「やしまーる」オープンで注目。絶景とアートを楽しむ屋島山上ぐるり旅|香川
香川県高松市のシンボルとしてそびえる屋島は、瀬戸内の多島美を見渡す絶景スポット。四国八十八カ所霊場の屋島寺や水族館など、みどころも多い人気の観光地です。瀬戸内国際芸術祭の作品として誕生した新施設のオープンで、ますますパワーアップした屋島を詳しくご紹介します!
Summary
屋島ってどんなところ?
大きな屋根のように見える溶岩台地で、その姿から屋島と名付けられました。瀬戸内海を見渡す絶景や豊かな自然のほか、源平合戦の古戦場や屋嶋城(やしまのき)跡など歴史的みどころも多い、国指定の史跡・天然記念物です。
屋島山上にはバス停「屋島山上」と「屋島山上観光駐車場」があり、そこからみどころを周遊する遊歩道が続いています。
■屋島山上観光駐車場
料金:普通自動車1回300円
営業時間:6時30分~22時
建物自体がアート!な「やしまーる」がオープン
2022年8月、屋島山上にオープンした高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」。ゆるやかな曲線が美しいガラス張りの建物は、瀬戸内国際芸術祭2022の作品として誕生しました。
館内は回廊のようになっていて、自然の中をさんぽしているような心地よさ。展示スペースではパノラマアート「屋島での夜の夢」1000円も鑑賞できます。
そして、館内さんぽのクライマックスは展望スペースから見る瀬戸内海を望む絶景!屋島は高松市街を見渡す夜景スポットとしても人気なので、夜もおすすめですよ。
展望スペースそばのカフェでは、瀬戸内の素材にこだわったドリンクやスイーツ、サンドイッチを販売しています。「瀬戸内レモンソーダ」400円などをテイクアウトして、展望スペースで癒やしのひとときを過ごしてみてはいかが?
回廊を1周してエントランスに戻ったら、おみやげ探しも忘れずに。讃岐和三盆を使った「やしまーるクッキー」750円や、屋島をかたどった「やしまクランチチョコ」400円など、どれもキュート!喜ばれるおみやげがきっと見つかりますよ。
■やしまーる
TEL:087-802-8466
住所:香川県高松市屋島東町1784-6
料金:入館無料
営業時間:9~17時(金・土曜、祝前日は~21時)。カフェは10~16時(金・土曜、祝前日は~20時)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
願いを込めて「かわらけ投げ」にチャレンジ!
やしまーる前の「獅子の霊巌展望台」では、かわらけ投げで開運・厄除け祈願。源平合戦で源氏が勝利を祝って陣笠を投げて祝った故事にちなんでいるそうです。願いを込めてかわらけを投げると気分晴れ晴れ♪
■かわらけ投げ
料金:5枚入200円(展望台そばや、みやげ物店で購入可)
絶景カフェ「れいがん茶屋」で屋島スイーツを
やしまーるの隣にある「れいがん茶屋」は、屋島で長年親しまれてきた名店。2021年10月に、もっと絶景が楽しめるカフェへと生まれ変わりました。
メニューも一新し、手作りハンバーグや、屋島のハチミツを使ったピザやスイーツなど、絶景と一緒に味わいたいメニューが揃います。
なかでも映え感バッチリなのは「屋島ティラミス」1000円。瀬戸内海に見立てたお皿に、屋島と周辺の島々、行き交う船などを表現した美しい一皿です。本格ティラミスを堪能する前に記念撮影をお忘なく♪
■れいがん茶屋
TEL:087-841-9636
住所:香川県高松市屋島山上
営業時間:11~17時(16時30分LO)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
傘を差すアザラシに会いに「新屋島水族館」へ
地元で愛されている「新屋島水族館」。全国でも珍しい山上の水族館で、アメリカマナティなど約150種の生き物に会うことができます。ここでぜひ見学したいのは、飼育員さんと生き物による愉快なライブ!
「アザラシライブ」では、傘を差すアザラシとしてSNSで大ブレイクしたゼニガタアザラシの水雨(みう)ちゃんが待っています!両手でしっかりと傘を持つ器用さとクリクリの大きな瞳にメロメロ。写真左の海雨(かいう)くんが傘を持つこともありますよ。
イルカのライブといえば華麗なジャンプが定番ですが、週末に開催される「イルカ劇ライブ」は劇仕立てになっていて、飼育員さんもイルカも芸達者!笑いあり、歓声あり、地元で愛されるこの水族館の魅力が凝縮されたライブは必見です。
各ライブの開催日時を公式サイトでチェックしてから出かけましょう。
■新屋島水族館
TEL:087-841-2678
住所:香川県 高松市屋島東町1785-1
料金:大人(高校生以上)1500円、小・中学生700円、幼児500円、2歳以下無料
営業時間:9~17時
定休日:無休
※ライブは生き物たちの体調により中止の場合あり
緑の中の博物館「四国村ミウゼアム」でアートと映えカフェ
屋島のふもと、屋島スカイウェイの入口付近にある「四国村ミウゼアム」。古民家や伝統産業施設など四国内の歴史ある建物が移築・復元されている野外博物館で、2022年4月に四国村エントランス「おやねさん」が完成しました。
緑豊かで気持ちのよい村内を散策すると、かつて使われていた砂糖しめ小屋などの貴重な建物が、以前からそこにあったかのようにたたずんでいます。全33棟の中には国の重要文化財もあり、見応えたっぷりです。
村内では高松市特産の庵治石のアートにも注目!エントランスから続く坂道「流れ坂」や「染が滝」(写真)、「石畳広場」は、世界的な彫刻家・ 流政之(ながれまさゆき)氏の作品で、情緒ある空間が演出されています。
ほかにも、瀬戸内国際芸術祭2022の恒久設置作品や安藤忠雄氏設計の美術館「四国村ギャラリー」があり、アートも存分に楽しむことができます。
ぐるりと1周してエントランスに戻ったら、香川の名品を素敵にアレンジしたおみやげショッピングもぜひ楽しんで。
最後はエントランスの隣にある「四国村カフェ」でひと休み。明治後期に建てられた神戸異人館を移築したカフェで、入る前からたくさん写真を撮りたくなるかわいさです。
店内の調度品はイギリスのビクトリア王朝時代のアンティークという贅沢さ。優雅なティータイムで、屋島の旅を締めくくりましょう。
■四国村ミウゼアム
TEL:087-843-3111
住所:香川県高松市屋島中町91
料金:入村大人1600円、大学生1000円、中・高校生600円、小学生以下無料
※四国村カフェは入村料不要
営業時間:9時30分~17時00分(入村は16時30分まで)。四国村カフェは9時30分~17時30分(17時LO)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
屋島山上へのアクセスは?
JR屋島駅から、ことでん屋島駅と四国村を経由し山上へ向かうことでんバスの「屋島山上シャトルバス」を利用します。JR屋島駅から屋島山上までの所要時間は18分。
Text:逸見恵子
Photo:恒岡健太(やしまーる、四国村ミウゼアム)
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