おでかけ
2022.11.04
【静岡・伊豆高原】 まるで絵画を切り取ったかのよう。「川奈ステンドグラス美術館」で、光と音に癒されるひとときを
海に山に、風光明媚な景色を堪能できる静岡県伊東市。伊豆急行 川奈駅から車で5分の場所に位置する「川奈ステンドグラス美術館」では、伊豆にいながらヨーロッパの空気を感じることができます。柔らかな光と音が奏でる、癒やしのひとときを過ごしましょう。
英国貴族のマナーハウスがモチーフ。異国情緒を味わおう
伊豆急行 川奈駅から海岸線を道なりに南下していくと、風格漂う洋館「川奈ステンドグラス美術館」が現れます。レンガ造りの壁や玄関のブリティッシュガーデンなど、ヨーロッパを彷彿とさせる装いが印象的です。
チャペルやレストランなどを併設するこちらの美術館は、イギリス・コッツウォルズ地方の貴族の邸宅であるマナーハウスがモチーフとなっています。
扉や装飾品などは、ヨーロッパから取り寄せたもの。伊豆にいながら、異国の雰囲気を感じることができるスポットです。
正面玄関の反対側にはオーシャンビューの絶景が広がっています。各フロアにあるテラスからの、フォトジェニックな眺めは必見！
天気の良い日には、テラスのベンチで海を眺めながら休憩を。ヨーロッパで休暇を満喫しているかのような気分を味わうことができますよ。
建物内の廊下には、アンティークステンドグラス越しに陽の光が差し込み、幻想的な風景が広がります。まるで万華鏡の中を歩いているみたい！
100年以上の歴史！アンティーク楽器の生演奏は必聴
川奈ステンドグラス美術館には、セント・ミッシェル教会とセント・マリーズ教会の2つのチャペルが併設されています。ステンドグラスが放つ美しい煌めきを鑑賞しながら、教会へと向かいましょう。
まずは、セント・ミッシェル教会へ。エレベーターを使って、3階を目指します。
挙式も行われる教会は、天井が高く厳かな雰囲気。前方にも、右の壁にも、大きなステンドグラスが埋め込まれています。
うっとりとその空間に酔いしれていると、パイプオルガン生演奏の案内が。席に着き、その音色を味わってみることにしました。
演奏で使われているパイプオルガンは、なんと1922年に作られたというアンティーク楽器。100年の歴史を持つオルガンから紡がれる、深みのある音と優しい旋律に、心がゆっくりとほぐれていくのを感じます。
続いて、セント・マリーズ教会で行われるというオルゴールの演奏会へと向かいます。川奈ステンドグラス美術館では、挙式の時間帯を除いてほぼ毎日、パイプオルガンとオルゴールの演奏会が開催されているんです。
チャペルの正面には、2つの大きなオルゴールが。無数の穴が空いたディスクを入れ、コインを投入すると演奏が始まります。
パチパチと突起を弾く音が、アンティークオルゴールの醍醐味。優しい音色に包まれ、この上ない癒やしの時間を過ごすことができますよ。
オーシャンビューのカフェで、優雅なティータイムを
鑑賞を終えたら、館内のカフェ「ベッラ・ヴィータ」で、海を眺めながらの優雅なティータイムを。
アンティークの装飾が美しい店内はもちろん、晴れた日にはオーシャンビューのテラスでくつろぎながらの休憩もおすすめです。
まずは、数量限定のスイーツをいただきます。
テーブルに置かれたのは、黒いシックなお皿に載った、真っ白なマスカルポーネのジェラート。目の前で、ラムの利いたマロンクリームをデコレーションしてくれます。
濃厚なクリームのベールをたっぷりとまとったモンブラン「モンテビアンコ」の完成です。
中にはサクサクのメレンゲとマロングラッセ。食感や香りのバランスが絶妙で、気づいたらなくなっていた、という体験をしました。
一緒に頼んだドリンクは、すっきりとした後味がデザートと好相性の紅茶。金で縁取られたティーカップも、抜け目なくかわいい！
宝箱を開いたような、鮮やかな色であふれるミュージアムショップも要チェック。ステンドグラスのランプをはじめ、しおり、コンパクトミラーなどオリジナルグッズが目白押しです。
陽を受けたステンドグラスの柔らかな輝きに包まれる、川奈ステンドグラス美術館。光や音、オーシャンビューの絶景とともに、心癒やされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
■川奈ステンドグラス美術館（かわなすてんどぐらすびじゅつかん）
住所：静岡県伊東市川奈1449-1
TEL：0557-44-4333
時間：10時～16時30分（カフェは～16時）
定休日：水曜
料金：入館料大人1200円
Text：横畠花歩
Photo：森島吉直（しずおかオンライン）
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