【愛知】ジブリパークからも至近!良質な天然ラドン泉を満喫できる「猿投温泉」
豊田市と瀬戸市にまたがる標高629mの猿投山。この山麓に位置する「猿投温泉」には、日帰り温泉施設「岩風呂 金泉の湯」と、一軒宿「ホテル 金泉閣」という2つの施設があります。猿投温泉は、効能あらたかとされる「天然ラドン泉」を満喫できるのが最大の特徴で、愛知県で初めて飲泉許可も受けているんです。「ラドン」を入浴や飲食などさまざまな形で身体に取り入れられる、全国的に見てもかなり特異な温泉をご紹介します。
天然のラドン泉をたっぷり浴びる!
天然ラドン泉がこんこんと湧き出る、全国でも数少ない温泉地「猿投温泉」。「ラドン泉」とは、微量の放射線を含んだ温泉のこと。微量の放射線は身体によい影響を及ぼすとされ、「自然治癒力の促進」「免疫力の向上」など、さまざまな効果を期待することができると言います。
「岩風呂 金泉の湯」の内風呂は野趣あふれる岩風呂になっています。湯けむりの向こうには天然の大きな岩がどんと鎮座し、厳かな雰囲気すら漂います。
内風呂から階段で上へ上がると、自然を感じられる露天風呂が。名古屋の都心部から1時間ほどの場所ですが、山間にあるためずいぶん風が爽やかに感じます。鳥のさえずりも心地いい!
天然ラドン泉を全身で浴びるオリジナルロウリュ
世は空前のサウナブームですが、2022年9月のリニューアルに伴い新たにはじまったのが「ラドンロウリュ」。「ロウリュ」とはサウナ室内のサウナストーンに水をかけることで蒸気を発生させ、体感温度を一気に上げるプログラムのこと。
猿投温泉で開催されているオートロウリュ(機械により自動でロウリュを行うこと)は天然ラドン泉をサウナストーンにかけ、ラドンの成分を含んだ蒸気をサウナ室いっぱいに充満させるのです。オートロウリュは毎時45分からスタート。ラドンを全身に浴びる、猿投温泉ならではの体験です。
入浴のあとの水分補給は大切ですが、サウナ室前には天然ラドン泉を飲める水飲み場があります。そう、このラドン泉は飲泉許可を受けており飲むことができるのです。「飲める温泉」と聞くとクセの強い味をイメージするかもしれませんが、こちらの温泉は一般的な飲料水に近いすっきりとした味わいです。
更衣室の前の休憩所には、水汲み場もあります。1人1容器5ℓまで持ち帰りが可能。車での移動なら、空のペットボトルを持参することをおすすめします!
ラドン源泉を使った料理の数々
無料で貸し出している浴衣に着替えたら、1階にある「飲食食堂(おんじきしょくどう)」へ向かいましょう。こちらでは天然ラドン泉を使って調理した、メニューの数々を楽しめます。
地元産の自然薯や豊田市小原産の生卵を使った「自然薯牛すき御膳」は、食堂の名物的な一品。自然薯を牛すきに入れることで生まれるふわとろ食感がたまりません。割り下には源泉を使用!入浴以外でもラドン泉を体内に取り込むことができるのです。
登場して間もないながら、リピーターが多いのは「猿投十割そば」。信州八ヶ岳産の蕎麦粉を100%使用し、香り高く仕上げています。蕎麦粉をラドン泉で打ち、ラドン泉で茹で、ラドン泉で締めることにより、風味が強く喉ごしがよいそばになっているそう。ラドン泉を最大限に活用したメニューです。
湯上がりに味わいたいかき氷にも天然ラドン泉を使用!シロップが濃厚で味も抜群。「濃厚マンゴー氷」にはマンゴーの果実がゴロっと入っていて、かなり贅沢です。
「ジブリパーク」からも近い「ホテル 金泉閣」に宿泊
「岩風呂 金泉の湯」に隣接する「ホテル 金泉閣」に宿泊して、さらに天然ラドン泉を満喫するのも贅沢。宿泊者専用の大浴場も完備している上、さきほど紹介した「岩風呂 金泉の湯」も利用できます。2022年11月にオープンした「ジブリパーク」からは、車で15分以内の距離(通常時)!
猿投温泉は愛知高原国定公園内にあり、緑豊かな敷地内や周辺を散策するのがおすすめ。敷地内にある名所・鈴ヶ滝へ向かう途中には、かつてカラオケや宴会場として使われていた建物群が。独特な温泉情緒があり、なんだかジブリの映画にも登場しそうな風景です。
程なくして霊山・猿投山を詣でる修験者らが身を清めたという鈴ヶ滝が見えてきます。マイナスイオンを浴び、こちらでもリフレシュ。その先には鈴ヶ滝遊歩道があり、ゴールとなる鈴ヶ滝湖までは230mほどの距離。ちょっとしたハイキング気分も楽しめます。
緑豊かな環境のなか、良質な天然温泉を楽しめる猿投温泉は名古屋方面から日帰りで訪れるのにも最適。また、ジブリパークで遊んだ後の立ち寄りや宿泊にもぴったりの穴場スポットです!
■猿投温泉 日帰り温泉岩風呂 金泉の湯(さなげおんせん ひがえりおんせんいわぶろ きんせんのゆ)
住所:愛知県豊田市加納町馬道通21
TEL:0565-45-5800
営業時間:9時30分~23時(最終受付22時30分)、土・日曜、祝日8時~
定休日:なし
料金:中学生以上1500円
Text:安田淳
Photo:村山直章
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