【愛知】ノベルティ・こども創造館でミニチュア食器を手作り!

【愛知】ノベルティ・こども創造館でミニチュア食器を手作り!

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1000年以上も昔からやきものを生産してきた窯業のまち「瀬戸」。瀬戸ではさまざまな陶磁器が生産されていますが、とりわけ注目したいのが「ノベルティ-Novelty-」と呼ばれる置物や装飾品の存在です。「ノベルティ・こども創造館」は瀬戸で作られてきた優れたノベルティの保存展示を行うとともに、やきものに欠かせない「土」を使った創作体験ができる施設。小人が使うような小さくてかわいいミニチュア食器を作ることができる体験も話題となっています。

Summary

「セト・ノベルティ」とは?

「ノベルティ」とは、陶磁器で作られた置物や装飾品を指す言葉。瀬戸は国内有数の産地であり、高い生産技術を誇っています。
実はそのほとんどが輸出向けの製品のため、国内では意外に知られていないのが現状。瀬戸のノベルティは造形や絵付けなどの精巧さから世界中で高い評価を受け、生産が盛んになりました。1960年代には、300社を超えるノベルティメーカーが存在したそう!1980年代末期以降は市場の変化などによって生産量やメーカーが大きく減少しましたが、現在でもさまざまな新商品が開発されています。

1階と2階に分かれて「ノベルティミュージアム」があります。ノベルティの生産がはじまった明治時代の品から、現代の品までさまざまなノベルティを展示。

初期は単純な玩具の生産が主でしたが、海外バイヤーからの注文に応じる形で急速に技術が向上したそうです。複雑な形状のドレスデン人形やレース人形などは芸術品の域。

一方で「浮き金魚」なる癒し系も別コーナーに展示されています。プカプカ浮かぶカラフルな金魚はどこかユーモラスで、連れて帰りたくなるかわいさ!残念ながらこちらで販売はしていないのですが、浮き金魚を使った金魚すくいイベントを開催することもあるそうなので、チェックしてみてください。

体験プログラムが満載!

見学するばかりでなく、実際にノベルティの創作体験ができるのも施設の魅力。職人さんの指導のもと石こう型へ泥状の粘土を流し込み(鋳込み)、白素地(しろきじ)に絵付けする「職人さんとノベルティ体験」が特に人気です。アクリル絵具で絵付けをし、作品は当日持って帰ることができる「アクリル絵付けコース」300円(予約不要)と、磁器用の上絵具を使った絵付け体験ができる「上絵付け体験コース」500円(予約不要)の2種類があります。上絵付け体験で作った作品は窯で焼成し、後日完成する本格派です。
いずれも土・日曜のみの開催で、詳細なスケジュールは公式サイトを確認しましょう。

この「職人さんとノベルティ体験」をベースに、小人が使いそうなミニチュア食器を作ることができる「かわいいミニチュア食器づくり」1000円(要予約)が話題です!毎月第2・4日曜に開催され、ポット、ティーカップなど作れる作品は毎月異なります。

いずれもデザインは陶磁胎七宝(とうじたいしっぽう)作家の水野このみさんが手がけたもの。作ることができる作品は、1回の開催ごとにひとつずつ。毎回参加すればこんな夢のようなミニチュア食器コレクションが手に入る!?

まずは「鋳込み」と呼ばれる石こう型へ泥状の粘土を流し込む作業から。

乾燥後型を開いてみると、形づくられたミルクピッチャーが出現!

上絵具で絵付をしていくのですが、小さい分難しい!そして、ついつい目を細めて夢中になってしまいます。

写真は水野このみさんが作ったお手本ですが、がんばればこんなにかわいい自分だけの作品が手に入ります。焼成を経て約1ヶ月後に渡されます。楽しみに待ちましょう!

無料で粘土遊びもできる!

2階には子どもたちが元気に遊べる空間が広がっています。粘土遊びも無料、予約不要で楽しめます。「しっぴき」と呼ばれる陶芸用の切糸を使うことができるなど、けっこう本格的!?先生がわりのスタッフも常駐しており、適宜子どもたちにアドバイスもしてくれます。

また、手作り感あふれる粘土でつくられた空間に子どもたちは大はしゃぎ。各種体験は時期ごとにテーマが変わり、いつ来ても新しい出合いがあります。

「ノベルティ・こども創造館」の体験プログラムは、本格的なものから短時間・予約不要でできるものまであり、瀬戸観光の途中に立ち寄るのもおすすめ。また、雨の日のおでかけにも最適です。「セト・ノベルティ」の伝統や魅力に触れることができる「ノベルティ・こども創造館」へ気軽に足を運んでみましょう。

■ノベルティ・こども創造館(のべるてぃ・こどもそうぞうかん)
住所:愛知県瀬戸市泉町74-1
TEL:0561-88-2668
営業時間:10~17時
定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)
料金:入館無料

Text:安田淳
Photo:村山直章

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