着用が推奨されています。ホテルやショッピングモールではスタッフが着用しているケースも多いです。
Q.急な発熱など、具合が悪くなったら?
A.ホテルのフロントに連絡し、指示に従いましょう
まずは滞在しているホテルのフロントに連絡を。症状(発熱の有無など)を伝え、スタッフの指示を仰ぐのがよいでしょう。
医療機関は多くが予約制。必ず電話で病状を伝えてから、予約の日時を決めましょう。緊急の際は、24時間対応のMAI(マイクロネシア・アシスタンス・インク)に頼りましょう。PCR検査の手伝い、医療機関への連絡や保険会社へのアシストなども行ってくれます(日本語OK)。発熱時や体調不良時は帰国の渡航は自粛し、利用しているツアー会社にも連絡を。飛行機の変更やホテルの延泊手配をしてもらいましょう。新型コロナウイルスを含むレスピラトリーウイルス(呼吸器系ウイルス)に感染している可能性がある場合は体調回復後から24時間の待機と、5日間のマスクの着用などの対策が推奨されています。
Q.観光地の状況は?
A.活気が戻りつつあります
コロナ前のような賑わいまではなかなか戻りませんが、新しいホテルやカフェなどもオープンし、徐々に活気を取り戻しています。日本・グアムともに水際対策が撤廃され、これから本格的な回復が見込まれています。