鎌倉・長谷の「能舞台茶寮 神楽」で異世界体験!能舞台を眺めながら能面ラテを♪
鎌倉・長谷エリアの山あいにある「鎌倉能舞台」に、和カフェ「能舞台茶寮 神楽」がオープン!気になる名物は……“女面”と“般若面”を模した「能面ラテ」です。能楽の公演で実際に使用している能舞台を眺めながら、ほかでは味わえないぜいたくなひとときを楽しみましょう♪「能面ラテ」のほかにも、季節のお菓子がセットになった「お抹茶セット」もありますよ!
Summary
「鎌倉能舞台」のなかにある知る人ぞ知る和カフェ
「鎌倉能舞台」に併設する和カフェとして、2022年4月にオープンした「能舞台茶寮 神楽」。最寄り駅の江ノ電・長谷駅からは歩いて約8分。改札を出たら鎌倉大仏で知られる高徳院方面へ進みます。道の途中にある小さな看板を左折してしばらく住宅街を進むと、目的地の「鎌倉能舞台」が見えてきました!
到着したら入口すぐの受付でオーダーを!その後、靴を脱いで店内へと向かうシステムです。
特等席は能舞台真正面のテーブル席!
店内に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのは、この豪華&優美な景色。はじめて訪れる人は、みなさん開口一番「うわぁ~♪」と歓声を上げるそうです!
昭和46年(1971)に建てられた「鎌倉能舞台」は、半世紀以上にわたりこの地で伝統芸能の「能」を継承する場所として愛されてきました。客席は“座敷舞台”とよばれるスタイルで、お客さんと舞台の距離が近いのが特徴です。
今回お目当ての「能舞台茶寮 神楽」は、能舞台全体が見渡せる最上段のフロアにあります。能舞台の正面に位置する一番人気のこのテーブル席を狙うなら、開店時間に訪問するのがベスト!
「能面ラテ」の元となった女面と般若面も展示
能舞台に向かって左手奥のスペースでは、舞台で実際に使用される扇や能面の展示も行われています。
「能面ラテ」をいただく前にぜひチェックしておきたいのがコチラ!実はこれ、嫉妬心から人間の女性が蛇体に変化していく様子を表した能面なんです。最後はヘビとなって相手を取り殺す……までの流れを精巧な能面で見ることができます。
どちらの絵柄にする?能面アートのカフェラテ
「能面ラテ」の絵柄は“女面”と“般若面”の2種類です。どちらもふわふわの泡と濃いめのコーヒーが絶妙な一杯。お茶請けには「鳩サブレー」で知られる「豊島屋」のらくがん「小鳩豆楽」がそれぞれ付いてきます。
「能面ラテ」は、小菓子+季節のお菓子とのセットで楽しむのもおすすめです!和菓子をセレクトしているのは、「鎌倉能舞台」の能楽師兼理事である中森貫太さん。この日は地元・長谷の和菓子店による「西瓜(スイカ)」の練り切りが登場しました。コーヒーでいただく上生菓子もこれまた美味♪
カップを口に運ぶたび、女面の表情が少しずつ変化するのもこの「能面ラテ」のおもしろさと味わい深さのひとつ!ちなみに、人気が高いのは般若面より女面なのだそう。
「季節のお菓子とお抹茶のセット」もあります!
せっかく素敵な空間にいるのだから、時間とお腹に余裕があれば「お抹茶」もいかがでしょう。本格的な作法に従ってたてるお抹茶がいただけますよ♪
店内で使用しているカップや茶器は、北大路魯山人の窯を継ぐ、北鎌倉「其中窯(きちゅうよう)」の河村喜史(かわむらきふみ)さんの作品なのだそう。芸術性の高い器とともにぜひ堪能してみてくださいね。
ここ「鎌倉能舞台」では、初心者でも分かりやすく能を楽しめるようにと“字幕e能”という能楽世界では初めての試みである字幕解説付きの公演を開催しています。今回は和カフェにフューチャーしましたが、これをきっかけに能楽の魅力にハマってみるのもいいですね!
Text:清沢奈央
Photo:櫻井めぐみ
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